この異世界は理不尽で残酷で儚く、そして竜を狩り、国を護り、獣が吠えた。

白井伊詩

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獣ノ60話「彼女たちの素質」

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 彼女たちの教育は八月十五日から始まった。この世界には御盆という概念は存在しないため八月も普通に仕事をする。と言っても大型の休暇はいくつかあるため、帳尻は合う。
 
 アジサイは女性用の兵舎に入ると、彼女らの眠っている寝室を蹴破る。
「おら、起きろ!」
 ダチュラ、ヘムロック、アキーの三人は豆鉄砲を食らったように飛び起きると、慌てて服を着替える。
 タンクトップにズボンを履かせ、トレッキング用ブーツ姿で廊下に並ばせる。
「おはよございます!」
「「「おはようございます!」」」
 三人は一斉に挨拶を返す。
「とりあえず起きて準備するまでに十分かかった、これを三分で準備できるように、返事!」
 アジサイは三人恰好をまじまじと見つめてから、ヘムロックの前に立つ。
「ヘムロック、ブーツの靴紐の結び目が違う。鳩目に紐を掛ける時は内股側の紐が内側になるように掛けろ」
「どっちでもいいと思うのですが」
「全ての鳩目に均一に力が加わらないから解けたり、歩行の際、予期せぬトラブルが起こる可能性がある。何より指示通り出来ていないと言うのは信用を欠いてしまう。いいな?」
「はい」
 ヘムロックは納得して返事をする。
「さて、次、アキー」
「はい!」
「タンクトップの下、下着をつけてないな」
「申し訳ありません、慌てていたため付けておりません」
「だろうな乳首が思いっきり浮いてるからな、俺は目の保養になるからいいが……お前も指示通り出来ていないということだ。ヘムロックが靴紐を治している間に下着をつけ直して来い」
「はい!」
 アキーは部屋に戻る。
「ダチュラ、お前は腕立て伏せをやっていろ」
「えっ? 腕立て伏せ?」
「腕立て伏せだ。手本を見せるからやってみろ」
 アジサイは廊下でうつ伏せになると腕と足の爪先だけで体を支える。その後腕を開きゆっくりと体を沈めて、また戻る。
 ダチュラはそれを見てから真似をする。
「よし、いーち!」
 アジサイの動きに合わせてダチュラは腕立て伏せをやる。
「いっ、きついです」
「そりゃあ罰則だからな」
「なんで私が!?」
「お前らはチームだ。他のメンバーがミスをしたら、お前も責任を取る。にー!」
「そんな……」
「今回、ダチュラは何も問題が無かった。模範的だが二人ダメだった。チームで責任とって腕立てが出来そうな奴はだれだ? さーん!」
「私……ですね」
「じゃあ、お前が腕立てするしかねえよな。よーん」
「はい……」
「今回は初めての失態だ。五回で多めに見る。いいな? ごー! 返事しろ!」
「はい!」
 アジサイとダチュラは腕断伏せの体勢から立ち上がるとその場で背筋を伸ばして待機する。
 それから十秒ほどしてアキーとヘムロックの準備が整う。二人は申し訳なさそうな顔をしていた。
「はい、じゃあ、これからランニングをする」
 アジサイはそういうと、兵舎から三人を連れ出すと、城の周りを走らせる。
 五分もしないうちにダチュラとアキーの二人は息を荒げ、辛そうにしている。
「ヘムロック、余裕そうだな」
「元々農家の生まれで狩りもやっていたので体力には自信があります」
「いいね、他の二人はへばってそうだけどね」
「そうですね」
 
