【完結】29歳で「売れ残り」とお見合い勧告されましたが、裏では最強のアルファ部長が「運命だ」と逃がしてくれません

Marine

文字の大きさ
11 / 29

シーツの繭①※

しおりを挟む
 体内を埋め尽くしていた熱い塊が、ゆっくりと引き抜かれる。
 それと同時に、自分のものではない液体がどろりと溢れ出した。

「……っ、ふぅ……」

 それを恥ずかしいと思う間もなく、体がシーツに包まれた。

「……風呂に行くぞ」
 
 そしてそのまま、荷物のように抱きかかえられてしまった。

「うわあっ、落ちる!」
「落とさないから暴れるな」
「だって俺っ、重いし! 歩けますから」

 必死に訴えるが、俺を支える太い腕はびくともしなかった。

「例え、歩けるとしてもだ」

 桐生部長の顔が耳元に近付いた。低い声が艶っぽく囁く。

「立った瞬間にどっと漏れ出すぞ。……お前の孔はまだ閉じていない」
「……!!」

 衝撃の言葉に、俺の体は固まってしまった。

「俺のをあんなに長い時間、咥え込んでたんだ。まだぽっかり開いたままだ」
「えっ……そ、それ、と、と……」
「閉じるから落ち着け。いいから洗うぞ」

 確かに、こうやって運ばれる振動だけで漏れてくる感覚がある。
 恐ろしいのは、どんなに尻に力を入れても、それを抑え込めないことだ。

「お前のからだは、俺が作り替えた。俺専用だ。いいか、誰にも触らせるなよ?」

 抱きしめている腕に力が入った。
 低い声から感じる熱に、体がぴくんと反応した。
 その言葉って、なんだか……これからも、抱きたいみたいな……風に聞こえてしまう。

 広いバスルームに着くと、彼は片手で大きなバスタオルを取り、それを床に投げた。
 高級そうな黒いタイルは綺麗に磨き上げられている。
 彼はシーツにくるまれたままの俺を、そのバスタオルの上にそっと置いた。
 まるで壊れもののように。

 そして、浴槽に湯を張りながら、シャワーヘッドを手に取った。
「洗うぞ、足を開け」

 その言葉に、彼の意図を察した俺は軽くパニックになった。
「じっ、自分で! できますから……!」

「やり方を知らないだろう?」

――特別な洗い方、なんてあるのだろうか。

「多少残ってもいいので、自分で……」

 その言葉を聞いた途端、彼の目がギラリと光った……気がした。

「いいか、俺はお前の匂いを覚えてから、一度も抜いてないんだ」
「……!?」
「それを全部、中にぶちまけたんだぞ」

(どういうことだ? 彼とは昨日、初めての発情暴走でしたばかりだ。
それ以前は抑制剤が効いていたから……匂いなんて知らなかったはずなのに)

 しかし、そう言われて、下腹部がずしりと重く感じられた。

「……自分で出し切れる自信があるか?」
「う、あ……」
「ないなら大人しくしろ。そんな濃いものを残して、腹を壊したらどうする」

 抵抗する気力を失った俺の横に彼は片膝をついた。

「シーツがあるからいいだろう。足を開け」

 確かに、布で見えないから恥ずかしくない。
 俺はそっとシーツの中で足を開いた。

 シャワーのお湯がちょうどいい温度で布を濡らしていく。
 あっという間に、それは肌に張り付いて、シルエットを浮かび上がらせた。

「……あ」
「見なくていい」

 彼は、濡れているシーツごと抱き寄せて、キスを落としてきた。
 セックスの最中のような激しいものではない。優しくて、心地良い。まるで舌で唇を愛撫されているようだ。

 彼はキスを続けながら、ゆっくりとシーツの裾から手を滑り込ませていった。
 シャワーのお湯が足元から入り込み、М字に開いた足の間を濡らしていく。

「は……ぁっ……」

 彼の指が、そっと後孔に触れた。
 最初の時と同じように優しく周りをマッサージしながら「痛くないか」と聞いてくる。

 乱暴に掻き出されると思っていたのに、弛緩しきった後孔を、こんなに優しく扱われるなんて。

「い、痛くないです」
「気持ち悪かったら言えよ」

 ゆっくりと指が侵入してきた。
 くぷっと音がして、中からとろりと溢れたものが、シャワーのお湯に流されていく。
 
 彼の指が丁寧すぎて、恐怖は溶けていってしまった。

 ちゅく、くぷっ……後孔を掻き回される音が、シャワーの水音に混じる。
 恥ずかしいけど、嫌じゃない。
 だってキスしながら、なんて。事後処理なのに、甘やかされているみたいだ。

