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「……ああ、つまらない。お父様は『自分磨き』と言えば、宝石店かドレスの仕立て屋だと思っているんだから」
私は、きらびやかな看板が並ぶ貴族街のメインストリートを、不機嫌そうに歩いていた。
手にはお父様から預かった重たい金貨の袋。
けれど、今の私を満足させるのは、指に光る石でもなければ、体を締め付ける絹の布でもない。
「ナギ様。……文句を言いながら、さっきから肉屋の看板ばかりチェックするのをやめてください。ここら辺は一応、お上品なエリアなんですから」
エラが、大きなため息をつきながら私の後ろをついてくる。
彼女の手には、私が「小腹が空いた」と言って買った、特大の肉まん(のような何か)が握られていた。
「いいじゃない。エネルギーを補給しないと、いざという時に拳に力が入らないわ。……あら?」
私は、ふと足を止めた。
高級ブティックの脇にある、暗く細い路地。
そこから、ガシャーンという何かが割れる音と、低い怒鳴り声が聞こえてきた。
「……ねえ、エラ。聞こえた? あれ、間違いなく『事件の香り』だわ」
「嫌な予感しかしません。ナギ様、関わらないでください。私たち、今は淑女の変装中なんですから」
「変装中だからこそ、正義の味方を演じるチャンスじゃない!」
私はエラの制止を振り切り、猫のような身のこなしで路地裏へと飛び込んだ。
そこには、予想通りの光景が広がっていた。
三人の屈強な男たちが、一人の男を壁際に追い詰めている。
追い詰められている男は、黒い外套を纏い、顔を低く伏せていたが、その隙間から見える銀色の髪が、月明かりのように美しく輝いているのが見えた。
「おい、いい加減にしろよ。お前みたいな気取った奴が、こんな場所をうろちょろしてんじゃねえ」
「……どけ。私は、急いでいるんだ」
銀髪の男の声は、驚くほど冷静で、そして冷たかった。
まるですべてを凍りつかせるような、研ぎ澄まされた刃のような響き。
「へっ、偉そうに! その首元に巻いてる高い布、置いていってもらおうか!」
ゴロツキの一人が、ナイフを取り出し、男の胸ぐらに掴みかかろうとする。
……が、その瞬間。
「……ちょっと、お待ちなさいな!」
私は、わざとらしく高い声を出し、路地の真ん中に颯爽と立ちはだかった。
もちろん、扇を広げるのも忘れない。淑女としての「営業スマイル」を顔に貼り付けて。
「あらあら。殿方が三人で、お一人を寄ってたかって……。見苦しいったらありゃしませんわ。おーほっほっほ!」
「あぁ!? なんだてめぇ。お嬢ちゃん、遊びのつもりなら帰るんだな」
ゴロツキたちが、一斉に私を睨みつける。
壁際の銀髪の男も、驚いたように顔を上げた。
切れ長の鋭い瞳。整いすぎた顔立ち。
……あら、なかなかの獲物(美形)じゃない。
「遊び? いいえ、これは『教育』ですわ。……お行儀の悪いワンちゃんには、躾が必要でしょう?」
私は扇をパチンと閉じた。
そして、マントを翻してエラに預ける。
「ナギ様、一応言っておきますけど、そこら辺のレンガ、壊さないでくださいね。弁償代が高そうですから」
「分かってるわよ。……さあ、誰から『教育』を受けたいかしら?」
「ふざけやがって! おい、こいつもまとめて捕まえろ!」
先頭の男が私に向かって突っ込んでくる。
私はその動きをスローモーションのように感じながら、重心を低く落とした。
右拳を腰に溜め、全身のバネを一点に集中させる。
「……せいやぁっ!!」
私の正拳突きが、男の腹部にめり込んだ。
ドォォォン!! という、重戦車が壁にぶつかったような衝撃音が路地裏に轟く。
「ごふぅっ!?」
男は目玉を飛び出させ、そのまま五メートルほど後ろへ吹き飛んだ。
壁に激突し、そのままズルズルと崩れ落ちる。
「……ひっ、な、なんだこの女!?」
「化け物かよ!?」
残りの二人が腰を抜かして後退る。
私は、自分の拳に伝わる心地よい痺れを楽しみながら、再び「淑女の笑み」を浮かべた。
「あら、ごめんなさい。少しだけ、力が入りすぎちゃったかしら。……次は、どなた?」
私が一歩踏み出すと、男たちは「ひぃぃ!」と悲鳴を上げて逃げ出していった。
逃げ足だけは速いわね。
静かになった路地裏で、私は拳についた埃をふっと吹き飛ばした。
「……大丈夫ですか、騎士様?」
