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俺はこう思っている。人は良いところもあれば悪いところもあるのだと。完璧な人なんかいない。それは俺も同じだ。お互い様だよ。一緒に歩くと決めたからには、リタイアをしない。山登りのように、途中で休憩しながら歩こう。そう説得するように伝えて、分かったというまで話さないぞと宣言した。黒崎から分かったと返事をもらった後、背中を叩かれた。
「夏樹、お前のことを呼んでいるぞ。同じクラスの子だろう?」
「ああ、ホントだ……。全員いるよ。どうしてかな?」
「待っていてくれたようだな。田中先生もいるじゃないか」
桜並木越しに田中生成達の姿が見えた。同じクラスのメンバーに混ざって、一年生の生徒も立っていた。俺が生徒会メンバーとして、喧嘩の仲裁をしたことのある5人だった。11月から会っていない。元気にしているだろうかと気になり、田中先生から話を聞いていた。
そのうちの一人から、中山先輩!と、大きな声で呼ばれた。顔を真っ赤にしているから、泣いているようだ。その後ろには森本達がいて、俺のことを手招きしていた。まるで3年前の、入学当日の光景のようだ。
優等生の笑顔という仮面をつけて、この学校の門をくぐった。すぐそばに森本が待っていて、一緒に校舎へ入り、教室の扉を開けた。次の日からは、藤沢との2人が校舎の前で待っていて、だんだんゴールが遠くなった。最後は教室の中で待ってくれていた。今日はずっと近くに居る。そばに行こうとすると、森本が剣道で鍛えた声を張り上げて、藤沢と斉藤が大きく手を振って来た。
「なつきーーー、一人で来い!」
「森本……」
「校舎の前で待たなくてもいいだろう?卒業式会場へ一人で入れよ。見ているからね!」
「もう大丈夫だよっ。みんなと入る!」
「そうか、こっちへ歩いて来い。黒崎さーん!式が終わるまで待っていて下さい!」
「……夏樹、行って来い。一人で行動するのが好きじゃなかったのか?気楽なんだろう?」
「そんなことない……っ。もう言わない。大切なことが分かったから。行って来るよーー。答辞の時、見ていてねー!」
黒崎から背中を叩かれて、皆の元へ走って行った。走るなと言い、藤沢から慌てて止められた。そして、黒崎も俺のことを止める声がしたけれど、お構いなしに走った。
ほんの5メートル程度の距離なのに、遠く離れたゴール地点のように感じた。真っ直ぐに走って行き、田中先生を目がけてダイブした。その結果、ヨロけて後ろへ転がってしまった。二人まとめてだ。
周りから助け起こされている間、黒崎が肩を揺らして笑っていた。そして、その後ろからお馴染みの人物が歩いて来たのが分かった。伊吹だった。今日は卒業式に来てくれた。その伊吹が俺の方を見て手を振ってきた。
「夏樹、お兄ちゃんが来たぞー!お母さん達は講堂に入っているぞー。……さあ、黒崎さん。行きましょう。義理の兄弟として!」
「ああ……。そうしよう」
黒崎が笑い続けているから安心した。二人が講堂へ向かっている後ろ姿を見送った後、一斉に笑いが起こった。ここにいる誰よりも伊吹のテンション高いからだ。笑い声がおさまった後、田中先生の引率状態で講堂へ向かった。
「夏樹、お前のことを呼んでいるぞ。同じクラスの子だろう?」
「ああ、ホントだ……。全員いるよ。どうしてかな?」
「待っていてくれたようだな。田中先生もいるじゃないか」
桜並木越しに田中生成達の姿が見えた。同じクラスのメンバーに混ざって、一年生の生徒も立っていた。俺が生徒会メンバーとして、喧嘩の仲裁をしたことのある5人だった。11月から会っていない。元気にしているだろうかと気になり、田中先生から話を聞いていた。
そのうちの一人から、中山先輩!と、大きな声で呼ばれた。顔を真っ赤にしているから、泣いているようだ。その後ろには森本達がいて、俺のことを手招きしていた。まるで3年前の、入学当日の光景のようだ。
優等生の笑顔という仮面をつけて、この学校の門をくぐった。すぐそばに森本が待っていて、一緒に校舎へ入り、教室の扉を開けた。次の日からは、藤沢との2人が校舎の前で待っていて、だんだんゴールが遠くなった。最後は教室の中で待ってくれていた。今日はずっと近くに居る。そばに行こうとすると、森本が剣道で鍛えた声を張り上げて、藤沢と斉藤が大きく手を振って来た。
「なつきーーー、一人で来い!」
「森本……」
「校舎の前で待たなくてもいいだろう?卒業式会場へ一人で入れよ。見ているからね!」
「もう大丈夫だよっ。みんなと入る!」
「そうか、こっちへ歩いて来い。黒崎さーん!式が終わるまで待っていて下さい!」
「……夏樹、行って来い。一人で行動するのが好きじゃなかったのか?気楽なんだろう?」
「そんなことない……っ。もう言わない。大切なことが分かったから。行って来るよーー。答辞の時、見ていてねー!」
黒崎から背中を叩かれて、皆の元へ走って行った。走るなと言い、藤沢から慌てて止められた。そして、黒崎も俺のことを止める声がしたけれど、お構いなしに走った。
ほんの5メートル程度の距離なのに、遠く離れたゴール地点のように感じた。真っ直ぐに走って行き、田中先生を目がけてダイブした。その結果、ヨロけて後ろへ転がってしまった。二人まとめてだ。
周りから助け起こされている間、黒崎が肩を揺らして笑っていた。そして、その後ろからお馴染みの人物が歩いて来たのが分かった。伊吹だった。今日は卒業式に来てくれた。その伊吹が俺の方を見て手を振ってきた。
「夏樹、お兄ちゃんが来たぞー!お母さん達は講堂に入っているぞー。……さあ、黒崎さん。行きましょう。義理の兄弟として!」
「ああ……。そうしよう」
黒崎が笑い続けているから安心した。二人が講堂へ向かっている後ろ姿を見送った後、一斉に笑いが起こった。ここにいる誰よりも伊吹のテンション高いからだ。笑い声がおさまった後、田中先生の引率状態で講堂へ向かった。
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