 三十分ほど走ったあと、アジサイは兵舎に戻る。教室に入ると、黒板から見て後方にあるスペースを使って柔軟運動を行う。元々教室は何十人も入るスペースになっているため柔軟運動なら楽々行える。
「ほいじゃあ、柔軟運動する。アキーは俺と、手本を見せるから」
 アキーを座らせると足を開かせ、前屈させる。
「まずは前屈、こういう座らせたら背中を押す」
 アキーの肩を掴み前に押し込む。
「いだだだだだ!」
「結構伸びるね」
 もう少し頑張れば床に胸がくっつく程度には体を沈ませることが出来ている。
「ああああああいいいだああああだだだだだあ!」
 三人で最も体が硬いのがダチュラであった。
 柔軟はアキー、ヘムロック、ダチュラの順で柔軟さがある。
特にヘムロックは運動神経、柔軟性はアキーに劣るが十分柔らかい。そして体力も充分。どれを取ってもアジサイの想定より能力が高い。伸ばしていけば白兵戦でも騎士に後れ取らない。元よりただの騎士や兵士に劣るように彼女を育てるつもりはゴマ粒ほどもない。
「これ以外にも柔軟はたくさんある、ちゃんと出来るようになろう」
 アジサイも混ざって柔軟を行うが終始ダチュラは悲鳴を上げっぱなしだった。
 
 柔軟を終えると食堂へ向かいアジサイは彼女たちの食事を運ぶ。
「これは……」
 トースト二枚に目玉焼きが三つ、フルーツと野菜を潰してヨーグルトと蜂蜜を混ぜたスムージーに長いソーセージが六本。これがひとり分の食事である。
「残すなよ」
 アジサイは先ほど述べたメニューにソーセージ二本追加してタンパク質を補充する。
「これ一食ですよね……」
 アキーが顔を真っ青にしてアジサイに聞く。
「え、こんなに食べていいんですか?」
「暖かい食事なら何でもいい」
 ヘムロックとダチュラはがっつくように飯を貪る。奴隷時代の貧しい生活の反動で食への貪欲さが窺い知れる。
 対してアキーは食への貪欲さはあまり持ち合わせていないようだった。
「これから激しい運動を毎日するから、食わないときつい」
「は、はい……」
「きついのは最初だけだ。それにジークを見てみろ」
 アジサイの隣に座っているのはジークとアルスマグナだった。ジークの前にあるテーブルには食パン一本と山盛りのソーセージ、ジョッキにスムージーが二つ並んでいた。
「いいなぁ君ら少なくて」
「それ、朝食ですよね」
 ジークは首を縦に振る。
「ほら、アキーも食え食え」
 食事の訓練がアキーには必要なことがこれでわかった。
 
 食事を終えると三人はグロッキーになっていた。
「じゃあ、これから座学を始めるけど、基本的にやることは、数学、物理化学、地理だね、どれも今後必要なものだからしっかり学んでもらう。と言うわけで早速テストする」
 簡単な四則計算と文章題に基本的な物理化学、地理のテスト用紙を三人に配り、テストさせる。
 幸いなことに三人とも文字は読めるためこれからの講義に極端な学力の差が生まれることはない。
 何より文字から教育しなければならないレベルだった場合、アジサイの心労と負担が乗数倍に増えることになる。とりあえずそれを避けることが出来ただけことにアジサイは胸を撫で下ろした。
 今後は学力試験を追加しようとアジサイは心に誓った。
 
「うっぷ……」
「おー、ジークお疲れ」
「毎度のことだがあの量は本当にきつい」
「だろうなぁ」
「んで、今はテストか」
「見た感じ文字が読めるのと計算はそこそこ出来ているみたいだけど地理と物理化学は壊滅してんな」
「まじかぁ、これは教えがいがありますねえ」
「ジーク先生、これから大変だぜ、俺らは小学生を相手にする」
「ハハッ、まぁ何とかなるだろ」
「さて、あと五十分暇だけど」
「それじゃあ後ろのスペースで駄弁るか」
「いいね」
 アジサイとジークは三人がテストしている後ろでプランクをしながら雑談を始める。
「何話すか」
「どいつがアジサイのお気に入りだ?」
「うーん、そうだな三人全員だな」
「えー、そうじゃなくてよぉ」
「うーん、全員巨乳で眼福。あっ、そうだ、今朝アキーが下着つけ忘れててな、タンクトップにポッチが出来てた」
「起きてりゃよかったわ」
「早速やらかしてくれましたよ。へっへっへ」
「くそうくそう俺も見たかったわ」

