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黒崎と早瀬さんは、この近くのカフェで待っている。どうして2人になったのか?気を利かされたのか?応援したいような、そうでないような。ああやって相談に行く状況がある。そこへ、本部からの無線が入った。休憩に入る時間になった。
「……黒崎でーす、お疲れ様です。ホールで待機して、メンバーと交代します。了解しましたー」
「もう12時なのか。早いな……」
「あっという間だったね~」
これから休憩に入る。自分達を呼ぶ声がしてホールの受付前に戻ると、外回りのメンバーも到着した。短いミーティングをやって、午後のメンバーへ引き継いだ。問題なく不審者もいない。浮かぶ風船が用意されていて、貼り紙つきだった。夕方まで頑張ろうと、声を掛け合った。
「おつかれさまー、あとでねー」
「1階にいるからな。……ノア、こっちの方だ」
それぞれが外へ出て行く中、悠人のことを待った。もうすぐ戻って来る。これから黒崎達のいるカフェで休憩する。
ざわざわしたしたロビーから、左側の静かなフロアを振り返った。この奥の方に、就職支援室がある。工学部との合同で、企業セミナー、就職ガイダンス、企業説明会が開かれている。出席するだけでなくて、企業側へ紹介されている。
神仙教授と吉良川教授の押しが強くて、門戸が広がった。法学、経済学部よりも圧倒的に学生数が少ない分、きめ細やかになる。
うちの学部の生徒は、8割が大学院へ進学していた。修士課程終了後に就職するパターンが多い。そんな中、一昨年から進学する人が減り、去年は6割まで下がった。色んな就職先へ繋がったからだろう。
掲示板の前へ行き、今月のセミナー予定を眺めた。毎年6月から始まる。学生サイトにも載っているが、付け足し情報が手書きされているから、学生たちが見に来る。突然入る時があり、人気のある部門が多い。
(ワタベ電機が多いなあ。月一回の面談が入ったのか。ガイダンスじゃないんだね。八代、日下とは離れるけど。大丈夫だ……)
日下は都内の企業を志望している。特に仲がいいから、ここの大学院へ進学志望している八代が嬉しそうにしていた。22歳になっても友達と離れるのが寂しいというのは、みっともないだろうか?俺はそう思わない。同じ学部内なのに、嫌味を向けた奴がいる。真羽の時と同じグループだ。それを思い出してため息をついた。そして、気分を変える為に移動しようとすると、風船が引っ張られた。
「夏樹、飛んでいくな」
「……ええ?」
「迎えに来た。連れ去られそうだ」
「あんたに連れて行かれるよ~」
さっき連絡を入れたばかりだった。今日は暑い。黒崎はTシャツ姿のラフな格好をしているのに、スーツ姿との印象が変わらない。それでも、この場に馴染んでいる。
「ここに浮き上がっていないね?」
「楽しんでいるからだ。いい子だったな。ちゃんと風船を持っている」
「けっこう便利だったよ。午後も一人が浮かべておくよ。大学だから自由だよ~」
「そうだな。……ワタベ電機さんが乗り込んで来たか。こっちは見たのか?」
「ううん。……R&W社、黒崎製菓、ファーマシーズ」
昨日貼り出された、企業セミナー系の予定表だ。見事に黒崎製菓グループが並んでいる。新体制になる前から準備が進められて、本格的に人材を探し始めた。
ある予定表に赤ペン手書きが付け足されており、それを読んで、ビックリした。”R&W社、口下手の学生を歓迎、支援室へ”と。そう書かれている。広告会社なのに。
「……黒崎でーす、お疲れ様です。ホールで待機して、メンバーと交代します。了解しましたー」
「もう12時なのか。早いな……」
「あっという間だったね~」
これから休憩に入る。自分達を呼ぶ声がしてホールの受付前に戻ると、外回りのメンバーも到着した。短いミーティングをやって、午後のメンバーへ引き継いだ。問題なく不審者もいない。浮かぶ風船が用意されていて、貼り紙つきだった。夕方まで頑張ろうと、声を掛け合った。
「おつかれさまー、あとでねー」
「1階にいるからな。……ノア、こっちの方だ」
それぞれが外へ出て行く中、悠人のことを待った。もうすぐ戻って来る。これから黒崎達のいるカフェで休憩する。
ざわざわしたしたロビーから、左側の静かなフロアを振り返った。この奥の方に、就職支援室がある。工学部との合同で、企業セミナー、就職ガイダンス、企業説明会が開かれている。出席するだけでなくて、企業側へ紹介されている。
神仙教授と吉良川教授の押しが強くて、門戸が広がった。法学、経済学部よりも圧倒的に学生数が少ない分、きめ細やかになる。
うちの学部の生徒は、8割が大学院へ進学していた。修士課程終了後に就職するパターンが多い。そんな中、一昨年から進学する人が減り、去年は6割まで下がった。色んな就職先へ繋がったからだろう。
掲示板の前へ行き、今月のセミナー予定を眺めた。毎年6月から始まる。学生サイトにも載っているが、付け足し情報が手書きされているから、学生たちが見に来る。突然入る時があり、人気のある部門が多い。
(ワタベ電機が多いなあ。月一回の面談が入ったのか。ガイダンスじゃないんだね。八代、日下とは離れるけど。大丈夫だ……)
日下は都内の企業を志望している。特に仲がいいから、ここの大学院へ進学志望している八代が嬉しそうにしていた。22歳になっても友達と離れるのが寂しいというのは、みっともないだろうか?俺はそう思わない。同じ学部内なのに、嫌味を向けた奴がいる。真羽の時と同じグループだ。それを思い出してため息をついた。そして、気分を変える為に移動しようとすると、風船が引っ張られた。
「夏樹、飛んでいくな」
「……ええ?」
「迎えに来た。連れ去られそうだ」
「あんたに連れて行かれるよ~」
さっき連絡を入れたばかりだった。今日は暑い。黒崎はTシャツ姿のラフな格好をしているのに、スーツ姿との印象が変わらない。それでも、この場に馴染んでいる。
「ここに浮き上がっていないね?」
「楽しんでいるからだ。いい子だったな。ちゃんと風船を持っている」
「けっこう便利だったよ。午後も一人が浮かべておくよ。大学だから自由だよ~」
「そうだな。……ワタベ電機さんが乗り込んで来たか。こっちは見たのか?」
「ううん。……R&W社、黒崎製菓、ファーマシーズ」
昨日貼り出された、企業セミナー系の予定表だ。見事に黒崎製菓グループが並んでいる。新体制になる前から準備が進められて、本格的に人材を探し始めた。
ある予定表に赤ペン手書きが付け足されており、それを読んで、ビックリした。”R&W社、口下手の学生を歓迎、支援室へ”と。そう書かれている。広告会社なのに。
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