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第二章 アストライア大陸
第六十三話 水中模擬戦
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「アーキダハラ、一度手合わせしてみないか? お互いに実力を把握しておいた方が良いだろう。それに、水中戦にも慣れておくべきだと思う。水中は地上とはまったく異なる環境で戦わなければいけないんだ。その分、どれほど経験したかがカギになる」
俺とウチョニーがより有利に戦えるよう、ヴァダパーダ=ドゥフに対しては水中戦を仕掛ける。こちらの土俵に引きずり込めば、水の精霊と言えど無事ではいられないはずだ。
俺もウチョニーも、タイタンロブスターの姿なら奴に負けない自信がある。
ちなみに、水中で戦えないスターダティルやボンスタらには、別の敵を相手してもらおうと思う。元凶はドゥフだが、奴の勢力は非常に大きいのだ。幹部クラスには相当な実力者も多く存在する。そいつらを一人ずつ暗殺するのが、彼らの役目だ。
プロツィリャントというのは賢い生き物で、人間の言葉をある程度理解できる。
とりわけ、俺の言葉にはよく耳を傾けてくれるのだ。作戦の指示は済ませた。あとは、彼らがどこまでやれるかに掛かっている。
「そうだな。水中戦というのはあまり経験がない。それに、今回はかなり水深の深いところまで行くんだろう。事前にどの程度負荷がかかるか知っていれば、それだけで有利に立ち回れる。……ただ、やるからには実戦を考えて本気だぞ。手を抜いた調整ではなく、ドゥフを狩り殺すつもりでやろう」
アーキダハラ、相当やる気のようだな。それもそうか。彼は友人を壊されたのだ。それは、奴の持ち込んだ薬物のせい。手を下したのはアーキダハラだが、怒りを向けるべきはドゥフである。彼の意欲は、俺の推測に収まらないだろう。
俺たちは全員で老朽化した家屋を出る。潮風のにおいを辿り、裏路地を抜けた。
流石港町というべきか、海はすぐ目の前にあった。先程の浜とは違う、整備の行き届いていない場所だった。しかし、このくらい人気がない海の方が、連中に悟られなくていい。
スターダティルに待てを命じ、俺たちは海に入っていく。
同時に生態魔法を解除し、本来のタイタンロブスターの姿へと戻った。アーキダハラは俺の背だ。人間としての前世を持つ俺だが、やはりこちらの方が動かしやすくていい。
水流魔法を使い、ロブスターとしてはありえない前方への泳ぎで進んでいく。
この港は急な崖のような形になっていて、数十メートル進んだところで地面が消えた。ここからは、もう水深百メートルに至るのだ。
このアストライア大陸は、上空から見ると大陸が二つ重なったような地形になっている。
太古の昔に、二つの島が移動して出来たのだと師匠が教えてくれた。その名残が、この急激な深さを持つ港なのである。
「海に入るの久し振りだねー。最近ずっと山にいたから、なんかテンション上がっちゃうな。ここの湾にはどんな生き物がいるんだろうね!」
「そうだな。特殊な地形をしているから、面白い生態が見られるかもしれない。……じゃなくて、今から模擬戦闘をするんだ。もっと緊張感をもってくれよウチョニー」
ウチョニーはいつもこうだ。メルビレイが侵攻してきたときでさえ、彼女は飄々としていた。ペアーの大群が現れようとも、ウスカリーニェが支配区域に入り込んできても、彼女だけは楽しそうにしている。水中戦に絶対に自信があるからこそだろうが、もう少し真面目な雰囲気というものを出せないんだろうか。
対する俺はというと、すごく緊張している。大事な戦いの直前になると変に身体がこわばるのは、俺の悪い癖だ。それで何度勝利を逃してきたことか。