「あの、聞こえてますからね!」
 アキーが我慢に耐えかねて後ろを振り返る。
「聞こえるように言ってんだ」
 ジークが即答する。
「若いねえ」
「と言うか何ですかその体勢は」
 アキーは冷ややかな目で二人を見下ろす。
「プランク、またはフロントブリッジとよばれる筋肉のトレーニングだ。想像している十倍はきついトレーニングだ。テスト終わってるならこっちきて混ざれ」
 アジサイが指示を出す。
「解答用紙は裏にしておけよ」
 ジークが指示を追加するとアキーは頷いて解答用紙を裏返しアジサイとジークの間で見様見真似でプランクの体勢を取る。
「あっ、これ辛い」
「尻を上げるな、体を一本の橋のように」
 アキーは体をぷるぷると震わせながら尻を背中と平行にする。
「そうそう、いいね。それで取りあえず一分耐えてみようか」
「なんで平然と……してられ……んですか」
「慣れ」
 辛そうな声を漏らしながらアキーが必死に耐えているのをジークとアジサイは目を見開いて凝視する。
 主に谷間を――。
 
 
「あと三十秒だ頑張れ」
「はい……」
「頑張るね、こりゃ明日は息すのも辛いだろうな」
「全身筋肉痛コースだろうな」
 アジサイは笑いながらアキーを見守っている。
「あと十秒、九、八、七、六、五、四、三」
 ジークがカウントダウンを始める。
「二、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一」
「え、ちょっと」
「ゼロまで数えないとやり直しだからな」
 アジサイが悪辣な笑顔でアキーに言い放つ。
「えっ、えぇ! そんな……酷い」
 アキーは二人に根性を見せつけて何とか頑張る。
「一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、一、はいゼロ」
「だぁ!」
 地面に倒れるようにアキーは寝そべる。
「おなかが……」
「最初にしては上々、よく頑張ったね」
「ああ、よく耐えたな」
「ありがとうございます」
「んじゃ、休憩がてら何か話題を頂戴」
 アジサイはアキーに無茶振りをする。
「えっと……そうですね、お二人は大きな胸がお好きなんですか?」
「もちろん」
「大好きさ」
 二人は息をぴったりと合わせて言う。
「そこまでくるといっそ清々しいですね。私が採用されてのも胸だったのですね……」
「いや、それは違う。俺はこの仕事に対してアキーは適性があると判断して君を採用した。見た目だけではない。ただし、君は十分過ぎるほど外見が綺麗だし胸も大きく男なら言い寄りたくなるだろう。それも一つの才能や素質だと思う」
「才能……素質……」
「さてと……」
 アジサイは音を一切立てずに立ち上がるとそのまま気配も完全に消してダチュラとヘムロックの後ろに立つ。

「カンニングはばれないようにやれ」
 アジサイはアキーの答案を盗み見ようとしたダチュラにデコピンを食らわせる。
「いっだい!」
 バチンッと炸裂音が教室に響き渡る。音の割にダチュラの額はうっすら赤くなっているだけだった。
「さてと、ダチュラ、今回は腕立て何回がいいかな?」
「すいません、もうしないので!」
「すいません、もうしないので……十二文字だから十二回腕立て伏せやれ」
 ダチュラは諦めたようにその場で腕立て伏せを始める。
「腕立てはじめ!」
 十二回キッチリやらせると、アジサイは教壇に立つ。
「ヘムロック、ギブアップするか?」
「降参します」
 ヘムロックは半泣きになりながら半分以上空白の解答用紙をアジサイに差し出した。
 
