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第二章 アストライア大陸
第五十話 準精霊
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正直に言うと、コイツに手を出したのは間違いだったのではないかと、今更ながらに後悔している。アストライア大陸に上陸してから快勝続きだったせいか、どうにも俺は調子に乗ってしまっていたらしい。これは反省するべきだな。
幼体を攻撃しているボンスタたちだが、その近くに潜伏している親個体の存在には全く気付いていなかった。どういうわけか、子どもを助けようという気持ちはないらしい。だが、彼らが危険であることには変わりなかった。
獣龍ズェストル。それは、このアストライア大陸を代表する最強種の一角。ロンジェグイダさんやウチェリトさんのように純粋な精霊ではないが、その力は普通の魔獣とは比べ物にならないほど強い。
同じ準精霊としてプロツィリャントが挙げられるが、体格差や魔力量など、あらゆるステータスにおいてズェストルの方が格上と言える。
海の指標で言うならば、メルビレイとウスカリーニェのような関係性だ。少なくとも一対一の場面では、プロツィリャントがズェストルに勝利することはありえない。
「ニー、本当にアタシは手出ししなくていいの? スターダティルと二人で倒すって、ニーの身体は今人間なんだよ? ちょっと危ないんじゃないかな……」
「俺も若干後悔しているよ。でも、やっぱり強者の実力というものは知っておかなきゃいけない。それも、ただ見ているだけじゃダメだ。直接戦わないと。だからウチョニーはそこで見ていてくれよ。本当に危なくなった時だけ、力を貸してくれたらいいから」
ボンスタにあんなことを言った手前、ここで引き下がるわけにはいかない。
それに、これは挑戦でもあるのだ。そもそものこの旅の目的。更なる力を得るため、俺は進んで強敵に挑戦する必要がある。
父を超えるのならば、命大事になんて甘っちょろいことは言っていられない。タイタンロブスターはその性質上、年長者を追い越すのは非常に難しいのだ。年月が経てば経つほど、父はドンドン強くなってしまう。タイタンロブスターが衰えることはない。
だからこそ、多少の危険を冒してでも挑戦を辞めるわけにはいかない。
俺と父との間には千年もの開きがあるのだから、これを埋めるには、常識や安全などと言った概念は捨て去らなければ、話にもならないのだ。
「スターダティル、覚悟は出来ているか? お前と共闘するのはこれが初めてだが、出来るだけ上手くやってくれよ」
俺の言葉に答え、スターダティルが鳴き声を上げる。イヌやネコとはまた異なる、独特な鳴き声をしていた。しかし、彼がやる気になっているということだけは伝わる。ならば充分だ。
俺とスターダティルは、幼体を攻撃しているボンスタらを避けるように迂回し、少し先の木々へ潜伏している成体に近づく。足音は音系魔法で完全に遮断し、身体を気にこすりつけてにおいもカムフラージュした。
獣龍ズェストルの成体は、興味津々と言った様子で幼体がいたぶられるのを眺めていた。
本当に、訳が分からない。アレはコイツの子どもや同胞ではないのだろうか。奴からは、幼体を助けようという雰囲気が全く見られなかった。
ただまあ、ボンスタたちに手を出さないというのなら都合がいい。俺の主目的はあくまでもズェストルの標本の回収であって、戦闘行為は必要事項に過ぎなかった。それがないのであれば、無理にこちらから手を出すこともない。
俺は高い木の枝葉に隠れ、様子を窺っている成体を観察し始めた。
奴はいったい何をしようとしているのか。幼体に興味がないのであれば、ここから立ち去ればいいのではないか。それとも、幼体ではなくボンスタたちに何か……。
「!」
