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テーブルクロス越しに、会場内の照明が落とされたのが分かった。さーーっと影ができて、よりカズさんの存在が際立った。ここに立っているぞと、青い光が差し込んで影となって主張してきた。
「ふじさわー。さすがに席に戻りたいだろ?新郎新婦に失礼だから」
「うん。反対方向から出るよ。ぐるっと回ってテーブルへ戻れる。また後で声をかけるよ」
「その間、カズさんを見張っておくよ。うひぇ?ふじさわー、ストップ!あああ……」
どうしよう?普段どおりに声を出した。これでは居所が知られてしまう。食べ物入りのカゴで顔を隠し、藤沢へ合図を送った。この場では寡黙な男になっておく。低いハードルを乗り越える意味でも頑張る。
「お互いに子供みたいだねー」
「あああ……」
どうしよう?今の状況を考えてみると、とてもクールな男の振る舞いとは言えない。テーブルの下で恋愛相談をして、カズさんという、"悪いヤツ”から隠れている。まだ何もされていないのに。いわゆる、仮想の敵を作って戦いごっこをしている心境である。
「だめだだめだーー。ふじさわー。大人としてテーブルに戻ろうね!俺もそうするよ」
「ありがとう。こっちから……。ああ、しまった」
「どうしたのー?」
「こちらの方の足元に当たったんだ。失礼を……、夏樹の足だった。ははは」
「ほお……。問題ないよ。後で謝っておくよ。同じテーブルだから」
ゴソ……。
カズさんの近くへ出て行くことにした。その間に、藤沢が反対方向から出て行く。これで作戦が上手くいくだろう。
クロスを持ち上げた時、藤沢が驚きの声をあげた。夏樹の足がバタバタと動き、何か変だよと喋っている。テーブルの下を見て確認してくれればいいのに。面倒なのだろう。
「黒崎さーん。やっぱり何かあるよ?」
「見てやる。足を引いておけ」
「沙耶さんが登場するよ~。手を振ってあげてよ!」
「お前の方を向いているぞ」
夏樹の足が静かになった。藤沢がクロスを持ち上げて外へ出て行った。自分もカズさんの方へ出ていき、イルミネーションが点灯している室内に驚いた。
この素敵な照明効果を眺めたい。俺のことに気づいた早瀬から、ささっと腕を引っ張られた。カズさんは落ち着いているし、藤沢のことにも気づいていない。
「ゆうとくーん。遊んでいたらダメだろう?……ワインが運ばれてきた。もうすぐで乾杯タイムだ」
「カズさーん。テーブルに戻ろうよ。……げえええっ」
どうしよう?後ろのテーブルに和食器系の器が並べられている。スタッフが注ぎ入れているのは、白色系の液体だ。ワインでも牛乳でもない。
「そば湯で乾杯する。アレルギーは問題ないよ」
「あああ……」
「ここのホテルに入っている店のものだ。評判がいいからリクエストした。新郎新婦は良い人だ」
「あああ……」
どうしよう?招待客が戸惑った顔をして、湯気の立っている器を見ている。まだ知らせていないのか?カズさんは問題ないというが。
「ふじさわー。さすがに席に戻りたいだろ?新郎新婦に失礼だから」
「うん。反対方向から出るよ。ぐるっと回ってテーブルへ戻れる。また後で声をかけるよ」
「その間、カズさんを見張っておくよ。うひぇ?ふじさわー、ストップ!あああ……」
どうしよう?普段どおりに声を出した。これでは居所が知られてしまう。食べ物入りのカゴで顔を隠し、藤沢へ合図を送った。この場では寡黙な男になっておく。低いハードルを乗り越える意味でも頑張る。
「お互いに子供みたいだねー」
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「だめだだめだーー。ふじさわー。大人としてテーブルに戻ろうね!俺もそうするよ」
「ありがとう。こっちから……。ああ、しまった」
「どうしたのー?」
「こちらの方の足元に当たったんだ。失礼を……、夏樹の足だった。ははは」
「ほお……。問題ないよ。後で謝っておくよ。同じテーブルだから」
ゴソ……。
カズさんの近くへ出て行くことにした。その間に、藤沢が反対方向から出て行く。これで作戦が上手くいくだろう。
クロスを持ち上げた時、藤沢が驚きの声をあげた。夏樹の足がバタバタと動き、何か変だよと喋っている。テーブルの下を見て確認してくれればいいのに。面倒なのだろう。
「黒崎さーん。やっぱり何かあるよ?」
「見てやる。足を引いておけ」
「沙耶さんが登場するよ~。手を振ってあげてよ!」
「お前の方を向いているぞ」
夏樹の足が静かになった。藤沢がクロスを持ち上げて外へ出て行った。自分もカズさんの方へ出ていき、イルミネーションが点灯している室内に驚いた。
この素敵な照明効果を眺めたい。俺のことに気づいた早瀬から、ささっと腕を引っ張られた。カズさんは落ち着いているし、藤沢のことにも気づいていない。
「ゆうとくーん。遊んでいたらダメだろう?……ワインが運ばれてきた。もうすぐで乾杯タイムだ」
「カズさーん。テーブルに戻ろうよ。……げえええっ」
どうしよう?後ろのテーブルに和食器系の器が並べられている。スタッフが注ぎ入れているのは、白色系の液体だ。ワインでも牛乳でもない。
「そば湯で乾杯する。アレルギーは問題ないよ」
「あああ……」
「ここのホテルに入っている店のものだ。評判がいいからリクエストした。新郎新婦は良い人だ」
「あああ……」
どうしよう?招待客が戸惑った顔をして、湯気の立っている器を見ている。まだ知らせていないのか?カズさんは問題ないというが。
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