今回の決戦はリラックスできるよう、ここでしっかりと地形・実力の確認をしておくのだ。
「潜るぞアーキダハラ。呼吸は大丈夫か? 水中では目も開けられない場合がある。塩分や塵が眼球を刺激するからだ。対策はしっかりしておくと良い」
「問題ない。空気に関しては魔力で代用が可能だ。森の精霊は、約三時間まで水中にいても大丈夫なのさ。それに、俺たち精霊は本質を見抜く能力が強い。たとえ瞼を閉じていようとも、この目には世界のあらゆるものが映っているんだ」
精霊というのは、本当に規格外の生物だな。タイタンロブスターも大概だが、彼らほど自然らしくない生物を俺は知らない。
厄介者のプロツィリャントや獣龍ズェストルですら、生物としての枠組みを出てはいない。なのに、彼らは何でもないといった様子でその領域を犯す。自然の守護者は、他に類を見ないほど不自然な生き物だ。
アーキダハラの言葉を受け、俺は躊躇なく潜水していく。タイタンロブスターの魚眼は、水中の光屈折を受けて正常にものが見えるようになった。逆に、人間のような目では水中に適さないだろう。物体の距離感が掴めない。
水深百メートルを目指して少し泳ぐと、不意に背中が軽くなった。
俺の体格と水圧を考えれば元々ないようなものだが、アーキダハラが俺の背を離脱したのがすぐにわかる。まさか水流で飛ばされたのかとそちらに意識を向けると、驚きの光景を目の当たりにした。
なんと、アーキダハラは水中で完全に停止していたのだ。
上に浮くでも、下に沈むでもなく。また水流などないとでも言わんばかりに、前後左右いかなる方向にもまったく移動していない。
水系の魔力は一切感じなかった。俺たちタイタンロブスターの魔術師なら不可能ではないが、人間のような姿かたちでそれを為すことが異様に感じる。
何より、わざわざそんなことをする必要はないのだ。水系魔法で自身の場所を固定することに、注力する必要など何処にもない。タイタンロブスターならば、流れの任せるままに戦うものだ。それが、彼にはいっさい存在しない。
『驚くほどのことはないさ。これが、森の精霊の中でも屈指の空間系魔法を持つ俺の実力。と言っても、単に水系魔法が使えないだけなんだがね。君たちみたいに流れのまま動くことはできないから、俺の水中戦はこうやるのさ』
なんと、念話魔法まで使えるのか。水中では必須スキルだが、地上では対して必要ないはずなのに。
いや、彼は必要のない魔法など覚えはしない。現に、彼は水系魔法が使えないのだ。
それはまさに、必要がないからに他ならない。俺でも理解不能なほどの空間系魔法を操る彼ならば、水系魔法で導ける結果は全て、空間系でも再現可能なんだ。
彼はそのまま、『泳ぎ』を一切見せることなく移動する。
空間系の新境地、空間転移だ。あれによって、水中の動きずらさを全てカバーできる。魚のようなスピードは持ち合わせていないが、およそ地上と遜色ない戦いが出来るだろう。
何せ、彼の武器はその拳に乗せた空間系魔法だ。先程男を殺した。
彼の拳は、触れるだけで対象を両断、または消滅させることができる。ならば、そこに早さなど必要ない。転移で近づき触ればいいだけなのだから。
正直、彼一人でも相当な実力を持っている。俺でも苦戦するだろう。
しかし、ヴァダパーダ=ドゥフはその彼が恐れる敵なのだ。本気になれば、先程のようにはいかない。
『知っているかニーズベステニー。ヴァダパーダ=ドゥフは武芸の達人なんだ。相手の『気』を感じ取ってカウンターを放つ。だからこそ、俺が転移する位置まで看破してしまうんだ。ゆえに俺は勝てない。君たちは、奴に対してどう戦う?』
