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第二章 アストライア大陸
第四十九話 VSズェストル
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~SIDE ボンスタ~
撃ち落とせって言われてもなぁ、あんなのどうやって戦えってんだ。相手はあのズェストルだぞ。幼体であってもかなり強いし、普通の魔獣とは違って複数の魔法を操る。真正面からやり合って勝てる相手じゃない。少なくとも、俺一人では絶対に無理だ。
「おいお前たち! 今日の進行は中止とする。ニーズベステニー殿の指示だ。あの獣龍を撃ち落とせ。さらに強力な生体が出てきた場合は、ニーズベステニー殿が相手してくださるそうだ。だから安心して掛かれ」
俺たちは暗殺術を専門とした教育機関の出身だ。当然ながら、組織というものの教育も幾度となく受けさせられた。だから、連中は命の危機になるようなことが起きない限り、上司である俺の指示に従う。
今回も、部下たちは俺の言葉をすんなり受け入れ、各々武器の準備を始めた。
裏を返してしまえば、精霊ズェストルであっても、こいつらは脅威と思っていない。この人数でかかれば、命を失うことはまずないだろうと考えているのだ。
上司としては、考えが甘いと叱るべきなのかもしれない。しかし、彼らの自信を砕きたくないのも事実だ。ニーズベステニー殿やウチョニーさんには敵わないが、彼らも国の精鋭を育てる機関の一員。己の実力に、相応の自信を持っている。
「それに、これは俺たちの実力をお二人に見てもらうチャンスだ。そして、より高いレベルを目指すきっかけでもある。あの愚将に目に物見せてやるためにも、俺たちはもっと強くならなければならない。それこそ、お二人にも届きうるほどに!」
正直に言うと、タイタンロブスターなどに敵うはずがない。人間と彼等では、根本的に生物としての格が違うのだ。奴らがその気になれば、きっと羽虫を払うよりも簡単に人間を殺せる。それほどまでに、実力の格差は大きい。
だが、味方を鼓舞する文句としては上等な部類だ。事実、俺の部下たちは全員、静かに闘志をみなぎらせている。ウチョニーさんはそれほどまでに強く、ニーズベステニー殿は誰もが憧れるほど知力に溢れているのだ。
「では各々配置につけ。10数えたのち、俺の魔法にて合図とする。それが見えたら、全員一斉に魔法を放て。水の刃、ウォーターカッターだ。まずはアレの翼を切り落とし、俺たちの戦場まで引きずり下ろす」
部下全員に指示を出し、俺は心の内で秒数を数える。あるものは木陰に身を隠し、あるものは素早く地面と落ち葉に潜り込み、またあるものは大胆に木の上へ跳び枝葉に紛れる。俺たち暗殺者は、初手から姿を見せはしない。
この間わずか7秒。機関で相当な訓練を積んだ俺たちには、連携を取る時間など10秒で充分だ。であれば、行動は早い方が良い。向こうに気付かれる心配も薄れるし、戦闘において勢いは大切なのだ。
「切り裂け、ウォーターカッター!!」
雄々しく空を舞う幼体のズェストルに向けて魔法を放つと、続けて周囲からも数多のウォーターカッターが撃ちだされる。
若いズェストルは不意打ちを喰らい、混乱している様子だ。
これを好機と見て、俺はさらに魔法の連射を命じる。総勢14名から離れたれる水の刃は、たとえ精霊種の強靭な肉体であっても用意に切り裂き、ついには墜落せしめた。
「お前たち! 気を抜くな。不意打ちは無事に成功したが、アレは精霊種だ。そして、この森を支配する側の生物でもある。即座に二人制を作り、防御と攻撃の態勢を取り直せ。その間8秒とする! 再び俺の合図で、今度は水の槍、ウォータースピアーを放て!」
俺の指示を受け、各々近くの者とアイコンタクトを取り二人制を形成する。当然、俺も付近に潜伏していた一名とコンビを組んだ。コンビを組む相手は誰でも良い。俺たちはさして人数が多いわけでもないし、全員のことを知っているから。
二人制は一人が前に出でかがみ、水の盾を展開する。そしてもう一人は、遠距離から魔法攻撃をする。こうすることで、一人当たりの魔力量が少ない人間の弱点をカバーし、個人で戦わなければならない恐怖と焦りを軽減するのだ。
「……8秒経過。行くぞ。貫け、ウォータースピアー!」
先程と同じように、俺の合図に合わせて、総勢7名からウォータースピアーが放たれる。今度は羽ではなく、足を潰す。ここでチキって足の先端を狙わず、きちんと付け根部分を集中攻撃するのが重要だ。
精霊種というのはタフなもので、足首から先がなくても走れる。ましてや生体ともなると、膝から先が切断されようとも戦えるものなのだ。そのため、奴の動きを抑制するのならば、しっかりと根元から潰さなければならない。
総勢7名が半円状になって囲みウォータースピアーを放てば、足の二本くらいは外せるだろう。そうなったら、次は肉弾戦だ。逆に言えば、足を切断するまで、俺たちはアレに近づくことすら出来ない。
GGGYYYYYYYAAAAAAAAA!!!!!!!!!!
