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5話 揺らぐ想い その2
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人見知りをするタイプの私……元々、それを隠す為に前髪はわざと垂らしていた。でも本日は真逆……前髪を上げて整え、同時にポニーテールに髪の毛を結わえてみせた。
「……活発に見える感じかしら……? どうなんだろう……?」
髪を上げた状態の私……真っ先に見て欲しいのはライジング公爵だけれど、そう簡単に会えるお方ではないし。かといって、婚約破棄をしてきたザイル様に見て欲しいという感情はなかった。どうしよう……と悩んでいた時、私の部屋をノックする音が聞こえてきた。
「お嬢様……よろしいでしょうか?」
「あの声は、メイドのアリーシャね。どうぞ」
「失礼いたします……」
丁寧な口調で入って来た女性は、私と歳も近いメイドのアリーシャだった。幼い頃から仕えてくれているので、友達に近い存在かもしれない。
「お嬢様シーツ交換をさせていただきたく……」
用件はシーツ交換だったようね。アリーシャはよく私の部屋の清掃をしてくれているけど……あれ? なぜか彼女は途中で言葉を止めていた。私の顔を見ているみたいだけど……そして、開口一番、叫んでいた。
「まあっ! お嬢様、その格好は……!」
「な、なに……? やっぱりおかしいかな……?」
「とんでもございません! とても可愛らしい……! いえ、失礼いたしました」
アリーシャは取り乱したように態度を一変させていたけど、すぐに咳ばらいをして冷静になった。これって私の格好を見てそうなったのよね? ええっと……自信を持っていいのかしら……?
「久しぶりに前髪を上げてみたんだけど、すごく恥ずかしいというか……元に戻したい衝動に駆られるというか」
「とうとう前髪を上げられたのですね……アリーシャはとても嬉しいです」
「……なにそれ?」
「お嬢様はとてもお美しいことは、このアリーシャ、誰よりも熟知していたと胸を張れますので」
変な所で胸を張られても困るけど。確かに私にはお母様はもう居ないし、アリーシャは母親代わりなところはある。年齢的にはお姉さんって感じだけれど。
「なるほど……シンプルではありますが、前髪を上げ額を見せポニーテールにしている。活発さをアピールすることにより、キュンと来る殿方は多いかもしれませんね」
「貴族令嬢が活発さアピールって……なんだか違う気はするけど」
「誰もやらないから良いのですよ。特にお嬢様にとっては訓練にもなりますでしょう?」
「……そうね」
なぜか私はライジング公爵の顔を思い浮かべていた。人見知りで話すのが苦手だから前髪を下ろす……でも、それでは貴族令嬢として成り立たないのも事実。
私は今回の件を自分を変えるきっかけになればいいとポジティブに考えるようにした。ライジング公爵に再び会った時、可愛いって言ってもらいたいし……て、何考えてるのよ、私は……。
「お嬢様、一つお伝えしないといけないのですが……」
私の心が揺らいでいる時、アリーシャから声をかけられた。私はすぐに彼女に視線を合わせる。
「ハンニバル・ライジング公爵様が、直々にお嬢様を呼んでいらっしゃるようです」
「んな……」
私はまともに思考することが出来ないでいた。まさか、ライジング様の方から呼び出しをしてくるなんて……。
「……活発に見える感じかしら……? どうなんだろう……?」
髪を上げた状態の私……真っ先に見て欲しいのはライジング公爵だけれど、そう簡単に会えるお方ではないし。かといって、婚約破棄をしてきたザイル様に見て欲しいという感情はなかった。どうしよう……と悩んでいた時、私の部屋をノックする音が聞こえてきた。
「お嬢様……よろしいでしょうか?」
「あの声は、メイドのアリーシャね。どうぞ」
「失礼いたします……」
丁寧な口調で入って来た女性は、私と歳も近いメイドのアリーシャだった。幼い頃から仕えてくれているので、友達に近い存在かもしれない。
「お嬢様シーツ交換をさせていただきたく……」
用件はシーツ交換だったようね。アリーシャはよく私の部屋の清掃をしてくれているけど……あれ? なぜか彼女は途中で言葉を止めていた。私の顔を見ているみたいだけど……そして、開口一番、叫んでいた。
「まあっ! お嬢様、その格好は……!」
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「久しぶりに前髪を上げてみたんだけど、すごく恥ずかしいというか……元に戻したい衝動に駆られるというか」
「とうとう前髪を上げられたのですね……アリーシャはとても嬉しいです」
「……なにそれ?」
「お嬢様はとてもお美しいことは、このアリーシャ、誰よりも熟知していたと胸を張れますので」
変な所で胸を張られても困るけど。確かに私にはお母様はもう居ないし、アリーシャは母親代わりなところはある。年齢的にはお姉さんって感じだけれど。
「なるほど……シンプルではありますが、前髪を上げ額を見せポニーテールにしている。活発さをアピールすることにより、キュンと来る殿方は多いかもしれませんね」
「貴族令嬢が活発さアピールって……なんだか違う気はするけど」
「誰もやらないから良いのですよ。特にお嬢様にとっては訓練にもなりますでしょう?」
「……そうね」
なぜか私はライジング公爵の顔を思い浮かべていた。人見知りで話すのが苦手だから前髪を下ろす……でも、それでは貴族令嬢として成り立たないのも事実。
私は今回の件を自分を変えるきっかけになればいいとポジティブに考えるようにした。ライジング公爵に再び会った時、可愛いって言ってもらいたいし……て、何考えてるのよ、私は……。
「お嬢様、一つお伝えしないといけないのですが……」
私の心が揺らいでいる時、アリーシャから声をかけられた。私はすぐに彼女に視線を合わせる。
「ハンニバル・ライジング公爵様が、直々にお嬢様を呼んでいらっしゃるようです」
「んな……」
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