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3話 スキルの発動と成果
しおりを挟む「ここでなら誰にも見られないよな」
家を飛び出したと言ったけど実は今俺は家の庭にいた。初めは人目のつかない場所を求めて近くを散歩するようにして回っていたんだけど中々人目のつかない場所ってなかった。人がいない場所なら沢山あったけど監視カメラなどの人が目にしない場所と言うのは案外ないもんだった。山や森と言った自然の中なら監視カメラもないとは思うけど家の近くにはそんな場所はない。どうしたもんかと一旦家に帰って来てふっと家の中なら誰に見られないじゃんという事に気がつき現在に至るという事だ。
「何かいるかな~」
家の庭といっても俺はお金持ちと言うわけではないので広くはない。どれくらいの広さかと言うと4人家族でこじんまりとバーベキューができるぐらいの広さだ。……抽象的でなかなか伝わらないかと思う。この何かを例える時ってなかなか伝わらないもんだ。例えばお金持ちの庭の広さはドーム2つ分の広さがあるってテレビでやってるのを見ても、いやいや伝わらないよっていつも思っていた。そもそもドームの広さから教えてくれよ見たいな。…っと話がずれて来たので本題に戻ろう。
「おぉー! カブトムシ! 久しぶりに見たなー!」
家の庭にぽつんと一本の木が立っている。そこで俺はテイマーとしてのスキルを試す相手を探す事にした。そしてそこにいたのは角を持つ昆虫であるカブトムシだった。
「よし!『テイマー』発動!」
………これじゃないようだ。スキルの発動の仕方も分からないので俺が想像できる方法を試していく。
「スキル発動!」
…これでもないようだ。次に行く。
「捕まえる!」
…うんともすんとも何も起こらない。次に行こう。
「ゲットだぜ!」
…これも違うのか。某有名なモンスターを捕まえるアニメを参考にしたんだけど…あ、でもこれは捕まえた後のセリフだったな。
「いっっけーー! テイマー!」
…うん、違うね。なんか俺が戦うように聞こえてくる。アイテムとかがあればいいんだけどそんなものはない。
「何か他にあったかな~? ……《ティム》」
思わずと言った感じで呟いた言葉がまさかの展開を引き起こした。
『カブトムシの《ティム》に成功しました』
「まじか」
ネット小説でよく見るモンスターを捕まえる時によく《テイム》と《ティム》が出てくるのを思い出したのでダメ元で呟くようにして口に出したがまさかスキルが発動するなんてしかも成功しているし…
「まぁ兎にも角にも…やったぜ!」
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