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しおりを挟むキーンコーンカーン
いつもの様に睡魔と格闘し、時には負けつつも今日も無事学校が終わった。
「今日も一番だな」
授業が終わり下校の時間になると誰よりも早く教室を出て学校を出る。早い時は他のクラスや学年どの人よりも早く学校を出られる時があるんだが、稀に自分のクラス、学年だけがホームルームが長引く時がある。そんな時は誰よりも早く学校は出られないのだが、やはり教室は誰よりも早く出られる。
………これは自慢できるかな?
なんて考えながら家に帰っていると、前に何か落し物を探しているだろうご老人がいた。
「あの、何か落とされたんですか?」
僕は困っている人がいたら必ず声をかける! なんて善人のような考えをしているわけじゃないが、気分次第では声をかけたりかけなかったりする。今日はなんとなく声をかけた。
「ん? あぁ、そうなんじゃよ、大事な………」
ご老人がなぜか僕の方に顔を向けた瞬間驚いた表情になった。
え?なんで?なにか顔についてますか?それとも……
「いやいや、失くしたと思っとったんじゃが、大丈夫じゃったわ」
そう言ってご老人はふぉふぉふぉ~っと仙人のような笑い方をして何処かへ行った。
「……」
そして僕も何事もなかったかのように家へと帰っていく。
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