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21時半。
黒崎の帰りを待ちながら、リビングのラグへ寝転がった。今夜、黒崎は送別会に行っている。その送別会を開いてくれたのは高校時代の同級生で、沙耶さんも一緒に居る。何も心配ないわよと言って、笑われてしまった。
タブレットを開いて、動画を再生させた。音声が大きく聞こえるのは、ほとんどの家具が運び出されて、室内がガランとしているからだ。新しいマンションへ家具が運び入れられているのを想像した。明日からは新しい環境になる。楽しみでもあり、不安もある。でも、黒崎と一緒だから大丈夫だと思った。
ここでの最後の夜は、ベランダから星空を眺めたい。今夜は月食だから、記念になるだろう。さっき黒崎から電話が入り、最大の欠けの時間までには帰ると言っていた。
「アンー、そろそろ寝ないといけないよ。伊吹お兄ちゃんが迎えに来てくれるんだ。長旅になるからね。飛行機は乗せられないんだ。乗ってみたかった?……ふぁー、寝たらいけないのに」
明日は伊吹が車で迎えに来て、アンを新居へ連れて行ってくれる。俺と黒崎は飛行機で移動する。最初は黒崎の車で引っ越し先へ行こうとしたが、伊吹からゆっくり休むようにと声をかけてくれた。アンを飛行機に乗せるのが心配だった。そこで、伊吹が車で連れて行ってくれることになった。明日、空港の駐車場で待ち合わせする。
「沙耶さんとも離れる。寂しくなるよ……」
タブレットをラグの上に置くと、アンが寝息を立て始めた。それにつられて眠気が強くなり、黒崎が帰ってきたら起こしてくれるといいなと思いながら、目を閉じた。
黒崎の帰りを待ちながら、リビングのラグへ寝転がった。今夜、黒崎は送別会に行っている。その送別会を開いてくれたのは高校時代の同級生で、沙耶さんも一緒に居る。何も心配ないわよと言って、笑われてしまった。
タブレットを開いて、動画を再生させた。音声が大きく聞こえるのは、ほとんどの家具が運び出されて、室内がガランとしているからだ。新しいマンションへ家具が運び入れられているのを想像した。明日からは新しい環境になる。楽しみでもあり、不安もある。でも、黒崎と一緒だから大丈夫だと思った。
ここでの最後の夜は、ベランダから星空を眺めたい。今夜は月食だから、記念になるだろう。さっき黒崎から電話が入り、最大の欠けの時間までには帰ると言っていた。
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明日は伊吹が車で迎えに来て、アンを新居へ連れて行ってくれる。俺と黒崎は飛行機で移動する。最初は黒崎の車で引っ越し先へ行こうとしたが、伊吹からゆっくり休むようにと声をかけてくれた。アンを飛行機に乗せるのが心配だった。そこで、伊吹が車で連れて行ってくれることになった。明日、空港の駐車場で待ち合わせする。
「沙耶さんとも離れる。寂しくなるよ……」
タブレットをラグの上に置くと、アンが寝息を立て始めた。それにつられて眠気が強くなり、黒崎が帰ってきたら起こしてくれるといいなと思いながら、目を閉じた。
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