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第11章 出向社員的ダンジョンマスター
第385話 地味に支社で聞いた小話を本部で会議してる事があります。
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「見捨てるわけにもいかないとかどうなってるだわさ…と言いたいけどこういう話はNGOの頃にいっぱい聞いただわさ。」
ザガートンでの民さんの交渉中、当然千鳥万花からの持ち出しもありうるので、鳥海を呼んでの作戦会議となった。シロウや水木さんは呼べないし、奥原たちは向こうだ。
「馬鹿というと嫌われるけど、馬鹿な詐欺話になぜか借金まで全開までして騙されて、明日食う分も困ったから救援しろという国とか部族とか、そう言う話は向こうではやたら多いだわさ。今ではずいぶん減ったけど、それでも自助努力を超えた謎の窮地という話は往々にして聞くだわさ。」
「そうなのか?」
鳥海は朝飯の、串に刺して火であぶったおにぎりを串のままパクリと頬張った。
「だから、学習の必要性という話が出ただわさ。馬鹿が上な限り、その思い込みの焦げ付いた投資や失敗のつけを受け取るのは貸した”先進国”だわさ。こういうのに基本民間は乗らないから政府系銀行だわさ。」
「そう聞くと学習の必要性を訴える宣伝も見方違うな。」
「有名な話に大航海時代のビー玉の話があるだわさ。最初に訪れたオランダ人は村の人間を雇う話をしただわさ。最初は平等雇用の話をしたらしいだわさ。でも理解できず、そこでその分お宝渡すからと、手持ちの財産並べただわさ。そしたら、ビー玉がキラキラしているからってそのビー玉一つと人一人と交換しただわさ。オランダでは2足3文のガラス玉と人間一人を交換し、それ以外の交渉はできなかっただわさ。だから、黒人奴隷制度ができたという話があるだわさ。ま、誇張された話で奴隷自体はエジプト時代から多く存在していただわさ。それ位、送る側も馬鹿の可能性があるだわさ。」
「ただな…。」
苦い顔をする井原の気分もわかる。かといって送る側も、今の中世の環境からすれば人が余って食料が少なくて困っていて、食料の取分の為に人減らしを兼ねてダンジョンに送る貴族や農村の三男坊の数が多い。それがダンジョンの冒険者の土壌なのだ。その裏には夜やることが無くて子作りする家族というのもあるのだが。それを鑑みても送る側に利点が無いわけでもない。
「だから難しいだわさ。どのみち全部ふさがっている気がするだわさ。救って得無し、捨てては損が大きすぎる。かと思って普通の手段で救えばそれはそれで問題が起きるだわさ。」
「だからそっちの判断を仰ぎたい、私は農業は苦手なんだ。」
「アチシも苦手だわさ。」
「が、出せる手は少ないぞ。」
「それが一番問題だわさ。」
実は農業系魔法”森魔法”という魔法がある。昔、魔王軍から報酬としてもらったオーブだ。こいつは植物に特化したバランス系魔法で防御含め森関連の伝承を行う魔法だ。がこれの魔法に地味な欠点があった。”最初から森魔法を使わないと、うまく育たない”だ。種を生成する魔法がある。が、当然植えないと意味がない。土壌という魔法がある。が、これは指定した土を拡販し、魔力量に応じて”畑に適した土”にする魔法だが、当然”今ある植物は土の養分になる”のである。成長は植物を成長させるがそれが一本単位で消費の上に結構MPを食う。そのため今回の”村全部の畑をどうにかする”にはきつい。しかも今回の麦はもう”成長後”だと思われる。そうなると効果がない。その為今回の件には何の役にも立たん。だから援助としては小麦粉を売るしかこっちには手がない。が、それでさえ村の現状を考えれば難しい。下手な支援は今後の商売に禍根を残す、それに月下の庭園に言われもしない支援はしたくない。否定要因ばかり浮かぶな。
「でもどうするんだ、このままじゃあ…。」
「なんかあるだわさ。」
「…。」
何か引っかかる。何かあった。あ・・。
===================================================
「一時間100万DPの農地。”ネルの園の土”ですよ。」
「何だそれは?」
「今は、魔王軍専用ですが…魔王城で開発された”チート土”と呼ばれるもので、植物が栄養を摂取すると急激に成長するのですがあれ…。」
「どうかしたのか?」
「聞く限り有効そうなのだが?」
「一秒浸かる時間を間違えると、その植物モンスターが死んでしまうのです。栄養が高すぎて。」
「何だそれ…。」
「で、薄めた土を開発したいのですが、今度はコストを払いきれないとか、じゃあ自分が死ぬのかって話は違います。なので、危険すぎて現在、劣化版の開発もしているのですが…。維持費もあって楽園では使えないんです。うちの子たちもあの土は怖がっちゃって。」
(第64話参照)
===================================================
ああ!そうだ、楽園だ。そうだ、魔王軍で、チート土の話をしていた。成長力が高すぎて使い物にならない土がある。この状況にピッタリだが…。
「ん、なんかあっただわさ?}
「一応、当てはある、が交渉するのか?これ。」
「どういうわけだわさ。」
かくかくしかじか、まーるまる
