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今、リビングにいる。今夜は何の支度もないから、のんびりとお茶を飲んだ。もうすぐ晴海さんがカツサンドを届けてくれる。聖加世病院の近くにある店のものだ。そっちの方面に仕事で行ったそうで、食べたいから、ついでに俺達にも買って来てやるという理由だった。きっと黒崎のことを心配したからだ。好物だと知っている。
「晴海お兄ちゃんは、世話好きだもんね。気になったんだよ。カツサンドの他には、何を食べる?つくり置きのおかずを、明日には食べ切っておきたいんだ」
「今日は入らない。明日にする」
「今晩、半分を食べてよ。量があるから」
「……お前も食べろ」
「カツサンドだけで満腹だよ。勿体ないからさ~」
「勿体ないから食べさせるのか?」
「そ、それだけじゃないよ?栄養も考えているし、食べて体力をつけてよ。どれがいい?動けるなら冷蔵庫まで来てよ。持ってこようか?」
「分かった。そっちへ行く」
苦笑されたから、バレたのか。黒崎の胃袋に任せているのは認める。夜食にも役立つし、色んな種類が食べられる。いいことづくめじゃないか。
冷蔵庫を開けて振り返ると、優しい感じで笑っていた。もっと顔色が良くなったから安心した後、腰の周りに違和感があるのに気づいた。さりげなく撫でられていた。心配させないように振舞っているのか?いいや、ごく自然にやっているから習性だ。
「黒崎さんっ。心配かけないようにしているんだっけ?」
「触り足りないからだ。このチノパンを選んでよかった。ラインが綺麗だ」
「どこのだよ?揉むなって」
触り方が自然だから呆れ返った。保存容器を取り出してカウンターへ置いた。何も気にしていない様子が丸わかりだ。熱を出したばかりの状態だから、この悪い手を叩かないでおこう。そこで、美味しそうだろう?と、声をかけた。
「まだ食べていなかったね。深夜帰宅が続いたし。茄子の南蛮と、小松菜のアーモンド和え。しらす入りだから、スープパスタにしてもいいよ。明日のお昼ご飯に」
「ありがとう。お前も忙しいだろう。無理をするな」
「うへへ。キッチンに立つと、気持ちがリセットできるんだ。一人でコツコツやると、慌ただしい気分が整うよ。腕も上がるし。あ、黒崎さん……」
こうして手料理を前にすると、抱き寄せられることが多い。単な和え物でも喜ぶから、胸がキュンとする。黒崎のインタビューでも触れていた。多少はノロケがあるとはいえ、ああいう風に食べていたのかと思うと愛おしい。
両腕を回して抱き返した後、首筋に唇を押し当てられた。腰まで撫でられ始めて、ありがとうの意味を超えていると思った。そうはいかない。
黒崎が気だるそうに首を回した。襟ぐりから見える鎖骨と、スッキリした首筋からは色気が放出されて、見ているだけでクラクラする。
「はいはい。お皿に盛りつけるから離れてね~。こっちは容器のままで食べてよ。お皿の方がいいって?……慣れて下さいね~。お洒落な容器だからいいだろ?……自分で盛りつけるの?えらいね。こらー、何やっているんだよ。だめだって」
今度は唇にキスをされた。頭の後ろに手を添えられて身じろげないし、丁寧だから身を任せたくなった。シャツの中に手が入った後、インターフォン音が響いた。
モニター画面を見ると、悠人と早瀬さんが立っていた。先に走り出したアンを追いかけて、玄関へ向かった。
「晴海お兄ちゃんは、世話好きだもんね。気になったんだよ。カツサンドの他には、何を食べる?つくり置きのおかずを、明日には食べ切っておきたいんだ」
「今日は入らない。明日にする」
「今晩、半分を食べてよ。量があるから」
「……お前も食べろ」
「カツサンドだけで満腹だよ。勿体ないからさ~」
「勿体ないから食べさせるのか?」
「そ、それだけじゃないよ?栄養も考えているし、食べて体力をつけてよ。どれがいい?動けるなら冷蔵庫まで来てよ。持ってこようか?」
「分かった。そっちへ行く」
苦笑されたから、バレたのか。黒崎の胃袋に任せているのは認める。夜食にも役立つし、色んな種類が食べられる。いいことづくめじゃないか。
冷蔵庫を開けて振り返ると、優しい感じで笑っていた。もっと顔色が良くなったから安心した後、腰の周りに違和感があるのに気づいた。さりげなく撫でられていた。心配させないように振舞っているのか?いいや、ごく自然にやっているから習性だ。
「黒崎さんっ。心配かけないようにしているんだっけ?」
「触り足りないからだ。このチノパンを選んでよかった。ラインが綺麗だ」
「どこのだよ?揉むなって」
触り方が自然だから呆れ返った。保存容器を取り出してカウンターへ置いた。何も気にしていない様子が丸わかりだ。熱を出したばかりの状態だから、この悪い手を叩かないでおこう。そこで、美味しそうだろう?と、声をかけた。
「まだ食べていなかったね。深夜帰宅が続いたし。茄子の南蛮と、小松菜のアーモンド和え。しらす入りだから、スープパスタにしてもいいよ。明日のお昼ご飯に」
「ありがとう。お前も忙しいだろう。無理をするな」
「うへへ。キッチンに立つと、気持ちがリセットできるんだ。一人でコツコツやると、慌ただしい気分が整うよ。腕も上がるし。あ、黒崎さん……」
こうして手料理を前にすると、抱き寄せられることが多い。単な和え物でも喜ぶから、胸がキュンとする。黒崎のインタビューでも触れていた。多少はノロケがあるとはいえ、ああいう風に食べていたのかと思うと愛おしい。
両腕を回して抱き返した後、首筋に唇を押し当てられた。腰まで撫でられ始めて、ありがとうの意味を超えていると思った。そうはいかない。
黒崎が気だるそうに首を回した。襟ぐりから見える鎖骨と、スッキリした首筋からは色気が放出されて、見ているだけでクラクラする。
「はいはい。お皿に盛りつけるから離れてね~。こっちは容器のままで食べてよ。お皿の方がいいって?……慣れて下さいね~。お洒落な容器だからいいだろ?……自分で盛りつけるの?えらいね。こらー、何やっているんだよ。だめだって」
今度は唇にキスをされた。頭の後ろに手を添えられて身じろげないし、丁寧だから身を任せたくなった。シャツの中に手が入った後、インターフォン音が響いた。
モニター画面を見ると、悠人と早瀬さんが立っていた。先に走り出したアンを追いかけて、玄関へ向かった。
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