俺たちの総攻撃に、若いズェストルも思わず絶叫を上げた。いくらタフな精霊種であっても、これほどの魔法攻撃を一方的に浴びせられて、無事でいられるはずはないのだ。
奴は叫びつつ反撃の魔法を無差別に放つ。それは、幼体とは言え精霊種の魔法だ。当然、俺たち人間がまともに受け切れる道理はない。だが、だからこそ、防御面に集中できるよう、攻撃力を抑えて二人制を取っているのだ。
まずは攻撃担当のウォータースピアーを一発。これで勢いを落とす。そうすれば、次は防御担当の仕事。水の盾、ウォーターシールドで魔法を受け止め、これをはじき返す。そしてこの間に、攻撃担当はズェストルを叩くのだ。
精霊種の魔法はとてつもない脅威だが、二人で連携を組めば、防ぎ切れないことはない。それに、奴は今混乱状態だ。誰かを特別狙っている訳ではなく、取り敢えず防御反応として魔法を使っているだけ。ならば、人間の俺たちに対応できない訳はない。
そのまま30秒間、俺たちは奴の攻撃を防ぎつつ、ウォータースピアーを放ち続けた。正直こっちの魔力切れが先かとも思ったが、どうやら根気勝負は俺たちの勝ちらしい。ついに前足の二本を落とすことに成功した。
「よし、次は俺とコイツ以外の全員で三人制を作れ。防御に充てる人数を減らし、攻撃を増やす。一人は魔法攻撃、もう一人は物理攻撃で掛かれ! 決して油断はするな。精霊種は身体の何処からでも魔法を放てる化け物だ。腕を落としたからと言って、魔法を使えなくなったわけではないぞ!」
俺は再び全体に指示を出す。今度は三人制だ。指揮官である俺は、防御面を考慮して二人制のままにしておく。
もう全員かなりの魔力を消費しているはずだから、無理に魔法攻撃にはこだわらない。それよりも、物理攻撃に重点を置いた体勢だ。魔法攻撃担当はあくまで、物理攻撃で威力が足りない時の保険である。言うなれば、休憩係だな。
翼を切断され両の腕も失った若いズェストルは、ぐったりと地面に倒れこむ。しかし、戦う気力がなくなったわけではない。むしろ、あの姿勢は魔法を放つのに最適な姿勢。変に筋肉へ力が入らず、魔法に集中できる。
奴が放つは暴風の拳。ズェストルを取り囲む全員に対して一切の例外なく、その拳は猛威を振るった。ある者は吹き飛ばされ、またある者はあまりの風圧に立ち上がれなくなる。
しかし、その程度で俺の部下たちは止まらなかった。素早く態勢を立て直した数名が、石の杭でもって奴の頭部を貫いたのだ。
精霊種をただ一撃で殺すことはできないが、その瞬間、暴風の拳が一時収まった。そして一瞬でも勢いの削がれた魔法は、もう意味を成さない。
部下たちは果敢に反撃する。石の杭を叩きつけ、魔法の槍を撃ちだした。
そして数分後、ついに俺たちは、この森の最強種、精霊ズェストルの幼体を討伐したのだった。
撃ち落とせって言われてもなぁ、あんなのどうやって戦えってんだ。相手はあのズェストルだぞ。幼体であってもかなり強いし、普通の魔獣とは違って複数の魔法を操る。真正面からやり合って勝てる相手じゃない。少なくとも、俺一人では絶対に無理だ。
「おいお前たち! 今日の進行は中止とする。ニーズベステニー殿の指示だ。あの獣龍を撃ち落とせ。さらに強力な生体が出てきた場合は、ニーズベステニー殿が相手してくださるそうだ。だから安心して掛かれ」
俺たちは暗殺術を専門とした教育機関の出身だ。当然ながら、組織というものの教育も幾度となく受けさせられた。だから、連中は命の危機になるようなことが起きない限り、上司である俺の指示に従う。
今回も、部下たちは俺の言葉をすんなり受け入れ、各々武器の準備を始めた。
裏を返してしまえば、精霊ズェストルであっても、こいつらは脅威と思っていない。この人数でかかれば、命を失うことはまずないだろうと考えているのだ。