「そんなものが亜人同盟にあるだわさ。」
「そう聞いた、だからふつう配合の”農業用地”が欲しいと。」
「でもそれを交渉して渡すだわさ?」
「まあ、だめもとで交渉してみる。」
ザガートンでの民さんの交渉中、当然千鳥万花からの持ち出しもありうるので、鳥海を呼んでの作戦会議となった。シロウや水木さんは呼べないし、奥原たちは向こうだ。
「馬鹿というと嫌われるけど、馬鹿な詐欺話になぜか借金まで全開までして騙されて、明日食う分も困ったから救援しろという国とか部族とか、そう言う話は向こうではやたら多いだわさ。今ではずいぶん減ったけど、それでも自助努力を超えた謎の窮地という話は往々にして聞くだわさ。」
「そうなのか?」
鳥海は朝飯の、串に刺して火であぶったおにぎりを串のままパクリと頬張った。
「だから、学習の必要性という話が出ただわさ。馬鹿が上な限り、その思い込みの焦げ付いた投資や失敗のつけを受け取るのは貸した”先進国”だわさ。こういうのに基本民間は乗らないから政府系銀行だわさ。」
「そう聞くと学習の必要性を訴える宣伝も見方違うな。」
「有名な話に大航海時代のビー玉の話があるだわさ。最初に訪れたオランダ人は村の人間を雇う話をしただわさ。最初は平等雇用の話をしたらしいだわさ。でも理解できず、そこでその分お宝渡すからと、手持ちの財産並べただわさ。そしたら、ビー玉がキラキラしているからってそのビー玉一つと人一人と交換しただわさ。オランダでは2足3文のガラス玉と人間一人を交換し、それ以外の交渉はできなかっただわさ。だから、黒人奴隷制度ができたという話があるだわさ。ま、誇張された話で奴隷自体はエジプト時代から多く存在していただわさ。それ位、送る側も馬鹿の可能性があるだわさ。」
「ただな…。」
苦い顔をする井原の気分もわかる。かといって送る側も、今の中世の環境からすれば人が余って食料が少なくて困っていて、食料の取分の為に人減らしを兼ねてダンジョンに送る貴族や農村の三男坊の数が多い。それがダンジョンの冒険者の土壌なのだ。その裏には夜やることが無くて子作りする家族というのもあるのだが。それを鑑みても送る側に利点が無いわけでもない。
「だから難しいだわさ。どのみち全部ふさがっている気がするだわさ。救って得無し、捨てては損が大きすぎる。かと思って普通の手段で救えばそれはそれで問題が起きるだわさ。」
「だからそっちの判断を仰ぎたい、私は農業は苦手なんだ。」
「アチシも苦手だわさ。」
「が、出せる手は少ないぞ。」
「それが一番問題だわさ。」
実は農業系魔法”森魔法”という魔法がある。昔、魔王軍から報酬としてもらったオーブだ。こいつは植物に特化したバランス系魔法で防御含め森関連の伝承を行う魔法だ。がこれの魔法に地味な欠点があった。”最初から森魔法を使わないと、うまく育たない”だ。種を生成する魔法がある。が、当然植えないと意味がない。土壌という魔法がある。が、これは指定した土を拡販し、魔力量に応じて”畑に適した土”にする魔法だが、当然”今ある植物は土の養分になる”のである。成長は植物を成長させるがそれが一本単位で消費の上に結構MPを食う。そのため今回の”村全部の畑をどうにかする”にはきつい。しかも今回の麦はもう”成長後”だと思われる。そうなると効果がない。その為今回の件には何の役にも立たん。だから援助としては小麦粉を売るしかこっちには手がない。が、それでさえ村の現状を考えれば難しい。下手な支援は今後の商売に禍根を残す、それに月下の庭園に言われもしない支援はしたくない。否定要因ばかり浮かぶな。
「でもどうするんだ、このままじゃあ…。」
「なんかあるだわさ。」
「…。」
何か引っかかる。何かあった。あ・・。
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「一時間100万DPの農地。”ネルの園の土”ですよ。」
「何だそれは?」
「今は、魔王軍専用ですが…魔王城で開発された”チート土”と呼ばれるもので、植物が栄養を摂取すると急激に成長するのですがあれ…。」
「どうかしたのか?」
「聞く限り有効そうなのだが?」
「一秒浸かる時間を間違えると、その植物モンスターが死んでしまうのです。栄養が高すぎて。」
「何だそれ…。」
「で、薄めた土を開発したいのですが、今度はコストを払いきれないとか、じゃあ自分が死ぬのかって話は違います。なので、危険すぎて現在、劣化版の開発もしているのですが…。維持費もあって楽園では使えないんです。うちの子たちもあの土は怖がっちゃって。」
(第64話参照)
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ああ!そうだ、楽園だ。そうだ、魔王軍で、チート土の話をしていた。成長力が高すぎて使い物にならない土がある。この状況にピッタリだが…。
「ん、なんかあっただわさ?}
「一応、当てはある、が交渉するのか?これ。」
「どういうわけだわさ。」
かくかくしかじか、まーるまる
「そんなものが亜人同盟にあるだわさ。」
「そう聞いた、だからふつう配合の”農業用地”が欲しいと。」
「でもそれを交渉して渡すだわさ?」
「まあ、だめもとで交渉してみる。」
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