ちょうど、ボンスタらが幼体を撃破しその死体に近づいた瞬間、成体のズェストルが動き出した。それはまるで、死んだ幼体を罠にしているかのような振る舞い。
俺は咄嗟に木から飛び出し、今にもボンスタに食らいつこうとしていた成体の上あごを叩きつける。
不意打ちは完璧に決まり、獣龍ズェストルは混乱した様子で後退した。
「幼体を相手に、魔力を使い果たした人間を襲うのが主目的だったのか! 同胞の危機になんという奴だ! しかし、奴が驚くべき知能を持っているのも事実。言語を介すことは出来ないはずだが、油断ならない相手だな」
幼体を危機にさらしたのは俺だが、それを黙ってみていただけでなく、殺された幼体を囮に自分は食事とは、とんでもない野郎だ。恐らくこれも生存競争で身に着けた習性なのだろうが、あまりにも冷酷すぎる。およそ群れを作る動物のすることとは思えない。
……しかし改めて対峙すると、その大きさが良くわかるな。
ズェストルの幼体も人間より二回りほど大きいが、成体ともなると凄まじい。家屋ほどもある巨体をこれでもかというほど見せつけている。
雄々しく広げた羽は容易く木々をなぎ倒し、興奮した尾は大地を砕いた。コイツの力強さが垣間見える。
準精霊という点ではプロツィリャントと同じだが、獣龍ズェストルは本物の竜種だ。骨格を変形させることで翼を獲得したプロツィリャントとは異なり、背中から新しい肢をはやすことで翼を獲得した。竜種とはつまり、六肢を持つ生物のことである。
当然ながら、四足歩行の動物としての形態は維持しており、地上での機動力も相当高い。プロツィリャントは前後二本の足で立っているが、コイツは四本の足で立てるのだ。その分安定感もある。
強い。魔力や精霊としての格だけでなく、生物として理想的な身体を持っている。
巨大な肉体に高い機動力。その顎はあらゆる生物を殺し、その爪は如何な防御も突破しうる。これ以上ないほど戦闘に特化した生物だ。
「これを相手に、人間の姿でやり切れるのか。そもそも、タイタンロブスターの姿になっても勝てるか怪しい部類の精霊じゃないのか、ズェストルって。まぁ、売っちまった喧嘩は取り消せねぇ。やるぞスターダティル!」
未だ混乱しているズェストルに向かって、まずは魔法攻撃を仕掛ける。
俺の得意分野は近接戦闘ではなく、あくまでも魔法での打ち合い。水中ならいざ知らず、機動力の下がる地上では下手に近づくのは危険だ。
取り敢えずは、一番得意な水系魔法を使うことにする。流石に最強種のズェストルと言えど、海で生きてきたタイタンロブスターの水魔法を打ち消せるほどの対抗魔法は持っていないに違いない。それができたら、コイツは今頃沿岸部の覇権を握っている。
しかし現実、コイツは山に引きこもる世間知らずだ。水系魔法なんて、河に住んでるまがい物連中のものしか見たことがないだろう。本物の水系魔法、海の魔法を見せつけてやる。
「水刃・地上エディション!」
奴が何か仕掛けてくる前に、俺は水刃を放った。地上で扱えるようしっかりと調整したそれは、水中の抵抗がない分まっすぐ、かつ高速で直進していく。その回転数は、精霊であろうと絶命させられる威力を秘めていた。
……しかし、奴の首を切断すべく放った水刃は、奴の鼻先で不自然に軌道を捻じ曲げられ、遥か後方に受け流されてしまう。まるで、そこに見えない壁でもあるかのように。
「……魔法障壁か。それも、俺が最も得意とする水刃でも突破できない密度の。厄介な」
魔法障壁は、魔力で構成された物質・攻撃の一切を拒む防御魔法だ。水から何から全て魔力で構成された地上エディションの水刃では、アレを突破できない。
逆に言えば、直接突っ込んでぶん殴る分には、何の防御力も持たないのだ。
「だがこれほどの魔法障壁、俺が苦手な近距離戦を強いるつもりか。体格差から考えて魔力量は向こうの方が圧倒的に多いし、多少分が悪くとも龍断刃でぶった切るのが……」
