いけめんほいほい

はらぺこおねこ。

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Scene03 麦わら帽子はまだ早い

57 友情のタスキ

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「では友情のタスキをプレゼントしよう」

清はそう言って恋次と安志にタスキを渡した。

「これはどうやって使うのですか?
 頭に巻くのですか?」

恋次がそう尋ねると清は優しく微笑む。

「これは肩にかけるものなのさー」

「これをこうしてこうしてこうやって」

亀之助がそう言って恋次にタスキをつける。

「おっし、俺のが早かったな」

鶴太郎がそう言って安志にタスキをつけていた。

「これって動きやすいようにするやつですか?」

安志が尋ねる。

「そうだね、でもウチでは気合を入れるためさ。
 そもそも動きやすい服装で皆さんとレクするからね」

清がそういって歩き出す。

恋次たちもそれに続く。

「なるほど」

「さぁふたりともレクしよう」

「レク??」

恋次と安志が顔を合わせる。

「ああ、レクレーションさ。
 老人ホームだからね、ご老人と一緒に遊ぶのさ。
 たまにご老人たちと一緒に児童とも遊ぶよ」

「そ、そうなんですね」

恋次は小さくうなずいた。
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