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人の心は不思議だ。恋愛は厄介だ。こんな思いをするのなら要らないよ。とめどない魂を破壊しないで。迷子になったあなたの心。これはEDENの歌詞だ。二人を見ていると思い浮かんだ。告白されて付き合って、いつの間にか愛するようになっていたなんてアリだろうか。告白されたから付き合ったということ自体はどうだろうか。俺は否定しない。そういうルートもアリだと思う。
しかし、それには、本気で好きになった人が現われた後という問題がある。その時、誰を選ぶか選択に迫られる。迫られずに、自分を求めてくれていた最初の人を選び続ける人もいるし、そうでない人も居る。いずれにしても失恋という物があり、それは心の傷になり、ずっと存在し続ける。
人は狩猟者なのだろうか。望んだ人のことが欲しくて声を掛けて、自分の物にしようとする。あるいは、相手にされなくて恨む場合もある。月島さんが言っているのは、ユーリーの幸せのことだ。好きな人がいてもいいからそばにいたいという想いだ。それは相手のことを自由にしたいという思いではなく、優しさがある。あなたの幸せが私の幸せ。そう言っているかのようだ。それには別れも含まれる。
(ユーリーは正直だから、自分の気持ちに嘘がつけないんだ。他の人のことが好きな状態で月島さんのことを選ぶなんて出来ないんだ。月島さんは月島さんで体当たりタイプだから、駆け引きをしないんだ。もっと狡猾な人かと思っていたのに……)
俺は月島さんに抱いていた印象はそういうものだった。いい人に違いないことは分かっていた。しかし、この世を渡って行くにはそれだけではいけなくて、ずるさを身に付けたのだと思っていた。だから、ユーリーのこともその方法で手に入れる物だと思っていた。それなのに、月島さんは誠実であろうとしている。俺はどんな協力が出来るだろうか。
「夏樹。アンドリューがお前のことを探している」
「黒崎さん……」
するとその時だ。ノックをされることが無く部屋のドアが開き、黒崎から声を掛けられた。これはユーリー達を2人にしろということだと思った。しかし、俺はそうしたくなかった。今二人きりにしたら、お互いが泣きそうだと思ったからだ。そして、アンドリューが俺のことを探しているのは本当だと知った。黒崎がアンドリューのことを抱き、俺に見せてきた。ニャアと鳴いている。
「ニャアーーー、ニャアーーー」
「ああ、アンドリュー。ごめんね。放っておいたわけじゃ無いんだよ。アントワネットお姉ちゃんにご飯を食べさせていたんだ。よしよし……」
アンドリューが前足を俺の方に伸ばしてきた。それを俺は受け止めるようにして、彼のことを抱いた。すると、ミルクを欲しがっているのか、俺のことをクンクンと匂いを嗅いでいる。
「アンドリュー。ミルクかな?」
「さっき飲ませたところだ。お前がいないから箱の中をうろうろしていた。昼間は寝ていたから、目が冴えているんだろう。リビングに来い」
「そうだね。月島さん。抱っこしない?」
「ああ、したい」
俺はアンドリューのことを月島さんに渡した。すると、いっそう鳴き声が大きくなった。俺でないとだめだということなのか。そう考えると嬉しくて、月島さんに悪いなと思いながら、喜んでしまった。
「君の方が良いそうだ」
「うへへ。そうみたいだね。アンドリュー。俺はここに居るよ」
もう一度、アンドリューのことを抱きしめた。すると、ぐるぐると鳴き始めて、リラックスしているのだと分かり、もっと嬉しくなった。そして、アンが俺達の匂いを嗅いだ。やきもちは焼いていない。そして、ユーリーの元から離れようとしない。癒やしてくれているようだ。
さあ、部屋から出ようかと思った。二匹のおかげでユーリー達の顔がほころんだからだ。今なら二人にしても良さそうだ。そう思って俺は立ち上がり、部屋から出た。アンは黒崎が抱き上げて連れてきた。そして、リビングに移動した。
しかし、それには、本気で好きになった人が現われた後という問題がある。その時、誰を選ぶか選択に迫られる。迫られずに、自分を求めてくれていた最初の人を選び続ける人もいるし、そうでない人も居る。いずれにしても失恋という物があり、それは心の傷になり、ずっと存在し続ける。
人は狩猟者なのだろうか。望んだ人のことが欲しくて声を掛けて、自分の物にしようとする。あるいは、相手にされなくて恨む場合もある。月島さんが言っているのは、ユーリーの幸せのことだ。好きな人がいてもいいからそばにいたいという想いだ。それは相手のことを自由にしたいという思いではなく、優しさがある。あなたの幸せが私の幸せ。そう言っているかのようだ。それには別れも含まれる。
(ユーリーは正直だから、自分の気持ちに嘘がつけないんだ。他の人のことが好きな状態で月島さんのことを選ぶなんて出来ないんだ。月島さんは月島さんで体当たりタイプだから、駆け引きをしないんだ。もっと狡猾な人かと思っていたのに……)
俺は月島さんに抱いていた印象はそういうものだった。いい人に違いないことは分かっていた。しかし、この世を渡って行くにはそれだけではいけなくて、ずるさを身に付けたのだと思っていた。だから、ユーリーのこともその方法で手に入れる物だと思っていた。それなのに、月島さんは誠実であろうとしている。俺はどんな協力が出来るだろうか。
「夏樹。アンドリューがお前のことを探している」
「黒崎さん……」
するとその時だ。ノックをされることが無く部屋のドアが開き、黒崎から声を掛けられた。これはユーリー達を2人にしろということだと思った。しかし、俺はそうしたくなかった。今二人きりにしたら、お互いが泣きそうだと思ったからだ。そして、アンドリューが俺のことを探しているのは本当だと知った。黒崎がアンドリューのことを抱き、俺に見せてきた。ニャアと鳴いている。
「ニャアーーー、ニャアーーー」
「ああ、アンドリュー。ごめんね。放っておいたわけじゃ無いんだよ。アントワネットお姉ちゃんにご飯を食べさせていたんだ。よしよし……」
アンドリューが前足を俺の方に伸ばしてきた。それを俺は受け止めるようにして、彼のことを抱いた。すると、ミルクを欲しがっているのか、俺のことをクンクンと匂いを嗅いでいる。
「アンドリュー。ミルクかな?」
「さっき飲ませたところだ。お前がいないから箱の中をうろうろしていた。昼間は寝ていたから、目が冴えているんだろう。リビングに来い」
「そうだね。月島さん。抱っこしない?」
「ああ、したい」
俺はアンドリューのことを月島さんに渡した。すると、いっそう鳴き声が大きくなった。俺でないとだめだということなのか。そう考えると嬉しくて、月島さんに悪いなと思いながら、喜んでしまった。
「君の方が良いそうだ」
「うへへ。そうみたいだね。アンドリュー。俺はここに居るよ」
もう一度、アンドリューのことを抱きしめた。すると、ぐるぐると鳴き始めて、リラックスしているのだと分かり、もっと嬉しくなった。そして、アンが俺達の匂いを嗅いだ。やきもちは焼いていない。そして、ユーリーの元から離れようとしない。癒やしてくれているようだ。
さあ、部屋から出ようかと思った。二匹のおかげでユーリー達の顔がほころんだからだ。今なら二人にしても良さそうだ。そう思って俺は立ち上がり、部屋から出た。アンは黒崎が抱き上げて連れてきた。そして、リビングに移動した。
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