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18時。
お義父さん達のことを空港へ見送りに来た。手荷物預かり所の前で立ち話をした。次に会えるのは2月になる。日帰りで帰るのは寂しいと、つい口にしてしまった。年末に向けて忙しいのに。
午後からは、お義父さんが実家の両親へ会いに行った。今日で2回目だ。新しい生活のことや、体調のことが中心だと聞いている。
実家の父が黒崎に、春から俺がどんな生活になるのかと聞いていた。それに対しての答えは、”大学生として暮らさせます”だった。それを聞いた父が安心して頷き、母が父のことを叩いて、家の中へ引きずり込んで行った。幸せなカップルに水を差すなと怒りながらだった。
「夏樹、どうした?」
「ごめん、ボーっとしていたよ」
「……夏樹ちゃん。入学試験が楽しみだ。私の家で滞在してもらえるだろう?」
「うん。そうさせてもらうよ。ありがとう。電話をするからね。しっかり食べてね。具合が悪くなったら、ちゃんと連絡してね?」
「こちらこそ、ありがとう」
お義父さんが笑った。その笑顔が、黒崎から見せてもらった写真に写っていた拓海さんに似ていると思った。厳しい人であり、優しい人なのだろう。寂しがり屋で不器用なところは、黒崎と似ていると思う。
「そろそろ行く。気をつけて帰りなさい」
「俺の方からも電話をする」
するとその時だ。お義父さんが搭乗口へ向かい俺たちに背を向けた後、黒崎が声を掛けた。沢山の人が行き交っているロビー内なのに、お義父さんを呼ぶ声が、やけにクリアに聞こえた。
「お父さん。あんたと仕事がしたかった」
「圭一……」
「4月が楽しみだ」
「覚悟しておけ」
お義父さんが鼻で笑った後、歩き始めた。その姿を、見えなくなるまで見送った。
お義父さん達のことを空港へ見送りに来た。手荷物預かり所の前で立ち話をした。次に会えるのは2月になる。日帰りで帰るのは寂しいと、つい口にしてしまった。年末に向けて忙しいのに。
午後からは、お義父さんが実家の両親へ会いに行った。今日で2回目だ。新しい生活のことや、体調のことが中心だと聞いている。
実家の父が黒崎に、春から俺がどんな生活になるのかと聞いていた。それに対しての答えは、”大学生として暮らさせます”だった。それを聞いた父が安心して頷き、母が父のことを叩いて、家の中へ引きずり込んで行った。幸せなカップルに水を差すなと怒りながらだった。
「夏樹、どうした?」
「ごめん、ボーっとしていたよ」
「……夏樹ちゃん。入学試験が楽しみだ。私の家で滞在してもらえるだろう?」
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「こちらこそ、ありがとう」
お義父さんが笑った。その笑顔が、黒崎から見せてもらった写真に写っていた拓海さんに似ていると思った。厳しい人であり、優しい人なのだろう。寂しがり屋で不器用なところは、黒崎と似ていると思う。
「そろそろ行く。気をつけて帰りなさい」
「俺の方からも電話をする」
するとその時だ。お義父さんが搭乗口へ向かい俺たちに背を向けた後、黒崎が声を掛けた。沢山の人が行き交っているロビー内なのに、お義父さんを呼ぶ声が、やけにクリアに聞こえた。
「お父さん。あんたと仕事がしたかった」
「圭一……」
「4月が楽しみだ」
「覚悟しておけ」
お義父さんが鼻で笑った後、歩き始めた。その姿を、見えなくなるまで見送った。
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