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午前7時半。
早朝の空気が気持ちいい。この住宅街は、朝の散歩をする人が多い。犬を連れている人や、ジョギング中の人もいる。昔から住んでいる人が多いから、早瀬のことを知っている。次々と声を掛けられていた。今では馴染んでいる。俺も同じだ。
アプリを見ては道を確認しているところを見た人から、毎回のように心配された。目印になるものがないでしょう?と言いながら。優しい人が多い場所だ。
「方向音痴だって理解されたよ。佐久弥のおかげだよ。俺のことを広めてくれたからさーー」
「ブーブー文句を言っていたじゃないか。“あの子は16歳に見えるけど、20歳です。迷子になったら、早瀬家へ連れて行ってあげてください”って。はははー」
「俺は大人になったんだ。良かれと思ってしたことだと、受け取ったよ」
この辺りの公園にて、ラジオ体操をする集まりがある。佐久弥が参加しているのを見かけた時は、ズッコケそうになった。ロックミュージシャンが溶け込んでいたからだ。そこで俺のことを広めたそうだ。おかげで近所の人から助けられている。
「さあ。モーニングセットの他には何がいい?」
「クロワッサンを食べたいなーー」
2人で手を繋いで歩き、店で買うものを話した。モーニングセットが目当てだ。ロールパンを使ったサンドイッチ、エッグタルト、サラダが付いている。7時半からの数量限定だ。朝ごはんにする。
「裕理さんの休日スタイルが好きだよ。ダラダラした感じ。黒崎さんはどうなのかな?夏樹は話したくないって笑っていたよ」
「休みの日も変わらない。仕事中の方が冗談を飛ばすぐらいだ」
「ほお……。面白いことを話してくれるのに」
「君のことが可愛いからだ。メールのやり取りが大半だろう?何度も返事を返すのも君だけだ。他の人にはしない。電話で簡単に済ませている」
「ほお……。黒崎さんから送ってくれる時もあるよ。新曲は出来たのか?って。ピアノに編曲したいから、さっさと作れって」
「初耳だぞー。ああ、怒らないでくれ。知っている」
「もう……」
喋っているうちに、目的地に到着した。すでにお客さんが来ている。駐車場には、数台の車が停まっていた。その中に見覚えのある姿がある。島川さんだった。
「島川さんだ!買いに来たんだね。家から遠くなのに……」
早瀬も気がついた。俺には先に店へ入っておけと促しながら、島川さんの元に向かおうとしている。俺の方は遠目に手を振って、挨拶だけ済ませた。向こうも笑顔で手を振ってくれた。
ガーーーー。
「あれ?ふじさわーー」
「あ、悠人君。おはよう」
店内に入ると、藤沢がパンを選んでいた。島川さんと一緒に来たというから驚いた。プラセルの仕事で知り合い、たまに会っているそうだ。今朝はモデルの仕事で撮影現場に来ていたということだ。
今日の撮影は特に重要なものだからと、島川さんが現場に訪れたそうだ。朝早くからの撮影であり、今が帰りだということだ。そして、藤沢が島川さんを家に送って行く途中で、ここに立ち寄ったということだ。人気店だと聞いたからだ。退院して一週間なのに、ゆっくり出来ないようだ。藤沢も心配になっている。一緒に商品を選んでいると、早瀬からの電話が入った。
「……店内のカフェで待っていてくれ。藤沢君と一緒に。久しぶりに島川さんと話したい」
「うん。ゆっくりしてねー」
ちょうど買い物が済んだところだ。島川さんは話し足りないようだ。撮影現場でも動き回ろうとしていたという。やれやれといった様子で笑っている藤沢を連れて、カフェスペースに移動した。
早朝の空気が気持ちいい。この住宅街は、朝の散歩をする人が多い。犬を連れている人や、ジョギング中の人もいる。昔から住んでいる人が多いから、早瀬のことを知っている。次々と声を掛けられていた。今では馴染んでいる。俺も同じだ。
アプリを見ては道を確認しているところを見た人から、毎回のように心配された。目印になるものがないでしょう?と言いながら。優しい人が多い場所だ。
「方向音痴だって理解されたよ。佐久弥のおかげだよ。俺のことを広めてくれたからさーー」
「ブーブー文句を言っていたじゃないか。“あの子は16歳に見えるけど、20歳です。迷子になったら、早瀬家へ連れて行ってあげてください”って。はははー」
「俺は大人になったんだ。良かれと思ってしたことだと、受け取ったよ」
この辺りの公園にて、ラジオ体操をする集まりがある。佐久弥が参加しているのを見かけた時は、ズッコケそうになった。ロックミュージシャンが溶け込んでいたからだ。そこで俺のことを広めたそうだ。おかげで近所の人から助けられている。
「さあ。モーニングセットの他には何がいい?」
「クロワッサンを食べたいなーー」
2人で手を繋いで歩き、店で買うものを話した。モーニングセットが目当てだ。ロールパンを使ったサンドイッチ、エッグタルト、サラダが付いている。7時半からの数量限定だ。朝ごはんにする。
「裕理さんの休日スタイルが好きだよ。ダラダラした感じ。黒崎さんはどうなのかな?夏樹は話したくないって笑っていたよ」
「休みの日も変わらない。仕事中の方が冗談を飛ばすぐらいだ」
「ほお……。面白いことを話してくれるのに」
「君のことが可愛いからだ。メールのやり取りが大半だろう?何度も返事を返すのも君だけだ。他の人にはしない。電話で簡単に済ませている」
「ほお……。黒崎さんから送ってくれる時もあるよ。新曲は出来たのか?って。ピアノに編曲したいから、さっさと作れって」
「初耳だぞー。ああ、怒らないでくれ。知っている」
「もう……」
喋っているうちに、目的地に到着した。すでにお客さんが来ている。駐車場には、数台の車が停まっていた。その中に見覚えのある姿がある。島川さんだった。
「島川さんだ!買いに来たんだね。家から遠くなのに……」
早瀬も気がついた。俺には先に店へ入っておけと促しながら、島川さんの元に向かおうとしている。俺の方は遠目に手を振って、挨拶だけ済ませた。向こうも笑顔で手を振ってくれた。
ガーーーー。
「あれ?ふじさわーー」
「あ、悠人君。おはよう」
店内に入ると、藤沢がパンを選んでいた。島川さんと一緒に来たというから驚いた。プラセルの仕事で知り合い、たまに会っているそうだ。今朝はモデルの仕事で撮影現場に来ていたということだ。
今日の撮影は特に重要なものだからと、島川さんが現場に訪れたそうだ。朝早くからの撮影であり、今が帰りだということだ。そして、藤沢が島川さんを家に送って行く途中で、ここに立ち寄ったということだ。人気店だと聞いたからだ。退院して一週間なのに、ゆっくり出来ないようだ。藤沢も心配になっている。一緒に商品を選んでいると、早瀬からの電話が入った。
「……店内のカフェで待っていてくれ。藤沢君と一緒に。久しぶりに島川さんと話したい」
「うん。ゆっくりしてねー」
ちょうど買い物が済んだところだ。島川さんは話し足りないようだ。撮影現場でも動き回ろうとしていたという。やれやれといった様子で笑っている藤沢を連れて、カフェスペースに移動した。
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