男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

文字の大きさ
7 / 29
無自覚モード

第6話 小悪魔後輩とオムライス

しおりを挟む
 放課後。
 部活に所属していない僕はまっすぐ寮に帰宅。

「ずっこばっこずっこばっこはらめおら~」

 前世で一番面白いエロゲ、ぬ◯だしの推しキャラである会長のセリフを口ずさみながら、カーペットをコロコロで綺麗にしていた。

 掃除っていいね、心が清められる。

 そんな時、コンコンとノックされる。

「はいはーい……って」

「先輩の可愛い後輩が来ちゃいましたぁ~」

 扉を開けると美少女。

 兎月弥夕うつきやゆちゃんだ。

 彼女は自分が可愛いことを分かっており、好きあらばパンチラやブラチラ攻撃をしてくる。
 視線がいくと、「変態っ♡」と煽ってくるというメスガキスタイル。
 そして生徒会に所属している。

「兎月ちゃん生徒会は?」

「今日はやる事ないのでお休みでーす」

「そうなんだ」

 チラッ、チラッ

 制服の隙間から早速ブラを見せてくる。

 おっぱいは見ないおっぱいは見ない。

「先輩先輩聞いてくださいよぉ~」

「なになに?」

「また胸がおっきくなってぇ~」

「ほうほう」

「シャツがキツキツなんですぅ~」

 確かに無理矢理押し込んでいる状態。
 このままだとボタンパァン!! してしまう。

「何カップが知りたいですか?」

「え、あ、うん……」

 兎月ちゃんは小悪魔な笑みを浮かべ小声で……

「……Gカップです」

「!?」

 ABCDEF……G!?

 確かに兎月ちゃんは小柄で小顔だけど、胸は本当に大きい。
 Gカップだなんて、現役JKでここまで大きい子はそうはいない。

 シャツの隙間から見えるブラジャーについ目を奪われてしまう。

 おっぱい大きい……おっぱい……

「お、」

「お~?」

 ここでおっぱい大きいと言ったら僕の負けだ。

「お、オムライス! 今日は食堂でオムライス食べようと思って」

「オムライス? 今日の日替わりメニューの中にはオムライスはないですけどぉ~?」

 ニヤリと笑みを浮かべる兎月ちゃん。

 だがこの勝負、僕の勝ちだ。

「だから自分で作るんだよ。良かったら兎月ちゃんも食べる?」

「いいんですか! いただきまーす♪」




「先輩の部屋って何にもないですねー」

 料理を作っている僕の後ろで部屋を探索している兎月ちゃん。

 エロゲやエロ本の情報は僕の頭の中のフォルダーにあるから見つかる心配はない。

 ガサゴソガサゴソ
  
 後ろで何か漁る音がする。
 陽気な鼻音も聞こえる。

「兎月ちゃん、何してるの?」

「いいえ、何もしてませんよ~」

 まぁ僕の部屋って着替えとか備品以外に何もないし大丈夫だろう。

 チキンライスが完成したし、兎月ちゃんに卵の固さを聞こう。

「兎月ちゃん、半熟と硬め、どっちが——」

 ふにゅん

 背中に水風船が押し付けられたような感覚。

「半熟がいいです」

「あ、うん……分かった。それよりも、なんか僕の背中に柔らかい双丘が2つ当たってるんだけど……」
  
 兎月ちゃんは僕の耳に近づき一言。

「——当ててるんです♡」

「っ、」

 ぬぉぉぉぉぉぉぉ!?
 これが当て乳か!!
『背中におっぱい当てちゃってます♪』か!!

「先輩嬉しそうですね」

「兎月ちゃんみたいな美少女にくっつかれたら嬉しいよ」

「女の子を煽てるのがお上手な事で」

「君も男を煽るのがお上手な事で」

 その後、完成したオムライスより、おっぱいに目がいったのは言うまでもない。


*****

 自室のベッドに枕に顔を埋める。

「大晴先輩、今日もかっこよかったなぁ~~」

 まさか先輩の手料理が食べられるなんて……。これは生徒会をずる休みしてきた甲斐があった。
 
 それにしても……

「うぅ……私ってなんで男の人と話す時、ああいう煽り口調になるんだろう……。何が当ててるんです♡なんだろう~~っ!!」

 先ほどのことを思い出し、恥ずかしさを誤魔化すように叫ぶ。
 
 先輩に痴女扱いされてないといいけど……。

 落ち着くために、私はポケットからとあるものを取り出す。

 先輩の部屋から拝借したパンツだ。

「すんすん……はぁ~~たまらない♡ 大晴先輩の成分って感じ~」

 先輩もこんな簡単に女の子を部屋に上げちゃうなんて不用心すぎます。
 私みたいな女の子がどんどん私物を持って行っちゃいますよ。

「次はシャツが欲しいなぁ~。そうだ。ボタンが外れたって言って貸してもらおう~」

 今日の私はすこぶるご機嫌であった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら

普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。 そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

処理中です...