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始まりの聖女
幸せな未来を信じていた
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始まりはいつからだったのだろう。実はもっと前から綻び始めていたのかも知れない。ただ、私が気付かなかっただけで。気付こうとしなかっただけで。
綻び始めていると明確に知ったのが、あの日だっただけなのだ。ただ、それだけ。
寒さが和らぎ始めた14歳の冬の終わり、私はこの世界に召喚された。【魔王】から世界を救う【聖女】として。
魔法の無い世界から来た私には理解できない事が多々存在する、不思議な世界。この世界の人々の大多数が魔法を扱え、才に依存するもの故に貧富の差が広がる。生まれた時にすべてを決められてしまう、残酷な世界。
そんな世界に私は、この世界に存在し得ない程の魔力を持たされて権力者たちの前に放り出された。そしてその日、私は【聖女】という名の奴隷となった。私の持つ大いなる力を褒めたたえながらも、大いなる力を持つために化け物と蔑み。こちらでの教養など持ち合わせているはずなどないのに、出来なければ野蛮だと嘲笑する。プライドが高いためからか己より優れた力を持つ私に教えることを拒むくせに、まだ力を扱えぬのかと罵倒する。
散々だった。居場所など存在しなかった。
弱みを見せることを良しとしなかった私は、いつも陰で泣いていた。誰にも見せないように、わからないように、声も上げずに。それだけが、私に出来た抵抗だった。故郷も、故郷を思い出す縁である髪と瞳の色も奪われてしまった私は、泣く事しか、出来なかった。
そんな時だった。私が彼に出会ったのは。
建物から寂れた庭園でしゃがみ込み、葉擦れの音に慰められながらめそめそと泣いていた時、彼が現れた。
「【聖女】様・・・?」
ドキッとした。
咄嗟に顔を隠した。手遅れだと分かってはいても。また心無い言葉を言われるのだろうと、ぎゅっと目を瞑り体を抱き込んだ。
そんな私の想いに反して、彼は何も言わなかった。いや、私の涙については何も言わなかっただけで、彼は口を開いた。
「【聖女】様も此処がお好きですか? 私も好きなんですよ、此処」
たいして花なんて咲いてないんですけどね。と私から少し離れた場所でそう言った。返事など期待していなかったのだろう。彼はこの庭園の事を好き勝手言った後、失礼しますと私に声を掛けて去っていった。
びっくりした。私に何も期待してない人がいるなんて。
時間と労力をかけて呼び出したのだからと多くの人が期待し、出来なければ罵倒する人ばかりのこの場所で、私になに下心を感じさせずに話しかけてくる人がいるなんて思いもしなかった。
こんな奇妙な日は、私が想像したよりも頻繁に起こるようになった。彼がこの場所に顔を見せるようになったからだ。
彼は好きにしゃべっていく事もあれば、ただ黙って近くにいる時もあった。私は何もしないし、話そうともしてないのに、この世界の事を、国の事を、私に知ってほしいとばかりに話していた。
そんな彼の事を気になり始めないわけもなく、観察し始めて数日後現れた彼についに声を掛けることにした。
「どうして、こんなに私の事を構うのです」
勇気を出して出た声はずいぶんと硬かった。少し失敗したかと眉を顰めつつ彼を見れば、話を止めこちらを凝視していた。黙ってしまった彼にどうしようかと悩んだ時、彼が2歩ゆっくりと私から離れた。
「しゃべった?!」
「失礼な事言わないでください。あと、人を珍獣を見るような目で見ないでもらえますか」
「え、はい、うん。ごめん。」
これが、彼と私の最初の会話。
出端をくじかれた私と、戸惑ったまま謝った彼。そんな事がおかしくて、少したった後私たちは声を出して笑ってしまった。
肩の力は自然に抜けていた。
彼は面白い人だった。貴族でありながらも魔力を上手く使えず、家族からも見放され、剣だけで生きてきたという。
最初は家族が近くにいるのに愛されなかった同情からだったと思う。彼が側に居るのを許そうと思ったのは。
そんな状況で育ったにも関わらず、彼は明るくて勤勉な人だった。魔法を上手く使えないのに勉強家で、多くの事を知っていた。虐げられる側であった彼は無闇に怒ることもなく、私に優しく教えてくれたのだ。無闇矢鱈に怒られる事も辱められる事もない状況で心に余裕が生まれた私は、すぐに上達していった。
