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このまま放置できない。早瀬さんが苦笑しているし、藤沢も嫌がっている。思わず笑い出すのを堪えて歩き出すと、黒崎から肩を引かれて止められた。悠人達と待っていろと言いながら。
後ろを振り返ると、ノアが悠人の元へ歩いて来た。どうしたの?と。優しそうな笑顔を浮かべ、快活な笑い声が聞こえて来た。そこで、黒崎に今日の担当区分を伝えた。
「ノアは俺達と同じ担当をするんだ。案内役と見回りスタッフだよ。ここへ通って一年になるからさ、キャンパス内を網羅して覚えたんだ。俺達より詳しい時があるよ」
「……好奇心旺盛な子だ。お前とも気が合ったな」
「うん。たまに、理学部棟の裏で探索しているよ。うちの庭も楽しんでいたし。お祖父さんが住んでいる場所に似ているからって」
「写真を見せてもらったのか?」
「うん。子供の頃の分だよ。そうだ、後で見せてもらおうよ。今日用意して来るって言ってくれたんだ。……黒崎さん。やっぱりお兄ちゃん達のとこへ行こうよ。怒らないでね?」
「……怒らない。呆れるだけだ」
一貴さんが藤沢に謝っている様子だが、早瀬さんが藤沢を俺達の方へ促した。笑えないレベルになっているのか。黒崎の方を見るなり、一貴さんが追いすがるのをやめた。子供っぽい人になるかと思えば、大人の対応を始めている。ただの喧嘩じゃなかったのかな?
藤沢がやれやれと言った風に、頭を押さえている。俺の方へ来て理由を話してくれた。今日、食事に行こうと誘われたそうだ。このイベントの後にと。しかし、食事に行くのは仕事の時だけだと約束してあったそうだ。
「今日は仕事の延長線上じゃないもんね。どさくさに紛れたのか……」
「先月から忙しくて、会食以外で食事に行っていないからって理由だよ。今日のイベントは来るつもりでいたよ。……嫌なら断っているからね。夏樹、謝らないでね」
「ありがとう。かき氷を食べるのを楽しみにしていたのに。悠人と2人で食べるそうだよ。早瀬さんはどうするんだよ~」
「島川さんは色んな人に声をかけているから、信用できない時がある。仕事の延長線上の誘いでも、誰にでも声をかけているし。俺だけじゃ無くてもいいみたいだ」
「そんなことはないよ。藤沢のことは本気だよ。でも、そう思わせているなら仕方がない。んん?怒っていないよ?お兄ちゃんは不器用だけど、もっと考えないと。黒崎さんみたいに……」
「夏樹、それは嫌だ。黒崎さんみたいになったら逃げるしかない。ダッシュだ。ははは、怒るなよ」
藤沢が明るく笑い出した。そして、俺の手を引いて、悠人達へ助けを求めようと言い出した。そこで、黒崎達のことが気になって振り返ると、さっきまでと同じように話を続けていた。他のことで話していると思う。
悠人達が手を振ると、早瀬さんが笑いながらやって来た。もう少し2人で話すから待っていようかと。悠人が腹を抱えて眺めていると、大丈夫だと首を振った。
「仕事の件で伝えることがあったそうだ。ここまで来て、ああいう話をしなくてもね。夏樹君、怒って来るか?すぐに止めて戻って来るはずだよ?ははは」
「ここで待っているよ~。ん?珈琲を飲めって?ありがとう。喉が渇いていたよ~」
「ふむふむ。飲まないとやっていられないだろー?これも……、ふう」
悠人から珈琲を差し出された。一体、何人前を食べたのだろう?モーニングセットしか出ない時間だから、4種類全部だろうか?それを聞くと正解だと答えが返って来た。2人で分けたから、量は多くないそうだ。ただし、ピザトーストを5種類食べたのが原因だという。
「ふーーー」
もう動けるようになったと言い、悠人がすんなり立ち上がった。それを見て感動した時、黒崎達が戻って来た。そろそろスタッフ達と合流する時間だ。出店の向こうから理学部棟へ歩いて行くメンバーを見つけた。さっそく俺達も合流場所へ向かった。
