魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第8章 勇者プロデューサーへの道

第290話 酒場が情報源になるには、聞き耳を立てる必要があります。

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 おっさんはどうもここの地域のギルドマスターらしく、窓口業務のカウンターと・・・というより従業員2名の店だった。ただしギルドオーブのおかげで商品は注文があればいつでも出すだけでいいので、ひどい話中世版フランチャイズ店という訳だ。で、それだけだと物だすだけの店になるので、一応メニューはギルド順守だが、元々やってた肉料理と川魚料理を出す店となったらしい、ついでに2階、3階には寝る施設もある。そう言う店だ。ただここは元々一番下のクラスの宿屋で格安が売りだそうで、値段もそれだが実際、時々勇者とか、後商人が寄るようになり、今日はいないが下男(下働き)がいるらしい。
「で、ここの勇者もその話聞いて、リンシュメルトで勇者解放令って奴で一度行くことになって出発しちまったんだ。で、領主側でどうするかって事らしい。」
「確かに…。」
「大変だな…。」
 結構銀貨3枚も握らせてぽろぽろしゃべるしゃべる。それによるとこの辺一帯はモートリアが重税を課したため基本金欠で、スラム状態らしい。7割税金とか言う致命的重税だったが、それを人口をごまかし、領主が縦となり減税を地域限定で行っていた。勇者もさすがにそれを認めていた。がその後ろ盾の勇者がリンシュメルトに行き、モートリアは金が払えず、国家倒産。そうなると、領主は責任と取らせるんじゃないかと不安らしい。それはこの状態になれば当然自分の悩むな…。勇者を引き留めれば当然勇者の武力で自分が壊滅しかねないから無理強いできない。かといっていなくなれば困る。
「で、ギルドは基本国家中立だから。国単位以外は相手しねえ、そうなると地方はって事らしい。」
「そうだな…。」

「すいません!」
 声の方を見ると4人の男女の姿…いや一人は息が荒いな。
「なんだ?」
「ここに魔導士の人はいますか?」
「何だ?」
「リンシュメルトに行くのにゴーレム車を使いたいんですけど。この子が…。」
 一人の顔が赤い。どうもこれ…。病気か?
「ここは田舎でね…そんな魔導士はここにはいないよ、ここの勇者が連れて行っちまった。」
「ゴーレム車?」
「ああ、ゴーレム車の制度があるんだよ、勇者とか一部で使う奴。ただ魔導士って奴は基本貴族様か。大商人しかいねえ。で、一昨日ぐらいか、勇者がリンシュメルトに行くのに乗って行っちまって、で、連絡員がいねえんだよ。教会も遠いしな。」
 が…これ…勇者?

名前:音無 安祐美 (おとなし あゆみ)
職業:勇者LV4
HP:122
MP:49
STR:92
VIT:86
INT:49
MID:93
AGI:76
MAG:422

スキル:集中LV2、英雄LV2、光魔法LV2、勇者の力LV1、偵察LV1 
称号:勇者 異世界からの来訪者、無口、冷静
所持金:開示権限無し
装備:皮鎧、銅のナイフ、投げナイフ2本。

英雄LV2(特異系)全ステータス20%アップ。勇者限定 必要DP 96000DP

 勇者か…。レベルが低い以外はむしろ勇者然とした一般勇者だ。がどう見ても小学生とか中学生に見えるんだよな。そして男性が背負っている女性の顔が赤い。
「ふむ…私が使えるけど?」
 一応、軽装ではあるし、不自然ではない。
「あの、すいません。できれば…。」
「この子…疲労よ?寝てれば治るわよ?」
 意外とこういうのに慣れていないんだろうか?
「え?」
「疲労よ?その子。寝てれば治るけど…どうしたの?」
「いえ、突然。」
 音無さんの顔は暗い。
「なら、強行軍のツケね、きっと、休みなさい。」
「あ…。」
 当然カウンターのおっさんは手を出す。
「じゃせっかくだから。いい?」
「いいぞ。」
「ああ、いいわ。」
 3人の同意を取り付けれたから…。
「あんた…。」
「今夜の分は私が、ここに泊るから、私含め7名だから…。」
「ああ、大部屋は3階だ。そこを2部屋。後あんたらは?」
「個室3で。」
「なら、合わせて銀貨15だ。」
 おっさんはカードを突き出し、俺もそのカードにカードを合わせる。これが初支払いだな、カードでの。
「…あんたも金か。」
「まあね。」

 それから上に戻るものの、ここではさすがに密談はできない。何しろ隣の部屋の服を脱ぐ音さえ聞こえるんだ。こんな部屋で会議はできない。のでメール機能を使った相談を行い、とりあえずあの勇者の援助を行い、そのままできれば行先に便乗することにした。ついでにダンジョンとダークボックスをつなげるのはアラームの危険があるのでできないがミヨちゃんが持っているギルドカード経由でメールを送付、明日の販売ショップ内にこちらが欲しい物資を選択させておいた。これでショップ機能でこっちのアイテムが召喚可能となる。
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