 
 採点の結果、アキーが一番、次にダチュラ、最後にヘムロックという形になった。
「ヘムロック……最初の問題、掛け算と足し算の順番が逆になっているぞ」
 ジークがため息を付く。
「すいません……」
「次頑張ればいい」
 ヘムロックを励ますと。答案を返す。
「アキーはそれなりに素養があるな、よし、ダチュラに今回のテストの考え方を教えてみろ」
「はい、わかりました」
「その間に俺はヘムロックのフォローをする」
 ジークは、そういうとヘムロックが座っている机の前に椅子を置くと腰かける。
「じゃあ、最初の問題から説明する。わからないところがあったらすぐに手を上げろ」
「はい」
 ジークはひとつひとつ丁寧に、初歩の初歩のことから根気よくヘムロックに勉強を教えた。
 ヘムロックはそれをひとつひとつ納得しながら、学んでいく。
「あ、だからここは二十八になるんですね」
「そーそー、それでいい、四則計算は、掛け算と割り算を先に、足し算と引き算を後にやる。ただし」
「括弧でくくられている計算は足し算でも先に括弧内を計算する」
「正解、じゃあ次の問題だ。ああ、これはちょっと難しいかもしれないが、解き方はさっきと同じだ。やってみ」
「はい……」
 ヘムロックは考えながらひとつひとつ計算を処理する。
「三十二ですか?」
「正解! 出来るようになってきたじゃん」
「はい、ありがとうございます」
「これで計算問題は終わりだな、次は物理化学か、これは単純に知ってるか知らないかだから、今間違えても全然問題ない。じゃあ一問目の昆虫の見分け方からだな――」

 穏やかな学びの時間が過ぎると、昼食になる。予想の通り、朝食と同じように大量の食事が彼女たちを苦しめた。
 
 
 午後からは八月の炎天下の中で体力作りの運動を行う。
「さて、じゃあこれからまず基礎鍛錬をする。まずランニング、それから今日は暑いからな、プールに入ってもらう」
 ランニングを十キロほど走り、三人の足をボロボロにする。この時点で彼女たちの体力は既に限界を迎えている。
兵舎の裏手にアジサイが勝手に作った五十メートル深さ五メートルのプールへ向かう。
 
「はい、じゃあ入ろうか」
 アジサイは彼女たちを今の服装のままプールに沈める。
 三人は半ば溺れるようになんとか水面から顔を出す。
「深さは五メートルくらいあるからね手足を止めると溺死するぞ」アジサイもプールに入り彼女たちを煽る。
「今日はまず水に慣れるところからだ。自由に泳いでいい」
 アジサイはそういうと、プールの底に沈み潜水を始める。休憩は入れてはいるが、五時間ほどプールに入ると流石のアジサイも疲れが見え始める。
 対してジークは喜々としながら十キロほどプールを往復している。
「アジサイ! 今なら俺、世界記録狙えるぞ!」
「おー、やっぱ筋力って偉大だな」
「この身体能力で前の世界に戻りたい感はある」
「英雄だろうな」
 他愛もない会話しながらアジサイは夕方までプールで遊ぶ。遊ぶだけでも体力と筋肉を酷使するのが水の恐ろしい所である。
 
