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Fクラス対Sクラス(3)
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「おい、今向こうの方で何か聞こえなかったか?」
「ああ⋯⋯光るものが見えたぞ」
「ちっ! あっちが当たりだったのかよ」
残りのSクラスのメンバーはFクラスと遭遇したのはもう1つの部隊だと知り、急ぎ音が聞こえた方へと向かう。
「静かね」
「あそこに誰か倒れているぞ!」
4人のSクラスの者達は無造作に倒れている人物の元へと近づいた。この地面に這いつくばっている者達は仲間のSクラスにやられたFクラスの奴らだと疑わなかったからだ。
「くそっ! 遅かったか! Fクラスの奴らもう倒されてるぜ!」
だが倒れている者達に近づくとすぐに自分の間違いだと気づく。
「これは⋯⋯うちのクラスの奴じゃねえか!」
Sクラスのメンバーは倒れているのが自分のクラスの仲間だと知り、辺りを警戒し始めたその時。
「火嵐魔法」
カーズの放った炎の渦がSクラスのメンバーを襲う。Sクラスのメンバーは炎の渦に対して身を屈め何とかかわすことが出来たが、カーズの放った魔法で辺りの草木が燃え始める。
「バ、バカな! 今のは中級魔法だぞ!」
「Fクラスごときが使える魔法じゃない!」
Sクラスのメンバーは思いもしない魔法をFクラスが使ってきたことで困惑する。
そしてそんな中、Fクラスの魔法がさらに発動する。
「幻影魔法」
ネネが大きな声で魔法を言葉にすると辺り一面が霧に包まれる。
「ファ、ファントム⋯⋯だと⋯⋯」
「上級魔法だぞ⋯⋯Fクラスの奴らが⋯⋯」
「だけどさっき中級魔法を使ってきたよな」
「ならこの霧も幻影ってこと?」
Sクラスのメンバーは仲間が倒されたこと、中級魔法の火嵐魔法をFクラスが使ってきたこと、周りが火で囲まれていること、そして霧で視界が悪いことで混乱に陥っていた。
ちなみにこの霧はもちろんメルルが出したもので、ネネは幻影魔法と叫んだだけだ。いつもコロシアムの魔道具でダメージを食らわないからといって緊張感のない訓練をしている者では、その程度の嘘も見抜くことはできないだろう。
俺は状況次第ではどんなことも武器になる⋯⋯それをFクラスの子達に教えたかった。その効果は今本人達が実体験しているだろう。
「と、とりあえずこの霧を何とかしろ!?」
「わかった。任せて! 突風魔法」
Sクラスの女の子が魔法を唱えると自分を中心にして風が走る。どうやら威力はないが全方位に風を起こし霧を払う力はあるようだが⋯⋯。
しかし霧を打ち消すことは出来たが、今度は風の力によって周囲の火が高く燃え上がる。
「バカヤロー! 俺達を火炙りにするつもりか!」
「ご、ごめん! けどこの後火を消せばいいでしょ」
「俺に任せろ! 雨降魔法」
Sクラスの男子が魔法を唱えるスコールが降り注ぎ、燃え広がった火を消火していく。
「これで視界も良好になった。くそっ! 手間をかけさせやがって! Fクラスの屑ども覚えていやがれ!」
「泣き叫んでも許さないぞ!」
周囲の景色が見えることによって自信を取り戻したのか、Sクラスの奴らは強気になり、Fクラスの子達を倒すため進撃を開始する⋯⋯が突如現れたライルによってその行動は阻止される。
「そんな所にいやがったか!」
「食らいなさい!」
Sクラスのメンバーはライルを攻撃しようと魔法を唱えるが、すでにライルの魔法は完成していた。
「雷弾魔法」
先に放ったライルの雷の弾がSクラスのメンバーを襲う。
「やはりFクラスだな! どこを狙っている!」
雷の弾の軌道はSクラスのメンバーまで届いていない。このままだと手前の地面に落ちることは明白だ。
Sクラスのメンバーはライルのミスをチャンスと捉え、手に込めていた魔力を解き放つ。
しかしSクラスのメンバーから魔法が発動することはなかった。
「こ、この野郎⋯⋯まさか水を⋯⋯」
その言葉を最後にSクラスのメンバーはその場に倒れ、ミリア以外は全てリタイアすることになった。