現状、俺には水刃よりも高威力の魔法が存在しない。それが封じられたのであれば、やはり定石通り近接戦をすべきなのだろうが……、俺の近接戦闘は驚くほど弱い。多分、スターダティルにも敵わないほどだ。どうすべきか……。
幼体を攻撃しているボンスタたちだが、その近くに潜伏している親個体の存在には全く気付いていなかった。どういうわけか、子どもを助けようという気持ちはないらしい。だが、彼らが危険であることには変わりなかった。
獣龍ズェストル。それは、このアストライア大陸を代表する最強種の一角。ロンジェグイダさんやウチェリトさんのように純粋な精霊ではないが、その力は普通の魔獣とは比べ物にならないほど強い。
同じ準精霊としてプロツィリャントが挙げられるが、体格差や魔力量など、あらゆるステータスにおいてズェストルの方が格上と言える。
海の指標で言うならば、メルビレイとウスカリーニェのような関係性だ。少なくとも一対一の場面では、プロツィリャントがズェストルに勝利することはありえない。
「ニー、本当にアタシは手出ししなくていいの? スターダティルと二人で倒すって、ニーの身体は今人間なんだよ? ちょっと危ないんじゃないかな……」
「俺も若干後悔しているよ。でも、やっぱり強者の実力というものは知っておかなきゃいけない。それも、ただ見ているだけじゃダメだ。直接戦わないと。だからウチョニーはそこで見ていてくれよ。本当に危なくなった時だけ、力を貸してくれたらいいから」
ボンスタにあんなことを言った手前、ここで引き下がるわけにはいかない。
それに、これは挑戦でもあるのだ。そもそものこの旅の目的。更なる力を得るため、俺は進んで強敵に挑戦する必要がある。
父を超えるのならば、命大事になんて甘っちょろいことは言っていられない。タイタンロブスターはその性質上、年長者を追い越すのは非常に難しいのだ。年月が経てば経つほど、父はドンドン強くなってしまう。タイタンロブスターが衰えることはない。
だからこそ、多少の危険を冒してでも挑戦を辞めるわけにはいかない。
俺と父との間には千年もの開きがあるのだから、これを埋めるには、常識や安全などと言った概念は捨て去らなければ、話にもならないのだ。
「スターダティル、覚悟は出来ているか? お前と共闘するのはこれが初めてだが、出来るだけ上手くやってくれよ」
俺の言葉に答え、スターダティルが鳴き声を上げる。イヌやネコとはまた異なる、独特な鳴き声をしていた。しかし、彼がやる気になっているということだけは伝わる。ならば充分だ。
俺とスターダティルは、幼体を攻撃しているボンスタらを避けるように迂回し、少し先の木々へ潜伏している成体に近づく。足音は音系魔法で完全に遮断し、身体を気にこすりつけてにおいもカムフラージュした。
獣龍ズェストルの成体は、興味津々と言った様子で幼体がいたぶられるのを眺めていた。
本当に、訳が分からない。アレはコイツの子どもや同胞ではないのだろうか。奴からは、幼体を助けようという雰囲気が全く見られなかった。
ただまあ、ボンスタたちに手を出さないというのなら都合がいい。俺の主目的はあくまでもズェストルの標本の回収であって、戦闘行為は必要事項に過ぎなかった。それがないのであれば、無理にこちらから手を出すこともない。
俺は高い木の枝葉に隠れ、様子を窺っている成体を観察し始めた。
奴はいったい何をしようとしているのか。幼体に興味がないのであれば、ここから立ち去ればいいのではないか。それとも、幼体ではなくボンスタたちに何か……。
「!」
ちょうど、ボンスタらが幼体を撃破しその死体に近づいた瞬間、成体のズェストルが動き出した。それはまるで、死んだ幼体を罠にしているかのような振る舞い。
俺は咄嗟に木から飛び出し、今にもボンスタに食らいつこうとしていた成体の上あごを叩きつける。
不意打ちは完璧に決まり、獣龍ズェストルは混乱した様子で後退した。