上司としては、考えが甘いと叱るべきなのかもしれない。しかし、彼らの自信を砕きたくないのも事実だ。ニーズベステニー殿やウチョニーさんには敵わないが、彼らも国の精鋭を育てる機関の一員。己の実力に、相応の自信を持っている。
「それに、これは俺たちの実力をお二人に見てもらうチャンスだ。そして、より高いレベルを目指すきっかけでもある。あの愚将に目に物見せてやるためにも、俺たちはもっと強くならなければならない。それこそ、お二人にも届きうるほどに!」
正直に言うと、タイタンロブスターなどに敵うはずがない。人間と彼等では、根本的に生物としての格が違うのだ。奴らがその気になれば、きっと羽虫を払うよりも簡単に人間を殺せる。それほどまでに、実力の格差は大きい。
だが、味方を鼓舞する文句としては上等な部類だ。事実、俺の部下たちは全員、静かに闘志をみなぎらせている。ウチョニーさんはそれほどまでに強く、ニーズベステニー殿は誰もが憧れるほど知力に溢れているのだ。
「では各々配置につけ。10数えたのち、俺の魔法にて合図とする。それが見えたら、全員一斉に魔法を放て。水の刃、ウォーターカッターだ。まずはアレの翼を切り落とし、俺たちの戦場まで引きずり下ろす」
部下全員に指示を出し、俺は心の内で秒数を数える。あるものは木陰に身を隠し、あるものは素早く地面と落ち葉に潜り込み、またあるものは大胆に木の上へ跳び枝葉に紛れる。俺たち暗殺者は、初手から姿を見せはしない。
この間わずか7秒。機関で相当な訓練を積んだ俺たちには、連携を取る時間など10秒で充分だ。であれば、行動は早い方が良い。向こうに気付かれる心配も薄れるし、戦闘において勢いは大切なのだ。
「切り裂け、ウォーターカッター!!」
雄々しく空を舞う幼体のズェストルに向けて魔法を放つと、続けて周囲からも数多のウォーターカッターが撃ちだされる。
若いズェストルは不意打ちを喰らい、混乱している様子だ。
これを好機と見て、俺はさらに魔法の連射を命じる。総勢14名から離れたれる水の刃は、たとえ精霊種の強靭な肉体であっても用意に切り裂き、ついには墜落せしめた。
「お前たち! 気を抜くな。不意打ちは無事に成功したが、アレは精霊種だ。そして、この森を支配する側の生物でもある。即座に二人制を作り、防御と攻撃の態勢を取り直せ。その間8秒とする! 再び俺の合図で、今度は水の槍、ウォータースピアーを放て!」
俺の指示を受け、各々近くの者とアイコンタクトを取り二人制を形成する。当然、俺も付近に潜伏していた一名とコンビを組んだ。コンビを組む相手は誰でも良い。俺たちはさして人数が多いわけでもないし、全員のことを知っているから。
二人制は一人が前に出でかがみ、水の盾を展開する。そしてもう一人は、遠距離から魔法攻撃をする。こうすることで、一人当たりの魔力量が少ない人間の弱点をカバーし、個人で戦わなければならない恐怖と焦りを軽減するのだ。
「……8秒経過。行くぞ。貫け、ウォータースピアー!」
先程と同じように、俺の合図に合わせて、総勢7名からウォータースピアーが放たれる。今度は羽ではなく、足を潰す。ここでチキって足の先端を狙わず、きちんと付け根部分を集中攻撃するのが重要だ。
精霊種というのはタフなもので、足首から先がなくても走れる。ましてや生体ともなると、膝から先が切断されようとも戦えるものなのだ。そのため、奴の動きを抑制するのならば、しっかりと根元から潰さなければならない。
総勢7名が半円状になって囲みウォータースピアーを放てば、足の二本くらいは外せるだろう。そうなったら、次は肉弾戦だ。逆に言えば、足を切断するまで、俺たちはアレに近づくことすら出来ない。
GGGYYYYYYYAAAAAAAAA!!!!!!!!!!
