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03 歌われること
03
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「あー
なんか私抜きで楽しそうなことしてるー」
葉月先輩の声が、僕の耳に入ってくる。
「葉月先輩も来てくれたんですか?」
僕は少し驚いた。
葉月先輩の耳の速さに……
「私だけじゃないわよー
病院の前でうろちょろしている可愛い女の子も捕獲してきたわよ!」
葉月先輩が、そう言って女の子をひとり引っ張ってきた。
「わ、私は別に……」
そう言って現れたのは、宮崎さんだ。
「お?相変わらず一の追っかけをやっているのか?」
護が茶化す。
「別にそういうのじゃないわよ。
私は、心配になったからちょっと顔を見ようかなと思って……」
宮崎さんの目が泳いでいる。
「ありがとう」
僕は素直にお礼を言った。
「別にお礼なんて……
ってか、貴方もケンカとかするのね」
「……ケンカになるのかな?あれって」
僕が、そう言うと護が笑う。
「どっちかってとリンチ手前だな」
「そういうことなら納得ね。
斎藤くん弱そうだもの」
「そう言えば、川名さんバイトは?」
僕は、少し心配になった。
「事情を話してお休みにしてもらいました」
「あ、ごめんね」
「いえ、気にしなくていいですよ」
川名さんが小さく笑う。
「でも……」
「どうしても気になるのならご飯でもご馳走してあげたらどうかしら?」
宮崎さんが、そんなことを言い出した。
「え?ご飯?」
僕が戸惑っていると川名さんがニッコリと笑う。
「ごちそうになります」
川名さんは、照れ笑いを浮かべながらうなずいた。
葉月先輩が、ニッコリ笑う。
「ついでにユニバにでも誘ったら?」
「え?でも、それってデートに……」
僕が、躊躇していると護が笑う。
「いいじゃないか。
青春してこい!」
無責任なことを護が言う。
僕は、マイナスのジンクス持ち。
多分、一緒にいるだけでも苦痛なはずなのに……
デートなんてしたら、きっと川名さんは……
「ちなみに私と護は、夏休み旅行にいくんだよー」
美姫が、そう言って護の手をぎゅっと握りしめる。
なんか私抜きで楽しそうなことしてるー」
葉月先輩の声が、僕の耳に入ってくる。
「葉月先輩も来てくれたんですか?」
僕は少し驚いた。
葉月先輩の耳の速さに……
「私だけじゃないわよー
病院の前でうろちょろしている可愛い女の子も捕獲してきたわよ!」
葉月先輩が、そう言って女の子をひとり引っ張ってきた。
「わ、私は別に……」
そう言って現れたのは、宮崎さんだ。
「お?相変わらず一の追っかけをやっているのか?」
護が茶化す。
「別にそういうのじゃないわよ。
私は、心配になったからちょっと顔を見ようかなと思って……」
宮崎さんの目が泳いでいる。
「ありがとう」
僕は素直にお礼を言った。
「別にお礼なんて……
ってか、貴方もケンカとかするのね」
「……ケンカになるのかな?あれって」
僕が、そう言うと護が笑う。
「どっちかってとリンチ手前だな」
「そういうことなら納得ね。
斎藤くん弱そうだもの」
「そう言えば、川名さんバイトは?」
僕は、少し心配になった。
「事情を話してお休みにしてもらいました」
「あ、ごめんね」
「いえ、気にしなくていいですよ」
川名さんが小さく笑う。
「でも……」
「どうしても気になるのならご飯でもご馳走してあげたらどうかしら?」
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「え?ご飯?」
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「ごちそうになります」
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「ついでにユニバにでも誘ったら?」
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僕が、躊躇していると護が笑う。
「いいじゃないか。
青春してこい!」
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