ジンクス∞漁猫∞~君と僕の物語

はらぺこおねこ。

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04 奏でる音色

06

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 そして、日曜日がやってくる。
 一番最初に来たのは川名さんだった。

「川名さん早いね。
 一番乗りだよ」

「はい、家が近くなもので……」

 川名さんが笑う。

「あ、川名さん!」

 美姫と護が現れる。

「葛城さんに住永くん。
 おふたり一緒ですか?
 なかよしですね」

 美姫と護が手を握って楽しそうに美姫が答える。

「うん!
 私と護はなかよしだよ!
 毎日キスしてるんだから!」

「そうなんですかぁー
 いいですね」

 川名さんが、小さく笑う。

「貴方たち、朝からなんて話をしているのよ」

 宮崎さんも現れる。
 なんかいっぱい袋を持っている。

「……宮崎さんその袋は?」

「教材よ」

「え?」

 僕は驚く。

「だって、大根が見えてるよ?」

「これは、食材よ。
 今日はカレーを作ってあげようかと思って」

「カレーに大根?」

「大根は、添え野菜よ」

 宮崎さんがそう言うと護がさり気なくその袋を持つ。
 護のそのさり気なさがモテる秘訣なんだろうな。
 僕はそう思うと美姫も宮崎さんの荷物を持つ。
 護が他の女の子に対して優しくしても、やきもちを焼くことなくむしろ一緒に親切にする。
 美姫のそういうところ凄いと思う。

「僕も持つよ」

 僕も宮崎さんの荷物を持つ。
 川名さんも一緒に荷物を持つと宮崎さんの荷物は無くなった。

「あ……ありがとう」

 宮崎さんが、顔を赤くして笑う。

「さぁ、入って」

 僕は、みんなを家の中に招待した。
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