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「ありがとう
一生、大切にします」
彼女は笑いながら俺に言った。

救急車のサイレンが聞こえる

彼女が、救急隊にさらわれるまで
俺は、放心状態だった
病院の待合室では、深雪の父親が来ていた
そうだった

深雪は、母親を早くに亡くして
父親一人で育てられたんだよな

そのせいか
料理が凄く上手で

深雪の父親は、無言で俺を睨んでいた

男手一人で育てた娘を俺は守れなかったんだ
恨まれて当然なんだ

俺は、自分を攻め続けた
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