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01 嘘コクされたら哀れんだ学校一の美少女(サキュバス)が俺の彼女公言し始めた。
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「私と付き合ってくださいっ!」
なんでもない平凡な一日の放課後、その校舎裏。俺は今、告白されていた。相手は確か、隣のクラスの陽キャで可愛いと言われている坂園さん。
『須皇奏翔さん。放課後お話があります』
という手紙が靴箱に入っていたので来てみたけど、怪しさ100パーセント。というか、その陰でクスクス笑っている声が漏れてるんだが。
分かりきっているが、ここは陰キャらしく、騙されみよう。
「ぼ、僕でよければ……」
そう言って差し出された手を握ろうとしたが……
パシッ
払われてしまった。しかも結構強い力で。
「ふはは!! 誰がアンタみたいな陰キャと付き合うかってのっ」
坂園さんの態度が豹変した。腹を抱え、下品な高笑い。
物陰からゾロゾロ人が出てきた。
「須皇くんおつかれーっす」
「いやー、やっぱOKしたかぁ~」
「お前ジュース一本奢りだからなっ」
こちらにカメラを構えてケラケラと嘲笑うかのように俺を見る隣のクラスの鈴木率いる陽キャ集団。
「アタシがアンタみたいな地味でノロマな陰キャと付き合うわけないでしょ」
「そそ。君みたいな地味でノロマな陰キャくんのことを好きになるわけがない。君みたいなのは一生彼女はできないよ。むしろ、告白体験できたから感謝して金払って欲しいわ」
鈴木は坂園さんの肩を引き寄せ、ドヤ顔で俺を見下す。この二人はおそらく陰で付き合っているのだろう。
「なんとなくドッキリかなとは思ってたよ」
「あ? 強がっんじゃねーよ、陰キャがッ」
俺の平然とした反応が気に入らなかったのか、鈴木にドンッと突き飛ばされ尻餅をつく。
「じゃあな負け組さんよ」
「せぇぜいボッチ続けてろ」
陽キャたちは「だっせー」と笑いながら去っていった。
わざわざ引っかかりに行くなんて俺も変わってるよなー。異世界帰りじゃなかったら絶対やらない。
「もう出てきていいと思うよ」
誰もいなくなったことを確認し、物陰に隠れているもう一人に話しかける。
「ご主人様大丈夫ですか?」
ひょこっと現れた白髪の女の子。
ちなみに俺が要求してご主人様と言わせているわけではない。変なプレイじゃないからな。
真白麗花。
絹糸のように透き通った白髪ロングは腰に至るまで麗しく流れ落ちる。大きな水色の瞳の清楚系美少女。
麗花は学校一の美少女と呼ばれている。
学校一の美少女と陰キャ。
真反対の立場の彼女と俺が知り合いの訳はレイカが異世界で買った元奴隷でパーティーのサキュバスだからだ。
「あの人たちよくもご主人様を……」
「あーいい。それくらいしかやる事ないんだよ」
パンパンとお尻についた土を叩きやれやれとため息をつく。
「ご主人様もたまにはやり返さないとダメですよ?」
「はいはい。いつかざまぁしたいね」
やろうと思えばいつでもできるんだけどな。心を広く持ってあげないと。
「帰るけど、麗花はいつもの通り目立つといけないから後からついてきてね」
「はい。あっ、ここを出るまでは一緒にいてもいいですか?」
「まぁいいよ」
鞄を掛け一緒に歩き出す。
「ご主人様は彼女、欲しいんですか?」
「んー、どっちでもいいって感じだな」
「強いて言うなら?」
「まぁ、いた方がいいんじゃない?」
彼女いるといないとでは差があるからね。彼女が出来れば陰キャな俺でもリア充と呼ばれるだろう。
「ふーん。そうですかぁ」
麗花も好きなやつでもできたのかな? 女の子だもな。どんなイケメンが彼氏になるのやら。