「幼体を相手に、魔力を使い果たした人間を襲うのが主目的だったのか! 同胞の危機になんという奴だ! しかし、奴が驚くべき知能を持っているのも事実。言語を介すことは出来ないはずだが、油断ならない相手だな」
幼体を危機にさらしたのは俺だが、それを黙ってみていただけでなく、殺された幼体を囮に自分は食事とは、とんでもない野郎だ。恐らくこれも生存競争で身に着けた習性なのだろうが、あまりにも冷酷すぎる。およそ群れを作る動物のすることとは思えない。
……しかし改めて対峙すると、その大きさが良くわかるな。
ズェストルの幼体も人間より二回りほど大きいが、成体ともなると凄まじい。家屋ほどもある巨体をこれでもかというほど見せつけている。
雄々しく広げた羽は容易く木々をなぎ倒し、興奮した尾は大地を砕いた。コイツの力強さが垣間見える。
準精霊という点ではプロツィリャントと同じだが、獣龍ズェストルは本物の竜種だ。骨格を変形させることで翼を獲得したプロツィリャントとは異なり、背中から新しい肢をはやすことで翼を獲得した。竜種とはつまり、六肢を持つ生物のことである。
当然ながら、四足歩行の動物としての形態は維持しており、地上での機動力も相当高い。プロツィリャントは前後二本の足で立っているが、コイツは四本の足で立てるのだ。その分安定感もある。
強い。魔力や精霊としての格だけでなく、生物として理想的な身体を持っている。
巨大な肉体に高い機動力。その顎はあらゆる生物を殺し、その爪は如何な防御も突破しうる。これ以上ないほど戦闘に特化した生物だ。
「これを相手に、人間の姿でやり切れるのか。そもそも、タイタンロブスターの姿になっても勝てるか怪しい部類の精霊じゃないのか、ズェストルって。まぁ、売っちまった喧嘩は取り消せねぇ。やるぞスターダティル!」
未だ混乱しているズェストルに向かって、まずは魔法攻撃を仕掛ける。
俺の得意分野は近接戦闘ではなく、あくまでも魔法での打ち合い。水中ならいざ知らず、機動力の下がる地上では下手に近づくのは危険だ。
取り敢えずは、一番得意な水系魔法を使うことにする。流石に最強種のズェストルと言えど、海で生きてきたタイタンロブスターの水魔法を打ち消せるほどの対抗魔法は持っていないに違いない。それができたら、コイツは今頃沿岸部の覇権を握っている。
しかし現実、コイツは山に引きこもる世間知らずだ。水系魔法なんて、河に住んでるまがい物連中のものしか見たことがないだろう。本物の水系魔法、海の魔法を見せつけてやる。
「水刃・地上エディション!」
奴が何か仕掛けてくる前に、俺は水刃を放った。地上で扱えるようしっかりと調整したそれは、水中の抵抗がない分まっすぐ、かつ高速で直進していく。その回転数は、精霊であろうと絶命させられる威力を秘めていた。
……しかし、奴の首を切断すべく放った水刃は、奴の鼻先で不自然に軌道を捻じ曲げられ、遥か後方に受け流されてしまう。まるで、そこに見えない壁でもあるかのように。
「……魔法障壁か。それも、俺が最も得意とする水刃でも突破できない密度の。厄介な」
魔法障壁は、魔力で構成された物質・攻撃の一切を拒む防御魔法だ。水から何から全て魔力で構成された地上エディションの水刃では、アレを突破できない。
逆に言えば、直接突っ込んでぶん殴る分には、何の防御力も持たないのだ。
「だがこれほどの魔法障壁、俺が苦手な近距離戦を強いるつもりか。体格差から考えて魔力量は向こうの方が圧倒的に多いし、多少分が悪くとも龍断刃でぶった切るのが……」
現状、俺には水刃よりも高威力の魔法が存在しない。それが封じられたのであれば、やはり定石通り近接戦をすべきなのだろうが……、俺の近接戦闘は驚くほど弱い。多分、スターダティルにも敵わないほどだ。どうすべきか……。
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