愛され令嬢は白金毛猫

栗原さとみ

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今日もお仕置き・後日譚

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「この前は本当にごめん!今日はお詫びのお土産を買ってきたんだ。」

と紙袋を差し出すジェイド。

「ふうん?ありがとう。開けていい?」とクラウス。

「どうぞ。」

紙袋を開けると、猫のコスチュームが入っていた。

「これ、私に?」とユーリア。

「うん、猫だった頃を思い出して、3人で遊ぼうと思ってさ。」

「うわぁ可愛い」

「そうだな、懐かしいから、着替えてくれば?猫のオモチャも出しておくから。」

・・・

猫耳カチューシャに、猫のしっぽ付きコスチュームで現れたユーリア。

「「可愛い!!」」

「そうかな?あ!そのオモチャ懐かしい!よく遊んだやつ。」

きゃいきゃいと、懐かしいオモチャで遊ぶユーリアに、それを眺めてほっこりするクラウス。

「あ!そのランダムに動くネズミのオモチャも懐かしいなぁ」

「この猫じゃらしっぽい単純なやつにも、結構本気でじゃれてたよな?」

「それな。」ハハハと笑いあっているクラウスとジェイドに、(仲直りして良かった。)と微笑むユーリア。

「もう、可愛いなぁ」と言ってユーリアを抱っこするジェイド。頬をぷにぷにとつついて、髪の匂いを嗅ぐ。
「柔らか~。いい匂い~。最高」
  …女たらしの習性で、無意識にやってしまい、ハッとクラウスに視線を向けるジェイド。

「ごめん!つい、可愛いくて!」

   (ヤバイ)と、すぐに言い訳するが、クラウスの表情に凍りつくジェイド。

「お前もお仕置きが好きだったとはな?」

…数日前の惨劇が繰り返される不吉な予感がするジェイドだった。
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