翌日。
『学校一の美少女の真白麗花さんと陰キャの須皇奏翔が付き合ってるらしい』
学校でそんな噂が流れた。
なんでもない平凡な一日の放課後、その校舎裏。俺は今、告白されていた。相手は確か、隣のクラスの陽キャで可愛いと言われている坂園さん。
『須皇奏翔さん。放課後お話があります』
という手紙が靴箱に入っていたので来てみたけど、怪しさ100パーセント。というか、その陰でクスクス笑っている声が漏れてるんだが。
分かりきっているが、ここは陰キャらしく、騙されみよう。
「ぼ、僕でよければ……」
そう言って差し出された手を握ろうとしたが……
パシッ
払われてしまった。しかも結構強い力で。
「ふはは!! 誰がアンタみたいな陰キャと付き合うかってのっ」
坂園さんの態度が豹変した。腹を抱え、下品な高笑い。
物陰からゾロゾロ人が出てきた。
「須皇くんおつかれーっす」
「いやー、やっぱOKしたかぁ~」
「お前ジュース一本奢りだからなっ」
こちらにカメラを構えてケラケラと嘲笑うかのように俺を見る隣のクラスの鈴木率いる陽キャ集団。
「アタシがアンタみたいな地味でノロマな陰キャと付き合うわけないでしょ」
「そそ。君みたいな地味でノロマな陰キャくんのことを好きになるわけがない。君みたいなのは一生彼女はできないよ。むしろ、告白体験できたから感謝して金払って欲しいわ」
鈴木は坂園さんの肩を引き寄せ、ドヤ顔で俺を見下す。この二人はおそらく陰で付き合っているのだろう。
「なんとなくドッキリかなとは思ってたよ」
「あ? 強がっんじゃねーよ、陰キャがッ」
俺の平然とした反応が気に入らなかったのか、鈴木にドンッと突き飛ばされ尻餅をつく。
「じゃあな負け組さんよ」
「せぇぜいボッチ続けてろ」
陽キャたちは「だっせー」と笑いながら去っていった。
わざわざ引っかかりに行くなんて俺も変わってるよなー。異世界帰りじゃなかったら絶対やらない。
「もう出てきていいと思うよ」
誰もいなくなったことを確認し、物陰に隠れているもう一人に話しかける。
「ご主人様大丈夫ですか?」
ひょこっと現れた白髪の女の子。
ちなみに俺が要求してご主人様と言わせているわけではない。変なプレイじゃないからな。
真白麗花。
絹糸のように透き通った白髪ロングは腰に至るまで麗しく流れ落ちる。大きな水色の瞳の清楚系美少女。
麗花は学校一の美少女と呼ばれている。
学校一の美少女と陰キャ。
真反対の立場の彼女と俺が知り合いの訳はレイカが異世界で買った元奴隷でパーティーのサキュバスだからだ。
「あの人たちよくもご主人様を……」
「あーいい。それくらいしかやる事ないんだよ」
パンパンとお尻についた土を叩きやれやれとため息をつく。
「ご主人様もたまにはやり返さないとダメですよ?」
「はいはい。いつかざまぁしたいね」
やろうと思えばいつでもできるんだけどな。心を広く持ってあげないと。
「帰るけど、麗花はいつもの通り目立つといけないから後からついてきてね」
「はい。あっ、ここを出るまでは一緒にいてもいいですか?」
「まぁいいよ」
鞄を掛け一緒に歩き出す。
「ご主人様は彼女、欲しいんですか?」
「んー、どっちでもいいって感じだな」
「強いて言うなら?」
「まぁ、いた方がいいんじゃない?」
彼女いるといないとでは差があるからね。彼女が出来れば陰キャな俺でもリア充と呼ばれるだろう。
「ふーん。そうですかぁ」
麗花も好きなやつでもできたのかな? 女の子だもな。どんなイケメンが彼氏になるのやら。
翌日。
『学校一の美少女の真白麗花さんと陰キャの須皇奏翔が付き合ってるらしい』
学校でそんな噂が流れた。
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