「やった! 作戦どうりだぜ!」
このSクラスを倒した方法はライルの言葉通り全て作戦通りだった。
草木に火をつけ、風魔法で霧を払わさせ炎をさらに燃え上がらせること、そして消火させそこに雷魔法を叩き込み、水を伝って電撃を流す。
他にも別案は考えていたが、1番メインの方案でSクラスのメンバーを倒すことができた。
「くそが! Fクラスにやられるとは恥を知れ! あの9人はAクラス⋯⋯いやBクラスに落としてやる!」
ビルドは自分の教え子達があっけなくやられる様を見て憤慨している。お前の教え方が悪いからだと言ってもビルドは聞く耳を持たないだろうな。
「約束を忘れるなよ」
俺は怒り心頭のビルドに対して話しかける。
「貴様、もう勝った気でいるのか。まだこちらには1人残っていることを忘れるな⋯⋯私の最高傑作が」
確かにビルドの言うとおり、まだ1番の難関であるミリアが残っている。正直な話Sクラス9人を相手にするよりミリア1人と戦う方が困難なことは間違いないだろう。魔法養成学校史上最も優秀だと言われ、大魔導師の称号を持つミリア。
もしこれが普通の戦いであればFクラスには勝ち目はないだろう。だがこれはルールがある試合だ。それならば付け入る隙はいくらでもある。いくら娘であろうとこの戦いで負けるわけにいかない。
俺は複雑な思いを胸に魔道具の画面を見つめるのであった。
「なんだ⋯⋯みんなやられちゃったんだ。大きなことを言っていた割りには情けないね」
ミリアはビジョンに出ているSクラスとFクラスの人数を見て呟いた。
「けど少し胸がスッとしたよ。負ける気はしないけどね」
そしてクラス対抗戦に勝つため、自軍の陣地から一歩踏み出すのであった。
その頃Fクラスsideでは
「後はミリア1人だ! この試合勝つぞ!」
ライルの言葉にFクラスのメンバーは頷く。ユクトのことを信じていたとはいえ試合が始まる前はSクラスに勝てるか不安な表情をしていたが今は誰もが自信に満ちた表情をしていた。
FクラスとSクラス、凡人とエリートの試合はFクラス優位に進み、そして今最終局面に今入ろうとしていた。
「ああ⋯⋯光るものが見えたぞ」
「ちっ! あっちが当たりだったのかよ」
残りのSクラスのメンバーはFクラスと遭遇したのはもう1つの部隊だと知り、急ぎ音が聞こえた方へと向かう。
「静かね」
「あそこに誰か倒れているぞ!」
4人のSクラスの者達は無造作に倒れている人物の元へと近づいた。この地面に這いつくばっている者達は仲間のSクラスにやられたFクラスの奴らだと疑わなかったからだ。
「くそっ! 遅かったか! Fクラスの奴らもう倒されてるぜ!」
だが倒れている者達に近づくとすぐに自分の間違いだと気づく。
「これは⋯⋯うちのクラスの奴じゃねえか!」
Sクラスのメンバーは倒れているのが自分のクラスの仲間だと知り、辺りを警戒し始めたその時。
「火嵐魔法」
カーズの放った炎の渦がSクラスのメンバーを襲う。Sクラスのメンバーは炎の渦に対して身を屈め何とかかわすことが出来たが、カーズの放った魔法で辺りの草木が燃え始める。
「バ、バカな! 今のは中級魔法だぞ!」
「Fクラスごときが使える魔法じゃない!」
Sクラスのメンバーは思いもしない魔法をFクラスが使ってきたことで困惑する。
そしてそんな中、Fクラスの魔法がさらに発動する。
「幻影魔法」
ネネが大きな声で魔法を言葉にすると辺り一面が霧に包まれる。
「ファ、ファントム⋯⋯だと⋯⋯」
「上級魔法だぞ⋯⋯Fクラスの奴らが⋯⋯」
「だけどさっき中級魔法を使ってきたよな」
「ならこの霧も幻影ってこと?」
Sクラスのメンバーは仲間が倒されたこと、中級魔法の火嵐魔法をFクラスが使ってきたこと、周りが火で囲まれていること、そして霧で視界が悪いことで混乱に陥っていた。
ちなみにこの霧はもちろんメルルが出したもので、ネネは幻影魔法と叫んだだけだ。いつもコロシアムの魔道具でダメージを食らわないからといって緊張感のない訓練をしている者では、その程度の嘘も見抜くことはできないだろう。