『人間相手なら、そうだろうな。人間は目線が動く。呼吸が乱れる。筋肉がこわばる。その全ては、薄い皮一枚通して相手に筒抜けなんだ。だが、俺たちはどうだ? 白目は存在しない。鰓呼吸は見えない。筋肉は外骨格に覆われていて、はたから見れば微動だにしていないだろう。一流の格闘家は、人間やそれに似た構造を持つ相手でなければ一流足りえないんだ。特に、タイタンロブスターが相手ならな』
俺とウチョニーがより有利に戦えるよう、ヴァダパーダ=ドゥフに対しては水中戦を仕掛ける。こちらの土俵に引きずり込めば、水の精霊と言えど無事ではいられないはずだ。
俺もウチョニーも、タイタンロブスターの姿なら奴に負けない自信がある。
ちなみに、水中で戦えないスターダティルやボンスタらには、別の敵を相手してもらおうと思う。元凶はドゥフだが、奴の勢力は非常に大きいのだ。幹部クラスには相当な実力者も多く存在する。そいつらを一人ずつ暗殺するのが、彼らの役目だ。
プロツィリャントというのは賢い生き物で、人間の言葉をある程度理解できる。
とりわけ、俺の言葉にはよく耳を傾けてくれるのだ。作戦の指示は済ませた。あとは、彼らがどこまでやれるかに掛かっている。
「そうだな。水中戦というのはあまり経験がない。それに、今回はかなり水深の深いところまで行くんだろう。事前にどの程度負荷がかかるか知っていれば、それだけで有利に立ち回れる。……ただ、やるからには実戦を考えて本気だぞ。手を抜いた調整ではなく、ドゥフを狩り殺すつもりでやろう」
アーキダハラ、相当やる気のようだな。それもそうか。彼は友人を壊されたのだ。それは、奴の持ち込んだ薬物のせい。手を下したのはアーキダハラだが、怒りを向けるべきはドゥフである。彼の意欲は、俺の推測に収まらないだろう。
俺たちは全員で老朽化した家屋を出る。潮風のにおいを辿り、裏路地を抜けた。
流石港町というべきか、海はすぐ目の前にあった。先程の浜とは違う、整備の行き届いていない場所だった。しかし、このくらい人気がない海の方が、連中に悟られなくていい。
スターダティルに待てを命じ、俺たちは海に入っていく。
同時に生態魔法を解除し、本来のタイタンロブスターの姿へと戻った。アーキダハラは俺の背だ。人間としての前世を持つ俺だが、やはりこちらの方が動かしやすくていい。
水流魔法を使い、ロブスターとしてはありえない前方への泳ぎで進んでいく。
この港は急な崖のような形になっていて、数十メートル進んだところで地面が消えた。ここからは、もう水深百メートルに至るのだ。
このアストライア大陸は、上空から見ると大陸が二つ重なったような地形になっている。
太古の昔に、二つの島が移動して出来たのだと師匠が教えてくれた。その名残が、この急激な深さを持つ港なのである。
「海に入るの久し振りだねー。最近ずっと山にいたから、なんかテンション上がっちゃうな。ここの湾にはどんな生き物がいるんだろうね!」
「そうだな。特殊な地形をしているから、面白い生態が見られるかもしれない。……じゃなくて、今から模擬戦闘をするんだ。もっと緊張感をもってくれよウチョニー」
ウチョニーはいつもこうだ。メルビレイが侵攻してきたときでさえ、彼女は飄々としていた。ペアーの大群が現れようとも、ウスカリーニェが支配区域に入り込んできても、彼女だけは楽しそうにしている。水中戦に絶対に自信があるからこそだろうが、もう少し真面目な雰囲気というものを出せないんだろうか。
対する俺はというと、すごく緊張している。大事な戦いの直前になると変に身体がこわばるのは、俺の悪い癖だ。それで何度勝利を逃してきたことか。
今回の決戦はリラックスできるよう、ここでしっかりと地形・実力の確認をしておくのだ。
「潜るぞアーキダハラ。呼吸は大丈夫か? 水中では目も開けられない場合がある。塩分や塵が眼球を刺激するからだ。対策はしっかりしておくと良い」
