恋を教えてくれた君へ

nami

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EP 3

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本日の授業も終わり、部活動へ行く人や帰宅する人で教室には誰もいなくなっていた。

普段だと真っ直ぐ家に帰る私だが、今日はなかなか移動する気が起きない。
今はまだ自分の席から一歩も動いていない。


「はあ....」

昨日ゲットしたばかりのリョウさまの限定品グッズを手に持って大きく溜息をつく。

昼休みの時、喧嘩で人が飛んできた衝撃により、リョウさまグッズに飲み物が掛かってしまったのだ。
しかも着色料付きでじんわり色がついてびしょ濡れになってしまった。


あの時、大丈夫だと答えてしまったのと、喧嘩をしていた不良に対して文句を言う勇気が無かったので、そのまま泣き寝入りだ。
言ったところで、限定品はどうにもならないので仕方がない。


諦めるしかないと静かに落ち込み、机に突っ伏していた。


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