俺は状況次第ではどんなことも武器になる⋯⋯それをFクラスの子達に教えたかった。その効果は今本人達が実体験しているだろう。
「と、とりあえずこの霧を何とかしろ!?」
「わかった。任せて! 突風魔法」
Sクラスの女の子が魔法を唱えると自分を中心にして風が走る。どうやら威力はないが全方位に風を起こし霧を払う力はあるようだが⋯⋯。
しかし霧を打ち消すことは出来たが、今度は風の力によって周囲の火が高く燃え上がる。
「バカヤロー! 俺達を火炙りにするつもりか!」
「ご、ごめん! けどこの後火を消せばいいでしょ」
「俺に任せろ! 雨降魔法」
Sクラスの男子が魔法を唱えるスコールが降り注ぎ、燃え広がった火を消火していく。
「これで視界も良好になった。くそっ! 手間をかけさせやがって! Fクラスの屑ども覚えていやがれ!」
「泣き叫んでも許さないぞ!」
周囲の景色が見えることによって自信を取り戻したのか、Sクラスの奴らは強気になり、Fクラスの子達を倒すため進撃を開始する⋯⋯が突如現れたライルによってその行動は阻止される。
「そんな所にいやがったか!」
「食らいなさい!」
Sクラスのメンバーはライルを攻撃しようと魔法を唱えるが、すでにライルの魔法は完成していた。
「雷弾魔法」
先に放ったライルの雷の弾がSクラスのメンバーを襲う。
「やはりFクラスだな! どこを狙っている!」
雷の弾の軌道はSクラスのメンバーまで届いていない。このままだと手前の地面に落ちることは明白だ。
Sクラスのメンバーはライルのミスをチャンスと捉え、手に込めていた魔力を解き放つ。
しかしSクラスのメンバーから魔法が発動することはなかった。
「こ、この野郎⋯⋯まさか水を⋯⋯」
その言葉を最後にSクラスのメンバーはその場に倒れ、ミリア以外は全てリタイアすることになった。
「やった! 作戦どうりだぜ!」
このSクラスを倒した方法はライルの言葉通り全て作戦通りだった。
草木に火をつけ、風魔法で霧を払わさせ炎をさらに燃え上がらせること、そして消火させそこに雷魔法を叩き込み、水を伝って電撃を流す。
他にも別案は考えていたが、1番メインの方案でSクラスのメンバーを倒すことができた。
「くそが! Fクラスにやられるとは恥を知れ! あの9人はAクラス⋯⋯いやBクラスに落としてやる!」
ビルドは自分の教え子達があっけなくやられる様を見て憤慨している。お前の教え方が悪いからだと言ってもビルドは聞く耳を持たないだろうな。
「約束を忘れるなよ」
俺は怒り心頭のビルドに対して話しかける。
「貴様、もう勝った気でいるのか。まだこちらには1人残っていることを忘れるな⋯⋯私の最高傑作が」
確かにビルドの言うとおり、まだ1番の難関であるミリアが残っている。正直な話Sクラス9人を相手にするよりミリア1人と戦う方が困難なことは間違いないだろう。魔法養成学校史上最も優秀だと言われ、大魔導師の称号を持つミリア。
もしこれが普通の戦いであればFクラスには勝ち目はないだろう。だがこれはルールがある試合だ。それならば付け入る隙はいくらでもある。いくら娘であろうとこの戦いで負けるわけにいかない。
俺は複雑な思いを胸に魔道具の画面を見つめるのであった。
「なんだ⋯⋯みんなやられちゃったんだ。大きなことを言っていた割りには情けないね」
ミリアはビジョンに出ているSクラスとFクラスの人数を見て呟いた。
「けど少し胸がスッとしたよ。負ける気はしないけどね」
そしてクラス対抗戦に勝つため、自軍の陣地から一歩踏み出すのであった。
その頃Fクラスsideでは
「後はミリア1人だ! この試合勝つぞ!」
ライルの言葉にFクラスのメンバーは頷く。ユクトのことを信じていたとはいえ試合が始まる前はSクラスに勝てるか不安な表情をしていたが今は誰もが自信に満ちた表情をしていた。
FクラスとSクラス、凡人とエリートの試合はFクラス優位に進み、そして今最終局面に今入ろうとしていた。
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