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分からせパート
第11話 お昼は一緒に
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授業を終え昼休み。
いつもなら香久山さんのお弁当を食べているが、鹿波ちゃんが『攻略対象以外の子とは極力関わらないこと』と言っていたので、今週は食べれないと連絡した。
既読がついているのに返信はこない。
まぁその内くるだろう。
「立夏ちゃん、今日のお昼はどこで食べるの?」
「学食だけど」
「じゃあ一緒に食べていい?」
「い、いいけど……」
「ありがとう」
なお、田中と高橋の視線が凄く痛かった。
◆
「うまいっ!」
選んだ照りマヨハンバーグを頬張る。
甘いタレとマヨネーズがハンバーグと合い、白米が進む。
学食なんて久々に食べたな。
ちなみ立夏ちゃんは鶏塩うどんを食べている。
「大晴くんが学食なんて珍しいね」
「いつも別の人と食べてだから」
「へぇ。じゃあこれからは食堂で一緒に食べれそう?」
「うん、しばらくは」
「そっか」
「もちろん食べるなら立夏ちゃんと2人っきりがいいけど」
僕がそう言うと、立夏ちゃんは嬉しそうに笑った。
そんな僅かな動作さにも関わらず、巨乳がふよん、と柔らかに揺れる。
……巨乳だ。もはや凶器。
嫌でもそちらに視線が吸引されてしまう。
「……? 大晴くん?」
立夏ちゃんが不思議そうな顔をする。
この世界では、胸をじっと見たところでセクハラには当たらない。
だがらついつい見ちゃうんだよな……と、真面目になろう。
「なんでもないよ」と言って仕切り直す。
すると今度は、立夏ちゃんが何やらこちらをチラチラ見ていた。
どうしたのだろう。何か気になることが……あっ。
「もしかして、食べたいの?」
僕の問いに、立夏ちゃんは驚いたような顔をした。
これは合ってるのかな?
まぁ食べ物を貰って嫌な人はいないよね。みんな大好きハンバーグだし。
「じゃあ……はい、あーん」
ハンバーグを切り分け、立夏ちゃんの口元らへんに持っていく。
「え、あ……」
「落ちちゃうから早く……!」
と、立夏ちゃんを急かし食べてもらう。
「……美味しい?」
「美味しい。ありがとう」
……おお。自然にしたけど、美少女にあーんするなんて、リア充がしていることじゃないか。
中々、積極的に行動できてると思う。
それにしてもやっぱり、黄色い歓声とか照れはないようだ。
すると、立夏ちゃんが僕の頬に何やら紙ナプキンを当ててきた。
「私が言いたかったのは、頬にソースが付いてるよってこと」
微笑みながらそう言う。
どうやらソースを拭き取ってくれたようだ。
「あ、そういうこと。あはは……ありがとう」
見当違いの解釈をして、少し恥ずかしい。
身体が熱くなる。
「それでいつも昼休み食べてる子って……誰?」
「それは言えないかな……」
「私、口が堅いから大丈夫だよ。だから……教えてくれるよね?」
まぁ香久山さんには彼氏のことは内緒ってだけで、一緒に食べていることは言っちゃダメと言われていないし……。
立夏ちゃんも口が堅いって言ってるしいっか。
立夏ちゃんに聞こえるぐらいの声で答える。
「……香久山さん」
「ふーん……」
その瞬間、立夏ちゃんの顔が曇る。
刹那。空気が変わるのを肌で感じた。
「立夏ちゃん……?」
「うんん。なんでもないよ」
ニッコリと元通りになった立夏ちゃんは、何事もなかったようにうどんを啜る。
逃げるように誤魔化されたのが気にかかった。
けれどそれ以上聞くな、というオーラを感じたので、触れないことにしよう。
いつもなら香久山さんのお弁当を食べているが、鹿波ちゃんが『攻略対象以外の子とは極力関わらないこと』と言っていたので、今週は食べれないと連絡した。
既読がついているのに返信はこない。
まぁその内くるだろう。
「立夏ちゃん、今日のお昼はどこで食べるの?」
「学食だけど」
「じゃあ一緒に食べていい?」
「い、いいけど……」
「ありがとう」
なお、田中と高橋の視線が凄く痛かった。
◆
「うまいっ!」
選んだ照りマヨハンバーグを頬張る。
甘いタレとマヨネーズがハンバーグと合い、白米が進む。
学食なんて久々に食べたな。
ちなみ立夏ちゃんは鶏塩うどんを食べている。
「大晴くんが学食なんて珍しいね」
「いつも別の人と食べてだから」
「へぇ。じゃあこれからは食堂で一緒に食べれそう?」
「うん、しばらくは」
「そっか」
「もちろん食べるなら立夏ちゃんと2人っきりがいいけど」
僕がそう言うと、立夏ちゃんは嬉しそうに笑った。
そんな僅かな動作さにも関わらず、巨乳がふよん、と柔らかに揺れる。
……巨乳だ。もはや凶器。
嫌でもそちらに視線が吸引されてしまう。
「……? 大晴くん?」
立夏ちゃんが不思議そうな顔をする。
この世界では、胸をじっと見たところでセクハラには当たらない。
だがらついつい見ちゃうんだよな……と、真面目になろう。
「なんでもないよ」と言って仕切り直す。
すると今度は、立夏ちゃんが何やらこちらをチラチラ見ていた。
どうしたのだろう。何か気になることが……あっ。
「もしかして、食べたいの?」
僕の問いに、立夏ちゃんは驚いたような顔をした。
これは合ってるのかな?
まぁ食べ物を貰って嫌な人はいないよね。みんな大好きハンバーグだし。
「じゃあ……はい、あーん」
ハンバーグを切り分け、立夏ちゃんの口元らへんに持っていく。
「え、あ……」
「落ちちゃうから早く……!」
と、立夏ちゃんを急かし食べてもらう。
「……美味しい?」
「美味しい。ありがとう」
……おお。自然にしたけど、美少女にあーんするなんて、リア充がしていることじゃないか。
中々、積極的に行動できてると思う。
それにしてもやっぱり、黄色い歓声とか照れはないようだ。
すると、立夏ちゃんが僕の頬に何やら紙ナプキンを当ててきた。
「私が言いたかったのは、頬にソースが付いてるよってこと」
微笑みながらそう言う。
どうやらソースを拭き取ってくれたようだ。
「あ、そういうこと。あはは……ありがとう」
見当違いの解釈をして、少し恥ずかしい。
身体が熱くなる。
「それでいつも昼休み食べてる子って……誰?」
「それは言えないかな……」
「私、口が堅いから大丈夫だよ。だから……教えてくれるよね?」
まぁ香久山さんには彼氏のことは内緒ってだけで、一緒に食べていることは言っちゃダメと言われていないし……。
立夏ちゃんも口が堅いって言ってるしいっか。
立夏ちゃんに聞こえるぐらいの声で答える。
「……香久山さん」
「ふーん……」
その瞬間、立夏ちゃんの顔が曇る。
刹那。空気が変わるのを肌で感じた。
「立夏ちゃん……?」
「うんん。なんでもないよ」
ニッコリと元通りになった立夏ちゃんは、何事もなかったようにうどんを啜る。
逃げるように誤魔化されたのが気にかかった。
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