「問題ない。空気に関しては魔力で代用が可能だ。森の精霊は、約三時間まで水中にいても大丈夫なのさ。それに、俺たち精霊は本質を見抜く能力が強い。たとえ瞼を閉じていようとも、この目には世界のあらゆるものが映っているんだ」
精霊というのは、本当に規格外の生物だな。タイタンロブスターも大概だが、彼らほど自然らしくない生物を俺は知らない。
厄介者のプロツィリャントや獣龍ズェストルですら、生物としての枠組みを出てはいない。なのに、彼らは何でもないといった様子でその領域を犯す。自然の守護者は、他に類を見ないほど不自然な生き物だ。
アーキダハラの言葉を受け、俺は躊躇なく潜水していく。タイタンロブスターの魚眼は、水中の光屈折を受けて正常にものが見えるようになった。逆に、人間のような目では水中に適さないだろう。物体の距離感が掴めない。
水深百メートルを目指して少し泳ぐと、不意に背中が軽くなった。
俺の体格と水圧を考えれば元々ないようなものだが、アーキダハラが俺の背を離脱したのがすぐにわかる。まさか水流で飛ばされたのかとそちらに意識を向けると、驚きの光景を目の当たりにした。
なんと、アーキダハラは水中で完全に停止していたのだ。
上に浮くでも、下に沈むでもなく。また水流などないとでも言わんばかりに、前後左右いかなる方向にもまったく移動していない。
水系の魔力は一切感じなかった。俺たちタイタンロブスターの魔術師なら不可能ではないが、人間のような姿かたちでそれを為すことが異様に感じる。
何より、わざわざそんなことをする必要はないのだ。水系魔法で自身の場所を固定することに、注力する必要など何処にもない。タイタンロブスターならば、流れの任せるままに戦うものだ。それが、彼にはいっさい存在しない。
『驚くほどのことはないさ。これが、森の精霊の中でも屈指の空間系魔法を持つ俺の実力。と言っても、単に水系魔法が使えないだけなんだがね。君たちみたいに流れのまま動くことはできないから、俺の水中戦はこうやるのさ』
なんと、念話魔法まで使えるのか。水中では必須スキルだが、地上では対して必要ないはずなのに。
いや、彼は必要のない魔法など覚えはしない。現に、彼は水系魔法が使えないのだ。
それはまさに、必要がないからに他ならない。俺でも理解不能なほどの空間系魔法を操る彼ならば、水系魔法で導ける結果は全て、空間系でも再現可能なんだ。
彼はそのまま、『泳ぎ』を一切見せることなく移動する。
空間系の新境地、空間転移だ。あれによって、水中の動きずらさを全てカバーできる。魚のようなスピードは持ち合わせていないが、およそ地上と遜色ない戦いが出来るだろう。
何せ、彼の武器はその拳に乗せた空間系魔法だ。先程男を殺した。
彼の拳は、触れるだけで対象を両断、または消滅させることができる。ならば、そこに早さなど必要ない。転移で近づき触ればいいだけなのだから。
正直、彼一人でも相当な実力を持っている。俺でも苦戦するだろう。
しかし、ヴァダパーダ=ドゥフはその彼が恐れる敵なのだ。本気になれば、先程のようにはいかない。
『知っているかニーズベステニー。ヴァダパーダ=ドゥフは武芸の達人なんだ。相手の『気』を感じ取ってカウンターを放つ。だからこそ、俺が転移する位置まで看破してしまうんだ。ゆえに俺は勝てない。君たちは、奴に対してどう戦う?』
『人間相手なら、そうだろうな。人間は目線が動く。呼吸が乱れる。筋肉がこわばる。その全ては、薄い皮一枚通して相手に筒抜けなんだ。だが、俺たちはどうだ? 白目は存在しない。鰓呼吸は見えない。筋肉は外骨格に覆われていて、はたから見れば微動だにしていないだろう。一流の格闘家は、人間やそれに似た構造を持つ相手でなければ一流足りえないんだ。特に、タイタンロブスターが相手ならな』
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