私たちは相性が良かったのだ。
無知な私と、勤勉な彼。何かに阻害されて上手く魔法が使えない彼と、特別な力を持つ私。
私は戦う術を全て彼から教わった。
そうしてある程度出来るようになると、人に害をなす、【魔物】と呼ばれるものを倒す実戦に連れ出されるようになった。初めての実戦。初めての生命のやり取り。初めての殺し。
優しい世界で生きてきた私には耐えられるようなものではなかった。
気が付けば周りには何も無かった。力が暴走したのだ。
位の高い騎士や魔法師たちは、よりいっそう私を恐れた。その力に巻き込まれて死ぬ事を恐れたのだ。
ただ、下級の騎士たちには好かれるようになった。どうやら私の力で助かったらしい。意図した事ではないけれど、この世界で受けた初めての好意は、とても嬉しかった。
それから何度か実戦に出されたけれど、私の力と共に戦える人たちは私の側に寄り付かず、私を慕ってくれる人たちは力が足りなかった。結果、私の側に残ったのは彼だけだった。
それは、城に住む権力者たちにとってとても都合の良い事でもあったのだろう。
この世界の住人でもない私と、使えない、価値のない彼。
権力者たちから見れば、たとえ【魔王】討伐の際に死んでも困らない2人だったのだから。
そうして【聖騎士】の名を与えられた彼と私は、ある程度の装備とお金を渡されて、旅に出された。
辛い事だったけど、気を遣わなくて良い相手との旅は楽しかった。2人で怪我して、心配して、喧嘩して、仲直りして、笑って。
そして長い年月をかけ【魔王】のもとに辿り着いた私は、力の大半を使って【魔王】を封印する事に成功した。
認められなかった私たちはこうして世界から認められた。世界の救世主になった。
私たちに価値を見出した教会や王侯貴族たちを振り切って、私たちは結婚した。帰ることの出来ない私と、私を望んでくれた彼は、【魔王】封印の報酬に私たち2人の婚姻を望んだのだ。
城下町に家を買い、また新しい生活が始まった。
幸せだった。
旅を終え、大切な人と婚姻を結び、望郷の念に駆られながらも、此処で幸せを掴むのだと、幸せになれるのだと。幸せが揺らぐ事などないと。そう、信じていたのだ。
婚姻から1月経たぬうちに、彼があまり家に帰って来なくなるまでは。
綻び始めていると明確に知ったのが、あの日だっただけなのだ。ただ、それだけ。
寒さが和らぎ始めた14歳の冬の終わり、私はこの世界に召喚された。【魔王】から世界を救う【聖女】として。
魔法の無い世界から来た私には理解できない事が多々存在する、不思議な世界。この世界の人々の大多数が魔法を扱え、才に依存するもの故に貧富の差が広がる。生まれた時にすべてを決められてしまう、残酷な世界。
そんな世界に私は、この世界に存在し得ない程の魔力を持たされて権力者たちの前に放り出された。そしてその日、私は【聖女】という名の奴隷となった。私の持つ大いなる力を褒めたたえながらも、大いなる力を持つために化け物と蔑み。こちらでの教養など持ち合わせているはずなどないのに、出来なければ野蛮だと嘲笑する。プライドが高いためからか己より優れた力を持つ私に教えることを拒むくせに、まだ力を扱えぬのかと罵倒する。
散々だった。居場所など存在しなかった。
弱みを見せることを良しとしなかった私は、いつも陰で泣いていた。誰にも見せないように、わからないように、声も上げずに。それだけが、私に出来た抵抗だった。故郷も、故郷を思い出す縁である髪と瞳の色も奪われてしまった私は、泣く事しか、出来なかった。
そんな時だった。私が彼に出会ったのは。
建物から寂れた庭園でしゃがみ込み、葉擦れの音に慰められながらめそめそと泣いていた時、彼が現れた。
「【聖女】様・・・?」
ドキッとした。
咄嗟に顔を隠した。手遅れだと分かってはいても。また心無い言葉を言われるのだろうと、ぎゅっと目を瞑り体を抱き込んだ。
そんな私の想いに反して、彼は何も言わなかった。いや、私の涙については何も言わなかっただけで、彼は口を開いた。
「【聖女】様も此処がお好きですか? 私も好きなんですよ、此処」
たいして花なんて咲いてないんですけどね。と私から少し離れた場所でそう言った。返事など期待していなかったのだろう。彼はこの庭園の事を好き勝手言った後、失礼しますと私に声を掛けて去っていった。