私は、壁際に立ち尽くしていた銀髪の男に声をかけた。
彼は、信じられないものを見たというような顔で私を見つめていた。
「……君は、一体……」
「ただの、通りすがりの淑女ですわ。……怪我はありませんか?」
私は一歩近寄り、彼の様子を伺った。
近くで見ると、さらに整った顔立ちだ。
氷のような冷たい印象を受けるが、その瞳の奥には、何か熱いものが宿っているように見える。
「……助けは必要なかった。だが、礼を言おう。あのような見事な正拳突き、騎士団でもなかなかお目にかかれない」
男……アイン・クロムウェルは、呆然としながらも、私の拳を凝視していた。
「おーほっほ! 褒めても何も出ませんわよ。……でも、嬉しいですわ。私の『教育』を理解してくださる方がいて」
「……名前を、聞いてもいいか?」
「名乗るほどの者ではございません。……ただ、もしまた縁があれば、その時は美味しい肉料理のお店でも教えてくださいな」
私は優雅にカーテシーを決めた。
ズボン姿だけど、心は公爵令嬢だ。
「……ナギ様、もう行きましょう。これ以上ここにいると、衛兵が来ちゃいます」
エラが私の腕を引く。
私は最後にアインにいたずらっぽい微笑みを向け、路地を後にした。
アインはその場に立ち尽くし、彼女が去った方向をずっと見つめていた。
(……あのような、美しく、そして猛々しい女性がこの世にいるとは)
アインは、自分の胸が高鳴っているのを感じた。
冷徹な「氷の騎士」として知られる彼が、人生で初めて、心臓の鼓動を制御できなくなっていた。
「……肉料理、か。……探さねばならないな、この街で一番の店を」
彼は、ナギが吹き飛ばした男が壁に作った「ひび割れ」を指でなぞりながら、小さく独り言を漏らした。
一方、ナギはというと。
「ねえ、エラ! 今の男、見た!? 私のパンチを見て『見事だ』って言ったのよ! 普通は『ひぃっ、化け物!』って逃げるじゃない!?」
「……ナギ様、それ、恋じゃなくて『自分の武芸を認められた喜び』ですよね?」
「いいのよ、どっちでも! あんなに顔が良くて、私の拳に引かないなんて……。これはいい獲物を見つけたわ!」
ナギは、自由な人生に新たな「ターゲット」が現れたことを確信し、上機嫌でスキップを踏んだ。
運命の歯車が、野生の叫びを上げて回り始めた。
私は、きらびやかな看板が並ぶ貴族街のメインストリートを、不機嫌そうに歩いていた。
手にはお父様から預かった重たい金貨の袋。
けれど、今の私を満足させるのは、指に光る石でもなければ、体を締め付ける絹の布でもない。
「ナギ様。……文句を言いながら、さっきから肉屋の看板ばかりチェックするのをやめてください。ここら辺は一応、お上品なエリアなんですから」
エラが、大きなため息をつきながら私の後ろをついてくる。
彼女の手には、私が「小腹が空いた」と言って買った、特大の肉まん(のような何か)が握られていた。
「いいじゃない。エネルギーを補給しないと、いざという時に拳に力が入らないわ。……あら?」
私は、ふと足を止めた。
高級ブティックの脇にある、暗く細い路地。
そこから、ガシャーンという何かが割れる音と、低い怒鳴り声が聞こえてきた。
「……ねえ、エラ。聞こえた? あれ、間違いなく『事件の香り』だわ」
「嫌な予感しかしません。ナギ様、関わらないでください。私たち、今は淑女の変装中なんですから」
「変装中だからこそ、正義の味方を演じるチャンスじゃない!」
私はエラの制止を振り切り、猫のような身のこなしで路地裏へと飛び込んだ。
そこには、予想通りの光景が広がっていた。
三人の屈強な男たちが、一人の男を壁際に追い詰めている。
追い詰められている男は、黒い外套を纏い、顔を低く伏せていたが、その隙間から見える銀色の髪が、月明かりのように美しく輝いているのが見えた。
「おい、いい加減にしろよ。お前みたいな気取った奴が、こんな場所をうろちょろしてんじゃねえ」
「……どけ。私は、急いでいるんだ」
銀髪の男の声は、驚くほど冷静で、そして冷たかった。
まるですべてを凍りつかせるような、研ぎ澄まされた刃のような響き。
「へっ、偉そうに! その首元に巻いてる高い布、置いていってもらおうか!」
ゴロツキの一人が、ナイフを取り出し、男の胸ぐらに掴みかかろうとする。
……が、その瞬間。
「……ちょっと、お待ちなさいな!」
