魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第2章 村と街とダンジョンと

第65話 維持費と進化

 その夜、ギルド監修の植物図鑑と根菜の種をもらって来たものの…。
「コア、維持費の件は?」
『報告は機密になるので聞かれるまで隠していました。ダンジョンは全て維持費が存在します。ルーム一個も。トラップも。基本的には維持費は”固定以下になりませんが、固定以上にはなります。”』
「どういうことだ?」
『維持費は徴収されるとダンジョンにストックされ、ダンジョンの再現に用いられます。再現等が低いほど低予算となり、高くなると使用する材料が足りなくなり、材料などを要求します。最低でも加工されたアイテムと同じアイテムがあれば維持コストが0になりますが、加工DP等が欲しいのでそうはなりませんが、要求コストは常に一定です、その端数をすべてコアが支払い調整しています。」
 確かにダンジョンの土はともかくその土を移動させたエネルギー等がどこから出るのか不思議だった。それはコアがため込んだ”維持費”から補填されるのか。
『その為、維持費が徴収できる範囲は必ず徴収します。そうでないとダンジョンが生きていけないためです、また、足りない分は必ず要求します。但し、計算で賄える方法があればそちらを優先します。』
「あの関係者のDPも?」
『はい、関係者及びダンジョンモンスターから発生するDPは全てダンジョンが管理維持費として徴収しております。これでダンジョンの改修をする際や細かい維持を行う時のDPにしています。』
「分かった、となると、一時間100万・・・。」
『何その拷問?』
 一瞬口調が変わるぐらいコアの真顔の危険信号だった。
「聞いただけだ。そう言う土が…と思ってこっちでたとえば腐葉土を作った際はどうなる?」
『維持費はあります、なぜならダンジョンが”微生物”の生成を行う必要があるからです。が…今現在ある分で、4万DPですね。一か月。またこれ以上の”管理農園土”となると一か月10万です。又魔素素材を使う場合はさらにそこの魔素補充の仕事も加わるのでコストアップします。』
「という事は素材補充ができれば安くなるのか?」
『その為にダンジョン領域があります。ダンジョン領域から素材を取り寄せ、ダンジョンは維持されます。が、ダンジョン内で育成されればもっといいですが…。現在そう言うシステムはありません。』

 そう言いながら、現在は誰もいない1Fエリア”村”にいた現在はだれも住んでいないし、奥に自宅があるが、あれは取り壊し予定だ。ログハウスが完成したため、そっちに全部機能移転してある
「コア、ルーム制作。最小で。で、土を作ったうえに回収した下水を拡販して、草を刈り木の根元の混ぜ、温度を一定にして石室を作り、そこで放置して欲しい。」
『了解しました。』
 昔聞いた”肥料”の作り方だ。これが使えなくなったのは化学染料と石鹸の汚水が広がるまでで、実際上下水を分けた二つ目が、この回収にある。文明が進むまではこれは貴重な”肥料素材”となる。なので、実際江戸時代では売り買いされていた。なので、住まわせて改修していたのだ、食生活がよくなるとこれもどんどん良くなる。骨粉も混ぜる予定だ。が大方あの”ネルの園の土”を作ったのは大方この知識があったとみてる。その上で”魔物”を使ったのではないか…でもそれだけだと上がり切らないはずだが?分からんが、普通の農地が欲しいなら、まずはこれで、発酵させる。
「これでまずは素体となる”肥沃な土”を作る。』
「何を作るのです?」
「第2弾販売ルーム”草原フィールド”だ。次にこの辺でいい、草を適当に3種類モンスター登録させたスポナーを作ってくれ。これを一部屋に置く。これで、”草”ができる。農地の上にこれを設置すれば完成。後はこのまま一か月放置して・・・。」
『完成ですか?』 
 予想が正しいと楽園の連中はなぜか”草スポナー”の考えに行っていなかった。すなわちこれは新技術の可能性がある。後はこの植物図鑑を解析して。”発見していない重要植物”をこの大森林で探し出す。
「いや、農地付きで管理しやすい、農地の改良オプションとして設定する。またPH値の管理ができればばいいが…。その為に”花壇の土”の作成が欲しい。とりあえずオウルにジャンがメッチャングに近づいたら連絡をよこすように言ってくれ、あそこから大量に仕入れる物ができたぞ。」
『は!後マスター、言われた魂の調整が終わりました。進化可能です。』
「わかった。」

 そう、オルトロスの素材がそろったがここで問題ができた。それは”自分の首”に似合う性格の隣人の作成だ。あほらしいと思うかもしれないが今までの人選を見ると目立ちたがり屋のみよちゃん、農家のおばちゃんみたいなタミさん、真面目で無口で全くこっちを向かないウルフェ。面倒そうにしているオウルと、ハーレムとは言えない女性陣である。ついでにそこにトサカ頭で口癖がおかしい鳥海さんがいる。一応私はこう見えて、家族はいたから、妻も子供もいた。が、ラブロマンスがいらないかと言えば、そうではない。妻にも会いたい。ので、妻っぽい性格の”首”が作れないかと相談したのだ。そしたら、調整に時間がかかるがやっているという話が来た。但し妻の性格の話はできたが記憶は当然異世界なのでない。という妥協点があるものの、という訳で、理想の女性を語り作ってもらったのだ、ソウルを。そしてこれを首にすることで妥結した。
『では、材料を消費します。進化宜しいですか?』
「ああ、やってくれ。」
「では、おやすみなさい。」
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