愛想笑いの吸血鬼

いち

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ヴィアンド (1/5)

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 何日か過ぎた後、いつもの寝室でレブは図書室から持ってきた本を読んでいた。そこへ入口のドアからふらりとフューネが入ってくる。

「ただいま、レブ」
「おかえり。また地下室にいたの?」

 フューネはこくりと頷いて、よたよたとベッドへ倒れ込んだ。

 そこに本を閉じて椅子から立ち上がったレブが近づいていく。

「媚薬できた? ずっとやってるけど大丈夫?」
「……ええ、少量のはずがなかなか上手くいかなくて」
「そこまでしなくても、いいんじゃ」

 レブは苦笑いしながら、フューネの乱れた髪を整える。

「いえ、今夜は満月です。レブに最高のひと時を過ごして欲しいんですから」
「あ、もう満月なんだね」

「とりあえず一旦寝ます」
「うん。おやすみ」

 眠ったフューネに掛け布団をかけなおして、レブはふうと息を吐いた。

「じゃあ……俺は昼寝するにしてもまだ時間あるしなあ。畑にでも行こうかな」

 ベッドに居るフューネから離れて支度を始めると、最後に寝室のドアから振り向いてフューネをみた。

「畑みてくるね!」


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