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19時半。
今日も黒崎の帰りが遅い。いつもより早めの晩ご飯を食べている。アンにご飯ができたことを言うと、ダイニングテーブルのそばにやってきた。今日用意したアンの晩ご飯は、キャベツと鶏肉のササミを茹でたものと、ドッグフードだ。
「美味しい?甘いキャベツを使ったからね。明日は白菜を茹でるよ。アンは野菜が好きだもんね。あの直販店で買ってくるよ。気に入ったもんね?」
話しかけると、アンが大きく尻尾を振った。黒崎の帰りが遅いからなのか、最近寂しそうにしている。玄関で帰りを待っていることも多いし、書斎の前で座っていることもある。
「パパは遅くなるんだよ。飲み会が多いからね。年末までバタバタすると思う。一緒に留守番をしようね。……マーリン先生が来たが始まるよ。一緒に観ようね~」
食べ終わった後、食器を片付けて、ソファーへ腰掛けた。俺がいつも見ているのは動物が出てくる番組だ。そろそろ黒崎からラインが入る頃だ。今から帰るというメッセージか、先に寝ておけというものだろう。深夜になりそうな時は電話を掛けてくれる。でも、まだ連絡がない。
「黒崎さんから連絡が来ないな……」
喧嘩中だから、余計に電話が恋しい。アンの身体に顔を埋めて目を閉じると、少し心が落ち着いた。キツイ言い方をしてしまった後悔と寂しさも一緒に抱き込み、黒崎からの連絡を待った。
今日も黒崎の帰りが遅い。いつもより早めの晩ご飯を食べている。アンにご飯ができたことを言うと、ダイニングテーブルのそばにやってきた。今日用意したアンの晩ご飯は、キャベツと鶏肉のササミを茹でたものと、ドッグフードだ。
「美味しい?甘いキャベツを使ったからね。明日は白菜を茹でるよ。アンは野菜が好きだもんね。あの直販店で買ってくるよ。気に入ったもんね?」
話しかけると、アンが大きく尻尾を振った。黒崎の帰りが遅いからなのか、最近寂しそうにしている。玄関で帰りを待っていることも多いし、書斎の前で座っていることもある。
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「黒崎さんから連絡が来ないな……」
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