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17時。
前に住んでいたマンションに寄り、高坂さん達へ会いに行った帰りだ。近くのカフェで、ママと合流した。今日は二葉も一緒だ。朝陽は友達と出かけているそうだ。
ここへ来るタクシーの中で、黒崎から、今日ママとする話の内容を教えてもらった。二葉の兄として、彼女の将来の選択肢を増やす目的で、伝える役を引き受けたと言っていた。二葉を黒崎家に迎えたいという話をするそうだ。二葉には、お義父さんと親子なのは伏せておくとして、勉強のために呼ぶことを考えていると話すと思うと言っていた。
黒崎とママ。二葉と俺。2つのテーブルに分かれて、お茶を飲むことにした。これだけでも、特別な話があるのが分かる。黒崎は不本意だそうだ。二葉の自由を奪う気がするのだと言っていた。あんなに表情が読み取れなかったのに、今は分かるようになった。黒崎は今、ママと話している。視線を向けると笑顔を返されたから、安心した。そして、二葉とお茶を飲みながら、新生活の話をした。
「俺は都会向きじゃないよー。地下鉄の出口から出たら、違う場所なんだ。また引っ込んで移動して、地上に出て行っているんだ」
「私も同じことをしそう。間違えたことにも気がつかないかも知れないわ。夏樹君なら、すぐに慣れるわよ。……そうだ、引っ越しするのよね。お兄ちゃんから聞いたの。お義父さんの家よね?」
「そうだよ。同じ敷地内だけど、離れているんだ。今月末にするよ。古い家だから、リフォームしているよ」
「雷が鳴っても、怖さがマシね。あの眺めは恐怖だったもんね」
「うん。今住んでいるマンションは視界を遮るものがないもん。このケーキ美味しいね~」
「ピスタッチオのクリームは、初めて食べたわ。コーヒーのおかわりは?」
「うん、飲みたい」
「頼んでくるからねー」
向こうのテーブルが気になって視線を向けた。ママがうつむいたままだ。黒崎が優しく話している。さすがに心配になった。落ち着いていられないのは、二葉も同じだった。彼女がママ達のテーブルへ行こうとしたから、慌てて止めた。
「待って……」
「どうしても気になるから」
「俺が聞いてくるよ」
2人のところへ行こうとすると、黒崎から手招きをされた。そばまで行くと、二葉を呼んでくるように言われた。真琴ママが慌てて背筋を伸ばしていた。
「夏樹君、ごめんね」
「そんなに言わないでよ。二葉ちゃんを呼んでくるよ」
「お母さん……」
呼びに行く前に、二葉がそばに来ていた。黒崎達のことを見て、これから彼女に伝えるのだと察した。向こうにいるからねと断って、俺一人で、向こうのテーブルへ戻った。
前に住んでいたマンションに寄り、高坂さん達へ会いに行った帰りだ。近くのカフェで、ママと合流した。今日は二葉も一緒だ。朝陽は友達と出かけているそうだ。
ここへ来るタクシーの中で、黒崎から、今日ママとする話の内容を教えてもらった。二葉の兄として、彼女の将来の選択肢を増やす目的で、伝える役を引き受けたと言っていた。二葉を黒崎家に迎えたいという話をするそうだ。二葉には、お義父さんと親子なのは伏せておくとして、勉強のために呼ぶことを考えていると話すと思うと言っていた。
黒崎とママ。二葉と俺。2つのテーブルに分かれて、お茶を飲むことにした。これだけでも、特別な話があるのが分かる。黒崎は不本意だそうだ。二葉の自由を奪う気がするのだと言っていた。あんなに表情が読み取れなかったのに、今は分かるようになった。黒崎は今、ママと話している。視線を向けると笑顔を返されたから、安心した。そして、二葉とお茶を飲みながら、新生活の話をした。
「俺は都会向きじゃないよー。地下鉄の出口から出たら、違う場所なんだ。また引っ込んで移動して、地上に出て行っているんだ」
「私も同じことをしそう。間違えたことにも気がつかないかも知れないわ。夏樹君なら、すぐに慣れるわよ。……そうだ、引っ越しするのよね。お兄ちゃんから聞いたの。お義父さんの家よね?」
「そうだよ。同じ敷地内だけど、離れているんだ。今月末にするよ。古い家だから、リフォームしているよ」
「雷が鳴っても、怖さがマシね。あの眺めは恐怖だったもんね」
「うん。今住んでいるマンションは視界を遮るものがないもん。このケーキ美味しいね~」
「ピスタッチオのクリームは、初めて食べたわ。コーヒーのおかわりは?」
「うん、飲みたい」
「頼んでくるからねー」
向こうのテーブルが気になって視線を向けた。ママがうつむいたままだ。黒崎が優しく話している。さすがに心配になった。落ち着いていられないのは、二葉も同じだった。彼女がママ達のテーブルへ行こうとしたから、慌てて止めた。
「待って……」
「どうしても気になるから」
「俺が聞いてくるよ」
2人のところへ行こうとすると、黒崎から手招きをされた。そばまで行くと、二葉を呼んでくるように言われた。真琴ママが慌てて背筋を伸ばしていた。
「夏樹君、ごめんね」
「そんなに言わないでよ。二葉ちゃんを呼んでくるよ」
「お母さん……」
呼びに行く前に、二葉がそばに来ていた。黒崎達のことを見て、これから彼女に伝えるのだと察した。向こうにいるからねと断って、俺一人で、向こうのテーブルへ戻った。
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