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Scene07 コインロッカーの女の子
157 明るい世界
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ママは、姉を抱きかかえたまま明るい部屋に連れていった。。
テレビは、ついていない。
パパが、冷蔵庫からケーキを持ってきてくれた。
姉は、ケーキが大好き。
甘くてふわふわして美味しいから。
ママは、姉を椅子に座らせる。
パパが姉の前にケーキを置く。
パパ?
私、ケーキは、大好きだけど1人でこんなに食べれないよ?
そんな事を思っていると、パパがロウソクを2本ケーキの上に刺す。
何をしているの?
姉は、不安な表情でケーキを見つめる。
パパが、ロウソクに火をつける。
ケーキを焼くの?
焼きケーキ?
ねぇ?それって、美味しいの?
姉の不安は大きくなる。
ママが、電気のスイッチに手を当てる。
すると暗くなる。
ロウソクの光だけが、そこに残る。
怖い気持と不安な気持ちがぐちゃぐちゃに入り込む。
「ハッピーバースディ、トゥーユー」
ママが、歌う。
パパが、続けて歌う。
なんか楽しい気持ちになって来た。
「ハッピーバースディ。
ディア、理香。
ハッピバースディートゥーユー」
歌が、そこで終わる。
あれ?
どうしたらいいの?
姉は、不安な表情でママを見る。
「ふーっとロウソクに息を吹きかけて……」
ママが、そう言うので姉はケーキに息を吹きかけた。
ロウソクの火が消える。
「上手だぞ」
パパのその一言と共に闇が訪れる。
暗くなる。
その漆黒なる闇は、姉を包み込む。
姉の心が不安でいっぱいになる。
そして、思わず姉は泣いてしまった。
「パパー!ママ―!
怖いよー」
パパは、慌てて電気をつけてママは、姉の体を抱っこしてくれた。
「ごめんな……
怖かったな」
パパが、そう言って姉の頭を撫でてくれる。
その感触が温かくて心地よかった。
ママが、ハンカチで姉の涙を拭ってくれた。
「さぁ、理香。
ケーキを食べようか?」
姉は、大きく頷いた。
「じゃ、ケーキを切るぞ」
パパが、そう言って大きなケーキを3等分してくれた。
パパもママも姉も同じ大きさ。
さっきまで泣いていたことなんて忘れていたかのように、姉は笑顔でケーキを頬張った。
ケーキが美味しい。
それだけで、姉は幸せになった。
ケーキを食べ終えた姉は、パパと一緒にお風呂に入ることになった。
「理香、ケーキは、美味しかったか?」
「うん!」
姉は、大きく頷いた。
「そっかー。
また、ケーキ食べような!」
「うん!」
姉は、再び大きく頷く。
パパが、姉の身体を綺麗に洗ってくれた。
その後、シャンプーをしてくれた。
シャンプーは、気持ちが良い。
くしゃくしゃくしゃと髪の毛を洗われる感触は、なんとも言えない。
そして、頭からシャワーを浴びる。
これが、また気持ちいい。
お湯の温度も熱くないように……
そして、冷たくないように設定されている。
だから、気持ちが良い。
しあわせ。
しあわせ。
しあわせ。
ただ、その言葉しか思いつかなかった。
つらいことや悲しいこと……
こんな姉にも色々あるけれど……
それだけで、全てを忘れることが出来た。
お風呂からあがると姉は、パパに抱きかかえられベッドへと向かった。
ベッドは気持ちが良い。
ふわふわして、干したての布団は太陽の香りがして気持ちが良い。
姉は、すぐに眠りについた。
しあわせだった。
しあわせだった。
しあわせだった。
温かい布団にぽかぽかお風呂。
そして、温かいご飯。
今日は、全て体験した。
今日は特別な日。
そう、今日は姉の2回目の誕生日。
姉は、2歳になったんだ。
テレビは、ついていない。
パパが、冷蔵庫からケーキを持ってきてくれた。
姉は、ケーキが大好き。
甘くてふわふわして美味しいから。
ママは、姉を椅子に座らせる。
パパが姉の前にケーキを置く。
パパ?
私、ケーキは、大好きだけど1人でこんなに食べれないよ?
そんな事を思っていると、パパがロウソクを2本ケーキの上に刺す。
何をしているの?
姉は、不安な表情でケーキを見つめる。
パパが、ロウソクに火をつける。
ケーキを焼くの?
焼きケーキ?
ねぇ?それって、美味しいの?
姉の不安は大きくなる。
ママが、電気のスイッチに手を当てる。
すると暗くなる。
ロウソクの光だけが、そこに残る。
怖い気持と不安な気持ちがぐちゃぐちゃに入り込む。
「ハッピーバースディ、トゥーユー」
ママが、歌う。
パパが、続けて歌う。
なんか楽しい気持ちになって来た。
「ハッピーバースディ。
ディア、理香。
ハッピバースディートゥーユー」
歌が、そこで終わる。
あれ?
どうしたらいいの?
姉は、不安な表情でママを見る。
「ふーっとロウソクに息を吹きかけて……」
ママが、そう言うので姉はケーキに息を吹きかけた。
ロウソクの火が消える。
「上手だぞ」
パパのその一言と共に闇が訪れる。
暗くなる。
その漆黒なる闇は、姉を包み込む。
姉の心が不安でいっぱいになる。
そして、思わず姉は泣いてしまった。
「パパー!ママ―!
怖いよー」
パパは、慌てて電気をつけてママは、姉の体を抱っこしてくれた。
「ごめんな……
怖かったな」
パパが、そう言って姉の頭を撫でてくれる。
その感触が温かくて心地よかった。
ママが、ハンカチで姉の涙を拭ってくれた。
「さぁ、理香。
ケーキを食べようか?」
姉は、大きく頷いた。
「じゃ、ケーキを切るぞ」
パパが、そう言って大きなケーキを3等分してくれた。
パパもママも姉も同じ大きさ。
さっきまで泣いていたことなんて忘れていたかのように、姉は笑顔でケーキを頬張った。
ケーキが美味しい。
それだけで、姉は幸せになった。
ケーキを食べ終えた姉は、パパと一緒にお風呂に入ることになった。
「理香、ケーキは、美味しかったか?」
「うん!」
姉は、大きく頷いた。
「そっかー。
また、ケーキ食べような!」
「うん!」
姉は、再び大きく頷く。
パパが、姉の身体を綺麗に洗ってくれた。
その後、シャンプーをしてくれた。
シャンプーは、気持ちが良い。
くしゃくしゃくしゃと髪の毛を洗われる感触は、なんとも言えない。
そして、頭からシャワーを浴びる。
これが、また気持ちいい。
お湯の温度も熱くないように……
そして、冷たくないように設定されている。
だから、気持ちが良い。
しあわせ。
しあわせ。
しあわせ。
ただ、その言葉しか思いつかなかった。
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それだけで、全てを忘れることが出来た。
お風呂からあがると姉は、パパに抱きかかえられベッドへと向かった。
ベッドは気持ちが良い。
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姉は、すぐに眠りについた。
しあわせだった。
しあわせだった。
しあわせだった。
温かい布団にぽかぽかお風呂。
そして、温かいご飯。
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そう、今日は姉の2回目の誕生日。
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