男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

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第11話 お昼は一緒に

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 授業を終え昼休み。

 いつもなら香久山さんのお弁当を食べているが、鹿波ちゃんが『攻略対象以外の子とは極力関わらないこと』と言っていたので、今週は食べれないと連絡した。

 既読がついているのに返信はこない。
 まぁその内くるだろう。

「立夏ちゃん、今日のお昼はどこで食べるの?」

「学食だけど」

「じゃあ一緒に食べていい?」

「い、いいけど……」

「ありがとう」

 なお、田中と高橋の視線が凄く痛かった。




「うまいっ!」

 選んだ照りマヨハンバーグを頬張る。
 甘いタレとマヨネーズがハンバーグと合い、白米が進む。

 学食なんて久々に食べたな。

 ちなみ立夏ちゃんは鶏塩うどんを食べている。

「大晴くんが学食なんて珍しいね」

「いつも別の人と食べてだから」

「へぇ。じゃあこれからは食堂で一緒に食べれそう?」

「うん、しばらくは」

「そっか」

「もちろん食べるなら立夏ちゃんと2人っきりがいいけど」

 僕がそう言うと、立夏ちゃんは嬉しそうに笑った。
 そんな僅かな動作さにも関わらず、巨乳がふよん、と柔らかに揺れる。

 ……巨乳だ。もはや凶器。

 嫌でもそちらに視線が吸引されてしまう。

「……?  大晴くん?」

 立夏ちゃんが不思議そうな顔をする。
 
 この世界では、胸をじっと見たところでセクハラには当たらない。

 だがらついつい見ちゃうんだよな……と、真面目になろう。

 「なんでもないよ」と言って仕切り直す。

 すると今度は、立夏ちゃんが何やらこちらをチラチラ見ていた。

 どうしたのだろう。何か気になることが……あっ。

「もしかして、食べたいの?」

 僕の問いに、立夏ちゃんは驚いたような顔をした。

 これは合ってるのかな? 
 まぁ食べ物を貰って嫌な人はいないよね。みんな大好きハンバーグだし。

「じゃあ……はい、あーん」

 ハンバーグを切り分け、立夏ちゃんの口元らへんに持っていく。

「え、あ……」

「落ちちゃうから早く……!」

 と、立夏ちゃんを急かし食べてもらう。

「……美味しい?」

「美味しい。ありがとう」

 ……おお。自然にしたけど、美少女にあーんするなんて、リア充がしていることじゃないか。

 中々、積極的に行動できてると思う。

 それにしてもやっぱり、黄色い歓声とか照れはないようだ。

 すると、立夏ちゃんが僕の頬に何やら紙ナプキンを当ててきた。

「私が言いたかったのは、頬にソースが付いてるよってこと」

 微笑みながらそう言う。
 どうやらソースを拭き取ってくれたようだ。

「あ、そういうこと。あはは……ありがとう」

 見当違いの解釈をして、少し恥ずかしい。
 身体が熱くなる。

「それでいつも昼休み食べてる子って……誰?」

「それは言えないかな……」

「私、口が堅いから大丈夫だよ。だから……教えてくれるよね?」

 まぁ香久山さんには彼氏のことは内緒ってだけで、一緒に食べていることは言っちゃダメと言われていないし……。

 立夏ちゃんも口が堅いって言ってるしいっか。 

 立夏ちゃんに聞こえるぐらいの声で答える。

「……香久山さん」

「ふーん……」

 その瞬間、立夏ちゃんの顔が曇る。
 
 刹那。空気が変わるのを肌で感じた。

「立夏ちゃん……?」

「うんん。なんでもないよ」

 ニッコリと元通りになった立夏ちゃんは、何事もなかったようにうどんを啜る。

 逃げるように誤魔化されたのが気にかかった。
 けれどそれ以上聞くな、というオーラを感じたので、触れないことにしよう。
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