俺たちの総攻撃に、若いズェストルも思わず絶叫を上げた。いくらタフな精霊種であっても、これほどの魔法攻撃を一方的に浴びせられて、無事でいられるはずはないのだ。
奴は叫びつつ反撃の魔法を無差別に放つ。それは、幼体とは言え精霊種の魔法だ。当然、俺たち人間がまともに受け切れる道理はない。だが、だからこそ、防御面に集中できるよう、攻撃力を抑えて二人制を取っているのだ。
まずは攻撃担当のウォータースピアーを一発。これで勢いを落とす。そうすれば、次は防御担当の仕事。水の盾、ウォーターシールドで魔法を受け止め、これをはじき返す。そしてこの間に、攻撃担当はズェストルを叩くのだ。
精霊種の魔法はとてつもない脅威だが、二人で連携を組めば、防ぎ切れないことはない。それに、奴は今混乱状態だ。誰かを特別狙っている訳ではなく、取り敢えず防御反応として魔法を使っているだけ。ならば、人間の俺たちに対応できない訳はない。
そのまま30秒間、俺たちは奴の攻撃を防ぎつつ、ウォータースピアーを放ち続けた。正直こっちの魔力切れが先かとも思ったが、どうやら根気勝負は俺たちの勝ちらしい。ついに前足の二本を落とすことに成功した。
「よし、次は俺とコイツ以外の全員で三人制を作れ。防御に充てる人数を減らし、攻撃を増やす。一人は魔法攻撃、もう一人は物理攻撃で掛かれ! 決して油断はするな。精霊種は身体の何処からでも魔法を放てる化け物だ。腕を落としたからと言って、魔法を使えなくなったわけではないぞ!」
俺は再び全体に指示を出す。今度は三人制だ。指揮官である俺は、防御面を考慮して二人制のままにしておく。
もう全員かなりの魔力を消費しているはずだから、無理に魔法攻撃にはこだわらない。それよりも、物理攻撃に重点を置いた体勢だ。魔法攻撃担当はあくまで、物理攻撃で威力が足りない時の保険である。言うなれば、休憩係だな。
翼を切断され両の腕も失った若いズェストルは、ぐったりと地面に倒れこむ。しかし、戦う気力がなくなったわけではない。むしろ、あの姿勢は魔法を放つのに最適な姿勢。変に筋肉へ力が入らず、魔法に集中できる。
奴が放つは暴風の拳。ズェストルを取り囲む全員に対して一切の例外なく、その拳は猛威を振るった。ある者は吹き飛ばされ、またある者はあまりの風圧に立ち上がれなくなる。
しかし、その程度で俺の部下たちは止まらなかった。素早く態勢を立て直した数名が、石の杭でもって奴の頭部を貫いたのだ。
精霊種をただ一撃で殺すことはできないが、その瞬間、暴風の拳が一時収まった。そして一瞬でも勢いの削がれた魔法は、もう意味を成さない。
部下たちは果敢に反撃する。石の杭を叩きつけ、魔法の槍を撃ちだした。
そして数分後、ついに俺たちは、この森の最強種、精霊ズェストルの幼体を討伐したのだった。
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