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不機嫌を露わにして割り込みにいけない。さり気なく黒崎へ声に掛けに行くと、邪魔するために来たのだと受け取られそうだ。しかし、俺は人気あっての仕事だから、プライベートでも気を付けないとならない。分別ある大人としてもだ。
(子供だった自覚ができたよ。悠人にも迷惑がかかるし。羽音さんにも……)
頭では分かっているが、黒崎のことをチラチラと様子を窺がう仕草がやめられない。以前ならずかずか踏み込んでいたのが懐かしい。
すると、羽音さんから笑い声が立った。そして、彼女らの方を向いて、ニコッと笑いかけた。それと同時に人が集まって会話が始まり、自然に黒崎の方へ歩いて行った。そして、羽音さんが黒崎に話しかけた。
「……しばらくお会いしていませんでしたね。夏樹君にはお世話になっています」
「……こちらこそ。新曲のPVを拝見しました。セドナで撮影されたんですか?」
「……よくご存知ですねー。一度は使ってみたくて、やっと実現しました」
流れるように会話が始まり、彼女たちが立ち去り、俺は近くの人達と握手をした。そして少し経った後、羽音さんから手招きをされた。これでそばに行くことが出来る。
(さすがだなぁ。10年後には出来るようになっているかな?ゆうとー、一緒に行こう……、あれ?)
悠人へ振り向くと姿がなかった。そばにいたスタッフさんが、トイレに行ったことをと教えてくれた。ここからは表示が見えない位置にあり、真っ直ぐのルートではない。あの子は迷子になるだろう。極度の方向音痴であり、色んな工夫はしても、初めての場所は難しい。
「悠人を迎えに行ってきます。迷子になるかもしれないので」
「俺が迎えに行って来るよ。君はここで話しているといい」
「いえとんでもない。行ってきまーす」
まさか先輩に押し付けるわけにはいかない。どこで間違えやすいかポイントを押さえてあるから、すぐに見つかるはずだ。おそらく斜め向かいの通路を歩いている。長い付き合いだもんねと、心がほっこりしながら迎えに行った。
ちらっと振り向くと、黒崎から微笑みを向けられて、胸がきゅんとした。ちゃんと見守っていてもらえた。それが分かった。
(子供だった自覚ができたよ。悠人にも迷惑がかかるし。羽音さんにも……)
頭では分かっているが、黒崎のことをチラチラと様子を窺がう仕草がやめられない。以前ならずかずか踏み込んでいたのが懐かしい。
すると、羽音さんから笑い声が立った。そして、彼女らの方を向いて、ニコッと笑いかけた。それと同時に人が集まって会話が始まり、自然に黒崎の方へ歩いて行った。そして、羽音さんが黒崎に話しかけた。
「……しばらくお会いしていませんでしたね。夏樹君にはお世話になっています」
「……こちらこそ。新曲のPVを拝見しました。セドナで撮影されたんですか?」
「……よくご存知ですねー。一度は使ってみたくて、やっと実現しました」
流れるように会話が始まり、彼女たちが立ち去り、俺は近くの人達と握手をした。そして少し経った後、羽音さんから手招きをされた。これでそばに行くことが出来る。
(さすがだなぁ。10年後には出来るようになっているかな?ゆうとー、一緒に行こう……、あれ?)
悠人へ振り向くと姿がなかった。そばにいたスタッフさんが、トイレに行ったことをと教えてくれた。ここからは表示が見えない位置にあり、真っ直ぐのルートではない。あの子は迷子になるだろう。極度の方向音痴であり、色んな工夫はしても、初めての場所は難しい。
「悠人を迎えに行ってきます。迷子になるかもしれないので」
「俺が迎えに行って来るよ。君はここで話しているといい」
「いえとんでもない。行ってきまーす」
まさか先輩に押し付けるわけにはいかない。どこで間違えやすいかポイントを押さえてあるから、すぐに見つかるはずだ。おそらく斜め向かいの通路を歩いている。長い付き合いだもんねと、心がほっこりしながら迎えに行った。
ちらっと振り向くと、黒崎から微笑みを向けられて、胸がきゅんとした。ちゃんと見守っていてもらえた。それが分かった。
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