​「ん、ぁ……っ、そこ、擦れる……っ」

 強い排泄感に、背筋がぶるっと震える。
 下腹に力が入り、ゼリー状になったものが立て続けに奥から出てきた。

「……はぁっ……ぁ……」
「凄い量だな……」

 シーツがあるとはいえ、排泄を見られるのは恥ずかしい。
 それなのに、当の本人は、排水溝に流れていくものを満足そうに見つめている。

「もうっ、これ……やっぱり嫌です……」
「悪かった、ほら、これで中まで綺麗になったぞ」

 謝る時に額にキスするなんて、子ども扱いなの……かな。
 指で優しく掻き出されて、最後の塊が流れていった。

 それがなんだか……寂しくなるなんて……どうかしている。
 彼に抱かれた証が、なくなるような気がするなんて。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

冷酷なアルファ(氷の将軍)に嫁いだオメガ、実はめちゃくちゃ愛されていた。

水凪しおん
BL
これは、愛を知らなかった二人が、本当の愛を見つけるまでの物語。 国のための「生贄」として、敵国の将軍に嫁いだオメガの王子、ユアン。 彼を待っていたのは、「氷の将軍」と恐れられるアルファ、クロヴィスとの心ない日々だった。 世継ぎを産むための「道具」として扱われ、絶望に暮れるユアン。 しかし、冷たい仮面の下に隠された、不器用な優しさと孤独な瞳。 孤独な夜にかけられた一枚の外套が、凍てついた心を少しずつ溶かし始める。 これは、政略結婚という偽りから始まった、運命の恋。 帝国に渦巻く陰謀に立ち向かう中で、二人は互いを守り、支え合う「共犯者」となる。 偽りの夫婦が、唯一無二の「番」になるまでの軌跡を、どうぞ見届けてください。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

隠れオメガの整備士は自由になりたい。なのに暴走する最強騎士を身体を張って止めたら、運命の番だとバレて過保護な専属契約を結ばされました

水凪しおん
BL
※オメガバース設定。激しい戦闘描写や、執着攻めによるマーキング描写、軽度の性的な接触の描写がありますので、15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。 汚染された惑星を浄化する生体兵器『機装(ギア)』。 その搭乗者は優れた能力を持つ『アルファ』に限られ、彼らの精神を安定させる鎮静剤として『オメガ』が存在する世界。 整備士のエリアンは、オメガであることを隠し、ベータと偽って軍の最前線で働いていた。 オメガは道具のように扱われるこの社会で、自由を守るための必死の嘘だった。 だがある日、軍最強のエリートパイロット・クレイドの機装が暴走する事故に遭遇する。 死を覚悟して止めに入ったエリアンだったが、暴走する機体はなぜか彼にだけ反応し、沈静化した。 それは、隠していたオメガのフェロモンが、クレイドと強烈な『共鳴』を起こした瞬間だった。 「見つけた。俺の対になる存在を」 正体がバレたと戦慄するエリアンに対し、冷徹なはずのクレイドが向けたのは、処罰ではなく執着に満ちた熱い視線で……? 孤独なエリート騎士×身分を隠した健気な整備士。 星の命運と本能が交錯する、近未来SFオメガバース!

処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます

ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。 しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。 ——このままじゃ、王太子に処刑される。 前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。 中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。 囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。 ところが動くほど状況は悪化していく。 レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、 カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、 隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。 しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。 周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり—— 自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。 誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う—— ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。

隣の番は、俺だけを見ている

雪兎
BL
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。 ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。 執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。 【キャラクター設定】 ■主人公(受け) 名前:湊(みなと) 属性:Ω(オメガ) 年齢:17歳 性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。 特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。 ■相手(攻め) 名前:律(りつ) 属性:α(アルファ) 年齢:18歳 性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。 特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。

付き合っているのに喧嘩ばかり。俺から別れを言わなければならないとさよならを告げたが実は想い合ってた話。

雨宮里玖
BL
サラリーマン×サラリーマン 《あらすじ》 恋人になってもうすぐ三年。でも二人の関係は既に破綻している。最近は喧嘩ばかりで恋人らしいこともしていない。お互いのためにもこの関係を終わらせなければならないと陸斗は大河に別れを告げる——。 如月大河(26)営業部。陸斗の恋人。 小林陸斗(26)総務部。大河の恋人。 春希(26)大河の大学友人。 新井(27)大河と陸斗の同僚。イケメン。

氷の支配者と偽りのベータ。過労で倒れたら冷徹上司(銀狼)に拾われ、極上の溺愛生活が始まりました。

水凪しおん
BL
※この作品には、性的描写の表現が含まれています。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。 オメガであることを隠し、メガバンクで身を粉にして働く、水瀬湊。 過労と理不尽な扱いで、心身ともに限界を迎えた夜、彼を救ったのは、冷徹で知られる超エリートα、橘蓮だった。 「君はもう、頑張らなくていい」 ――それは、運命の番との出会い。 圧倒的な庇護と、独占欲に戸惑いながらも、湊の凍てついた心は、次第に溶かされていく。 理不尽な会社への華麗なる逆転劇と、極上に甘いオメガバース・オフィスラブ!

処理中です...