びっくりした。私に何も期待してない人がいるなんて。
時間と労力をかけて呼び出したのだからと多くの人が期待し、出来なければ罵倒する人ばかりのこの場所で、私になに下心を感じさせずに話しかけてくる人がいるなんて思いもしなかった。
こんな奇妙な日は、私が想像したよりも頻繁に起こるようになった。彼がこの場所に顔を見せるようになったからだ。
彼は好きにしゃべっていく事もあれば、ただ黙って近くにいる時もあった。私は何もしないし、話そうともしてないのに、この世界の事を、国の事を、私に知ってほしいとばかりに話していた。
そんな彼の事を気になり始めないわけもなく、観察し始めて数日後現れた彼についに声を掛けることにした。
「どうして、こんなに私の事を構うのです」
勇気を出して出た声はずいぶんと硬かった。少し失敗したかと眉を顰めつつ彼を見れば、話を止めこちらを凝視していた。黙ってしまった彼にどうしようかと悩んだ時、彼が2歩ゆっくりと私から離れた。
「しゃべった?!」
「失礼な事言わないでください。あと、人を珍獣を見るような目で見ないでもらえますか」
「え、はい、うん。ごめん。」
これが、彼と私の最初の会話。
出端をくじかれた私と、戸惑ったまま謝った彼。そんな事がおかしくて、少したった後私たちは声を出して笑ってしまった。
肩の力は自然に抜けていた。
彼は面白い人だった。貴族でありながらも魔力を上手く使えず、家族からも見放され、剣だけで生きてきたという。
最初は家族が近くにいるのに愛されなかった同情からだったと思う。彼が側に居るのを許そうと思ったのは。
そんな状況で育ったにも関わらず、彼は明るくて勤勉な人だった。魔法を上手く使えないのに勉強家で、多くの事を知っていた。虐げられる側であった彼は無闇に怒ることもなく、私に優しく教えてくれたのだ。無闇矢鱈に怒られる事も辱められる事もない状況で心に余裕が生まれた私は、すぐに上達していった。
私たちは相性が良かったのだ。
無知な私と、勤勉な彼。何かに阻害されて上手く魔法が使えない彼と、特別な力を持つ私。
私は戦う術を全て彼から教わった。
そうしてある程度出来るようになると、人に害をなす、【魔物】と呼ばれるものを倒す実戦に連れ出されるようになった。初めての実戦。初めての生命のやり取り。初めての殺し。
優しい世界で生きてきた私には耐えられるようなものではなかった。
気が付けば周りには何も無かった。力が暴走したのだ。
位の高い騎士や魔法師たちは、よりいっそう私を恐れた。その力に巻き込まれて死ぬ事を恐れたのだ。
ただ、下級の騎士たちには好かれるようになった。どうやら私の力で助かったらしい。意図した事ではないけれど、この世界で受けた初めての好意は、とても嬉しかった。
それから何度か実戦に出されたけれど、私の力と共に戦える人たちは私の側に寄り付かず、私を慕ってくれる人たちは力が足りなかった。結果、私の側に残ったのは彼だけだった。
それは、城に住む権力者たちにとってとても都合の良い事でもあったのだろう。
この世界の住人でもない私と、使えない、価値のない彼。
権力者たちから見れば、たとえ【魔王】討伐の際に死んでも困らない2人だったのだから。
そうして【聖騎士】の名を与えられた彼と私は、ある程度の装備とお金を渡されて、旅に出された。
辛い事だったけど、気を遣わなくて良い相手との旅は楽しかった。2人で怪我して、心配して、喧嘩して、仲直りして、笑って。
そして長い年月をかけ【魔王】のもとに辿り着いた私は、力の大半を使って【魔王】を封印する事に成功した。
認められなかった私たちはこうして世界から認められた。世界の救世主になった。
私たちに価値を見出した教会や王侯貴族たちを振り切って、私たちは結婚した。帰ることの出来ない私と、私を望んでくれた彼は、【魔王】封印の報酬に私たち2人の婚姻を望んだのだ。
城下町に家を買い、また新しい生活が始まった。
幸せだった。
旅を終え、大切な人と婚姻を結び、望郷の念に駆られながらも、此処で幸せを掴むのだと、幸せになれるのだと。幸せが揺らぐ事などないと。そう、信じていたのだ。
婚姻から1月経たぬうちに、彼があまり家に帰って来なくなるまでは。
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