if~みらいのきみへ

はらぺこおねこ。

文字の大きさ
6 / 18
01 そして僕は死んだ

06

しおりを挟む
 そして、僕はひとりの中年の警察官を紹介してもらうことになった。
 急なことなのにすぐに会えることになった。
 喫茶店で待つこと30分。
 すぐにその警察官の人がやってきた。

「君が綾人くんかい?」

 警察官の人がそう尋ねてきた。

「そうです。
 小間 綾人、3歳です」

「おお、立派に自己紹介できて偉いね」

 そういってその人は僕の頭をなでた。

「んー。
 気持ちは32歳だけどね」

 僕がそういうとその警察官は首をかしげる。

「実は、綾人くん。
 鈴鹿 隼人さんの生まれ変わりらしいです」

「はい?」

 一さんの言葉に一瞬固まる警察官。

「多分、本当に生まれ変わりだと思います」

「君がそういうのなら信じよう」

 警察官の人がそういって僕の頭から手を話した。

「ありがとうございます」

 一さんがそういって小さく笑うと警察官も笑い名刺を僕にくれた。

「僕はこういうものだよ」

 名刺には、御手洗 正三と書かれていた。

「御手洗 正三さん?」

「そうだよ。
 まぁ、困ったことがあったらいつでもここのアドレスに連絡してほしい」

 正三さんがそういってもう一度僕の頭をポンポンと撫でた。

「ありがとうございます」

「で、状況を説明してくれるかい?」

 僕は、正三さんに状況を説明した。
 こういう近況報告っぽいものは苦手だな……
 でも、説明しなきゃ道は開かれない。
 僕の話を真剣に聞いてくれた正三さん。

「――そうかい。
 んー、信じることは出来ないけれど、信用をすることにするよ。
 隼人くんと呼べばいいかい?」

「いえ、綾人で大丈夫です」

「わかった。
 でも、状況が悪いな。
 このまま君をシンガポールにつれていけば立派な誘拐だ」

「でも、僕育児放棄受けてますし……
 多分、暫く僕の両親は気づかないと思います」

「そこが難しいところ。
 なので、とりあえず一くん。
 君は警察に届け出を出してほしい」

「届け出……ですか?」

「うん。
 綾人くんが虐待を受けていると通報だね。
 シナリオ的には、一くんは綾人くんを一時的に保護しているって状況を作るんだ」

 それを聞いた一さんは、何かを考えそしてうなずいた。

「わかりました」

 そして、一さんはすぐに警察に電話をした。
 そしてすぐに女性の警察官と男性警察官がやってきた。

「通報ありがとうございます」

 男性警察官がそういうと女性警察官が僕に目線をあわせて話してくれる。

「君が、小間 綾人くん?
 怖かったね、でも、もう大丈夫だよ」

 その口調はとても優しかった。

「私、葛城 美沙」

「僕は、加持 良一」

 ふたりは、そういって自己紹介をしてくれた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

白椿の咲く日~遠い日の約束

紫さゆり
恋愛
結婚を控えた真由子は、久しぶりに姉の稚子(わかこ)と会う。真由子の母、雪江は妻を亡くした水上実之(みなかみさねゆき)の後添いとして水上家に嫁いだ。当時、実之には俊之、稚子、靖之の三人の子がいた。 稚子と話をしているうちに真由子は、庭の白椿の木は子どもの頃なついていた兄、靖之が植えたものだと知る。 白椿の木をめぐっての、ひそかな大人の恋物語です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...