すみません。その魔王は親友なので、勝手に起こさないでもらえます?

行枝ローザ

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賢者、転生する。

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たぶん彼らが一番質の悪い人間だったのだろう──さすがに酷い殺されかただった今回の死の衝撃を回復しようとずいぶん長く眠っていた私が転生し、今の人生で10歳の誕生日を迎えて再会した魔王は、ご丁寧に彼らの末路を教えてくれた。
「……まったく。お前はなんでわざわざ俺に会う前に死ぬ道筋を辿る?『知らない世界』を見に行くのに、人間の足で10年ぐらいというのは、大した距離を歩けないんだろう?」
「おっ…前っ……」
やっぱりあの瞬間にあの木陰にいたのは、この魔王だったらしい。
「タス……」
「タスケテ」という形に口を開こうとした私は、その瞬間に斬り殺そうという意志を持って斬られてしまった。
仲間というよりは使役者だった奴らは死体となった私をかわるがわる全員で辱めた後に身ぐるみを剥ぐ騒ぎにようやく目を向けた魔王がこちらに現れると、都合がよいと奴らはその罪をなすり付けようとしたという。
あの場にいたのはたまたまで、当時の魔族討伐隊と対峙していたのだが、その中に私がいないかと注視していて、違う方角にいた私には気づかなかったのだ。
「馬鹿な奴らさ。『こんなところに居合わせたのが運の尽き。仲間・・のガキがひとりになった瞬間を狙って犯して、持ち物を盗もうとした…』だと」
ヘッと人間臭い溜め息と肩を竦める仕草をして、魔王は始末した奴らを蔑む。
「さすがに俺も、そんな非道を押しつけられて黙っていられるほど人間はできてなく・・・・・・・・てな。俺への討伐隊を片付けた後に見つけたお前と同じ殺し方をしてやったよ。あんな汚い裸を見たのは、長く魔王として君臨していて初めてのことだったが、もう最後で構わん。あ、殺したのは発情期のオークの群れに放り込んだ後だったか?確か汚くて服を剥ぎ取るのも嫌だったからな……うん、確か。おかげで奴らが全部破り取ってくれたから、俺が手を出したのはその最後に始末した時だけだったな。うん」
「……いいよ、話してくれなくて」
「いやいや。ずいぶんと奴らは気に入られたみたいでな?最短でも1週間は放してもらえなかったな。潰れた奴から目の前で始末してやったら、『早く殺してくれ!』とか騒いでいたなぁ~。腹が立ったから、もう少し丁寧に扱え・・・・・と命じて、かしらだった男にはオークによる種付けと少しずつ肉体を斬り削るのを繰り返してたっぷり半年ほどは地獄を味合わせてやったよ」
「君ねぇ……参考までに聞くけど、どうやってオスをその気にさせて彼らを…その……」
いや子供を産んだことも、産んでもらったことも、繰り返す人生の中でなかったわけではないから、『人としての営み』は知っているが、魔族や魔物とは同じことをどう表現すべきなのか?
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