私は、わざとらしく高い声を出し、路地の真ん中に颯爽と立ちはだかった。
もちろん、扇を広げるのも忘れない。淑女としての「営業スマイル」を顔に貼り付けて。
「あらあら。殿方が三人で、お一人を寄ってたかって……。見苦しいったらありゃしませんわ。おーほっほっほ!」
「あぁ!? なんだてめぇ。お嬢ちゃん、遊びのつもりなら帰るんだな」
ゴロツキたちが、一斉に私を睨みつける。
壁際の銀髪の男も、驚いたように顔を上げた。
切れ長の鋭い瞳。整いすぎた顔立ち。
……あら、なかなかの獲物(美形)じゃない。
「遊び? いいえ、これは『教育』ですわ。……お行儀の悪いワンちゃんには、躾が必要でしょう?」
私は扇をパチンと閉じた。
そして、マントを翻してエラに預ける。
「ナギ様、一応言っておきますけど、そこら辺のレンガ、壊さないでくださいね。弁償代が高そうですから」
「分かってるわよ。……さあ、誰から『教育』を受けたいかしら?」
「ふざけやがって! おい、こいつもまとめて捕まえろ!」
先頭の男が私に向かって突っ込んでくる。
私はその動きをスローモーションのように感じながら、重心を低く落とした。
右拳を腰に溜め、全身のバネを一点に集中させる。
「……せいやぁっ!!」
私の正拳突きが、男の腹部にめり込んだ。
ドォォォン!! という、重戦車が壁にぶつかったような衝撃音が路地裏に轟く。
「ごふぅっ!?」
男は目玉を飛び出させ、そのまま五メートルほど後ろへ吹き飛んだ。
壁に激突し、そのままズルズルと崩れ落ちる。
「……ひっ、な、なんだこの女!?」
「化け物かよ!?」
残りの二人が腰を抜かして後退る。
私は、自分の拳に伝わる心地よい痺れを楽しみながら、再び「淑女の笑み」を浮かべた。
「あら、ごめんなさい。少しだけ、力が入りすぎちゃったかしら。……次は、どなた?」
私が一歩踏み出すと、男たちは「ひぃぃ!」と悲鳴を上げて逃げ出していった。
逃げ足だけは速いわね。
静かになった路地裏で、私は拳についた埃をふっと吹き飛ばした。
「……大丈夫ですか、騎士様?」
私は、壁際に立ち尽くしていた銀髪の男に声をかけた。
彼は、信じられないものを見たというような顔で私を見つめていた。
「……君は、一体……」
「ただの、通りすがりの淑女ですわ。……怪我はありませんか?」
私は一歩近寄り、彼の様子を伺った。
近くで見ると、さらに整った顔立ちだ。
氷のような冷たい印象を受けるが、その瞳の奥には、何か熱いものが宿っているように見える。
「……助けは必要なかった。だが、礼を言おう。あのような見事な正拳突き、騎士団でもなかなかお目にかかれない」
男……アイン・クロムウェルは、呆然としながらも、私の拳を凝視していた。
「おーほっほ! 褒めても何も出ませんわよ。……でも、嬉しいですわ。私の『教育』を理解してくださる方がいて」
「……名前を、聞いてもいいか?」
「名乗るほどの者ではございません。……ただ、もしまた縁があれば、その時は美味しい肉料理のお店でも教えてくださいな」
私は優雅にカーテシーを決めた。
ズボン姿だけど、心は公爵令嬢だ。
「……ナギ様、もう行きましょう。これ以上ここにいると、衛兵が来ちゃいます」
エラが私の腕を引く。
私は最後にアインにいたずらっぽい微笑みを向け、路地を後にした。
アインはその場に立ち尽くし、彼女が去った方向をずっと見つめていた。
(……あのような、美しく、そして猛々しい女性がこの世にいるとは)
アインは、自分の胸が高鳴っているのを感じた。
冷徹な「氷の騎士」として知られる彼が、人生で初めて、心臓の鼓動を制御できなくなっていた。
「……肉料理、か。……探さねばならないな、この街で一番の店を」
彼は、ナギが吹き飛ばした男が壁に作った「ひび割れ」を指でなぞりながら、小さく独り言を漏らした。
一方、ナギはというと。
「ねえ、エラ! 今の男、見た!? 私のパンチを見て『見事だ』って言ったのよ! 普通は『ひぃっ、化け物!』って逃げるじゃない!?」
「……ナギ様、それ、恋じゃなくて『自分の武芸を認められた喜び』ですよね?」
「いいのよ、どっちでも! あんなに顔が良くて、私の拳に引かないなんて……。これはいい獲物を見つけたわ!」
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