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1話 異世界はなんてない
しおりを挟む「すまぬが異世界なんてないのじゃ」
「え?……嘘だろ!?」
俺は初めて絶望し膝から崩れ落ちるという体験をした。
「お主らの世界で流行っている異世界転生というものは存在しておらん、そんなもの想像の世界じゃ」
確かに俺もそうだと思っていた。だけどその中でも僅かに本当にあるんじゃないかと願って願って、そして目の前にいる神様が現れた時は異世界転生が出来るって思ってしまっても仕方がないじゃないか!
「確かに妾は神ではある。だが神だからなんでも出来る、全知全能だと言うのもまた異世界転生と同じく想像されたものじゃ」
「………」
なにも言えねぇ。まじなにも言えねえ。まぁ異世界に転生したいとは思っていたけど出来なかったら出来ないでも構わないと思っていた。……と誰かに言うわけでもないのにカッコつけたりもしたけど、はぁ~やっぱり異世界に転生してみたかったな。
「はぁ~確かに異世界はないんじゃが、お主が望む特別な力『スキル』ならあるぞ」
「まじで!?」
先ほどまで下がりに下がって来た頭を勢いよく上げ輝くような目(自分では確認できないけど輝いていると信じてる)で神様を見つめる。
「妾は嘘はつかん、お主にスキルなら付けることが出来るのじゃ」
「やったー!どんなスキルを付けてもらえるんだ!?」
「どんなスキルが付くのかはお主次第じゃ」
「……ん?どう言うことだ?」
神様はため息をつきながらも首をかしげる俺に詳しく説明してくれるこもになった。
「妾が今からするのはお主の魂の拡張じゃ、今のままではスキルを身に付けるための容量がないのじゃ、そして拡張されたお主の魂にスキルを授けるのはお主が住む世界、即ち地球が行うのじゃ、そのためどんなスキルを授けられるのかは分からぬのじゃ」
と、神様から説明されたことを簡単にまとめてみた。最初に説明された時はなんか難しい言葉並べられてなに一つとして分からなかったので首を傾げている俺を見た神様はまたまたため息をつきながら分かりやすいように要点をまとめて説明してくれた。
「それじゃ拡張も終わったことだし、そろそろお主を地球に戻すぞ」
「え?終わってるの?」
魂の拡張って言うぐらいだからなんか凄い準備や儀式を行うのかと思っていたら何の前触れもなく始められていたし、そして演出とかもなく終了していた。痛い思いとかをしたいとは言わないけど、でも何かそれらしいものがあってもいいんじゃないかと思った。まぁ口には出さないけどね。神様の機嫌を損ねてしまうと何が起こるか分からないからね。
「ほれ」
神様が手であっちに行けみたいな手振りをすると俺は何かに引っ張られるようにして意識を失った。
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