後ろを振り返ると、ノアが悠人の元へ歩いて来た。どうしたの?と。優しそうな笑顔を浮かべ、快活な笑い声が聞こえて来た。そこで、黒崎に今日の担当区分を伝えた。
「ノアは俺達と同じ担当をするんだ。案内役と見回りスタッフだよ。ここへ通って一年になるからさ、キャンパス内を網羅して覚えたんだ。俺達より詳しい時があるよ」
「……好奇心旺盛な子だ。お前とも気が合ったな」
「うん。たまに、理学部棟の裏で探索しているよ。うちの庭も楽しんでいたし。お祖父さんが住んでいる場所に似ているからって」
「写真を見せてもらったのか?」
「うん。子供の頃の分だよ。そうだ、後で見せてもらおうよ。今日用意して来るって言ってくれたんだ。……黒崎さん。やっぱりお兄ちゃん達のとこへ行こうよ。怒らないでね?」
「……怒らない。呆れるだけだ」
一貴さんが藤沢に謝っている様子だが、早瀬さんが藤沢を俺達の方へ促した。笑えないレベルになっているのか。黒崎の方を見るなり、一貴さんが追いすがるのをやめた。子供っぽい人になるかと思えば、大人の対応を始めている。ただの喧嘩じゃなかったのかな?
藤沢がやれやれと言った風に、頭を押さえている。俺の方へ来て理由を話してくれた。今日、食事に行こうと誘われたそうだ。このイベントの後にと。しかし、食事に行くのは仕事の時だけだと約束してあったそうだ。
「今日は仕事の延長線上じゃないもんね。どさくさに紛れたのか……」
「先月から忙しくて、会食以外で食事に行っていないからって理由だよ。今日のイベントは来るつもりでいたよ。……嫌なら断っているからね。夏樹、謝らないでね」
「ありがとう。かき氷を食べるのを楽しみにしていたのに。悠人と2人で食べるそうだよ。早瀬さんはどうするんだよ~」
「島川さんは色んな人に声をかけているから、信用できない時がある。仕事の延長線上の誘いでも、誰にでも声をかけているし。俺だけじゃ無くてもいいみたいだ」
「そんなことはないよ。藤沢のことは本気だよ。でも、そう思わせているなら仕方がない。んん?怒っていないよ?お兄ちゃんは不器用だけど、もっと考えないと。黒崎さんみたいに……」
「夏樹、それは嫌だ。黒崎さんみたいになったら逃げるしかない。ダッシュだ。ははは、怒るなよ」
藤沢が明るく笑い出した。そして、俺の手を引いて、悠人達へ助けを求めようと言い出した。そこで、黒崎達のことが気になって振り返ると、さっきまでと同じように話を続けていた。他のことで話していると思う。
悠人達が手を振ると、早瀬さんが笑いながらやって来た。もう少し2人で話すから待っていようかと。悠人が腹を抱えて眺めていると、大丈夫だと首を振った。
「仕事の件で伝えることがあったそうだ。ここまで来て、ああいう話をしなくてもね。夏樹君、怒って来るか?すぐに止めて戻って来るはずだよ?ははは」
「ここで待っているよ~。ん?珈琲を飲めって?ありがとう。喉が渇いていたよ~」
「ふむふむ。飲まないとやっていられないだろー?これも……、ふう」
悠人から珈琲を差し出された。一体、何人前を食べたのだろう?モーニングセットしか出ない時間だから、4種類全部だろうか?それを聞くと正解だと答えが返って来た。2人で分けたから、量は多くないそうだ。ただし、ピザトーストを5種類食べたのが原因だという。
「ふーーー」
もう動けるようになったと言い、悠人がすんなり立ち上がった。それを見て感動した時、黒崎達が戻って来た。そろそろスタッフ達と合流する時間だ。出店の向こうから理学部棟へ歩いて行くメンバーを見つけた。さっそく俺達も合流場所へ向かった。
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