 十六時頃になると、教室へ戻る。へとへとになった彼女たちを待ち受けていたのはエレインだった。
「やぁ、初めまして、魔術の担当になった……アジサイ、ジーク、何をしたらこんな虫の息になるんだ」
「これでも軽め」
「全く……気を取り直して、魔術を指導するエレインだ。よろしく頼む」
 エレインは月に二回三人魔術を教える手筈になっており、今日は紹介も兼ねている。
 三人は挨拶を返す。
「早速講義と思ったが、この状態じゃ、頭にまともに入らないだろう。実際に術式を書いてみるから術式を描いてみようか」
 エレインは羊皮紙を手渡すと教壇に戻りチョークで黒板に術式を描く。
「基本的な発火術式、紙が燃えるから火傷に注意して欲しい」
 術式は規則性のある絵で描かれることが多く、その決まった形の組み合わせで効果を発揮させる。
「書きながら耳だけ傾けてほしい。魔術にはざっくりと分けて、三種類存在する。ひとつ目は術式を唱えることで効力を発揮する詠唱型、術式をある程度決まった形で描くことで発揮する作図型、ルーン文字と呼ばれる特定の文字の羅列で効力を発揮させる記述型。勘違いされるのは錬金術と呪術だが、この二つは魔術のカテゴリにおいても特殊な位置づけになるから今回は話さない。
 さて、先ほど述べた詠唱型、作図型、記述型の三種だが、それぞれの特徴についてだ。詠唱型は言葉さえあれば簡単に魔術を発動することが出来る。ただし心理状態や本人の持つ魔力の出力で同じ魔力でも大幅に変わってしまう。慣れてくれば詠唱無しで発動できるようになるが、詠唱は魔力のチューニングを行う所作だと思って欲しい。
 次に作図型に付いてだが、これは一般的には魔道具に使われる。術式を磁器や陶器、木材などに掘り込み魔術を充填すれば自動的に魔術が発動する代物だ。作図がある程度出来ていればそれなりに形になるし、出力も図という不変性の物を用いるため安定する。日常生活で最も多く目に入るのはこの作図型だろう。
最後に記述式だが、ルーン文字を羅列させることで所望の特性を得ることが出来る文字の羅列で出力の全てが決まるため、細かい出力設定を行うことが出来るが、ルーン文字は縦横斜めの配置で特性が変質するため、複雑な魔術を記述するだけでもかなり時間が掛る。
私基準の話になるが、詠唱型で炎を出すなら一秒もかからないが、作図型なら三分、記述型なら三時間は掛るだろう。ただし記述型の特徴として出力設定を細かく設定することが出来る。
例えば詠唱型が火を出すか出さないかだけなら作図型が弱火中火強火と段階分けができる。これが記述式なら一度単位で温度を調整することができる。さてそろそろ作図が終わったか?」
 エレインが一人一人作成した図を確認する。
「特に危険そうな書き方をしている者はいないようだな。それに魔力を込めると発火する。魔力を流し込むのは感覚に依るところが非常に大きい。今日失敗しても何度もチャレンジすればいい。ではまず術式に手をかざし、体に巡る血を手に集め、その温もりを持って術式を温めるようなイメージで」
 三人は頷いて言われた通りの動きを行う。
 アキーは羊皮紙が燻る程度で、ヘムロックは一切羊皮紙に変化はない。
 
「できた……」
 ダチュラは羊皮紙を燃やすことに成功する。一瞬で火が上がり羊皮紙が灰になる。
「ダチュラはセンスがいい良いようだな。アキーはなるほど、悪くない。ヘムロックは落ち込むことはない。アジサイより全然マシだ」
 エレインは三人に言葉を掛けると、鞄から三冊本を取り出し一人一冊配る。
「これには魔術に関わる術式、呪文や作図などが細かく書かれた教科書だ。読んでおくといい。今後はこの教科書を使って講義をする。本当であれば早速講義と移りたいところだが、流石に可哀そうであるため今日はここで終わらせる」
 エレインはそう言うと、講義を早々に切り上げる。三人を部屋に戻すと、教室でアジサイとジークとエレインが会話をする。
「運動能力はヘムロックが一番よかったかな。ジークとエレインさんは誰が気になりました?」
「私が見たところ、ダチュラは中々センスがいい。作図綺麗だし、指先が器用だと思われる」
「座学ではアキーだな、基礎も応用も充分な教養を持っている。ヘムロックは点数が良くないが、単に勉強してこなかっただけだな。教えれば充分伸びる」
「アキーは優等生ってところだな。ヘムロックとダチュラはそれぞれ特徴があっていいな」 
 アジサイの意見に二人は頷く。
「さて、最後の試練はディナーだな」
 
 アジサイはため息を付いて教室を後にした。
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