魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

文字の大きさ
543 / 1,528
第14章 下部組織は基本押し付け

第538話 まず会社に必要なのは地勢学的有利である、

しおりを挟む
 集まった正々堂々全員にファクター共通化の話をすると、目の色が輝いた。
「ファクター共通化凄いね。」
「…4人の力を一つに…。」
「私が聞いた時はよっぽど周りが嫌いか…大方妥結しきれていなかったのだろう、ファクター共通化はある欠点をはらむ。」
 それに私は冷静に答える。
「例えば?」
「モンスターや建物の作り逃げって奴だ。これを締結し、カエルだけ値引き商品を買い、脱走された場合非常に痛手になる、だからこそ、使い捨てる予定の連中が裏切るまで考えると、
こいつを布くのは…かなりの暴挙だ。それを防ぐためにこっちの取分を決めた。」
「確かに…。」
 知のファクターは”第一の僕のソウルレベル+1”、妖は”下級モンスターのコスト半減”、亡は”実体のあるアンデットモンスターのコスト半減”、花のダンジョンマスターは”花径のコスト半減”だ。月下で珍重されないのもわかる。知は強いが効果が狭すぎる。妖は結構どこにでもある、花は、戦力不足の匂いぷんぷんで、亡は”アンデットの更に狭いものだ。但し、成長させれば強い。させれば、この”たられば”が付くのは扱いが難しい分コストに見合う、ただし、それを知っている節はないな。ただしこの4つだけでも全員の第一の僕のソウルレベル+1とスケルトンのコスト1/4(ゾンビは中級モンスター扱い)ウォーキングプラント(花系)のコスト1/4と量産がよくなる。ついでにスポナーの値段も下がる。動物系もウルフなら半額と地味に一般的ながら妖の字は外れではないのがさらに憎い所だ。
「さて、始めよう、まずは領域の作り方と…ダンジョンに最適な地形についてだ。」

「まずは地勢学だ。」
「何それ?」
「おねーちゃん!」
 まあ、ヤジも入るがしょうがないな…。分かり難いだ、この辺は。
「まずだ、私は建築家の観点から言うと、まずほしいのは鳥の利便性と発展性を確保する。ダンジョンはまず立地の時点で、勝ち負けが決まる。」
「どういう事です?」
 これは流石に全員理解できなかった。
「方位学とか、様々な神事を除いて。まずほしいのはその位置へのアクセスだ。特にこの中世ファンタジーでは移動は徒歩又は、最近ようやくゴーレム車(遅い)だ。だからこそダンジョンに対するアクセスは必須だ。」
「…はい?」
「まず防衛もあるが、DPがあれば実は結構誤魔化せるんだ。その辺は。また、裏口さえ作れば出入りはどうにかなる。となると最優先はDPを稼げるダンジョンとなる。その為に欲しいのはまず人が来れる、目立つは地味に何とかなるが、行きやすい、行きにくいは地味にかかわる。」
「どうしてよ、ダンジョンなんて、まず山奥の場所にあるはずでしょ?」
「DP収益がなくなり、ダンジョンなんてなくていいとか、維持ができないになる。または他のDP生成法が無いなら、そんな立地やめたほうがいい。」
「どうしてだ?」
「ダンジョンに維持費は、施設数と面積、内部ギミックに使うDPで決まる。DP収益を見て部屋数を調節しない場合、最終的にはダンジョンはコアルームの身になる、そうならないためにまずはDPの確保、及び”領域”の確保が最優先だ。この大きさで、ダンジョンは決まる。」
 全員がごくりと唾をのむ。
「で、ダンジョンは当然DPを得られる、領域を手に入れやすい立地。それが優先される。そうなると、最初の条件は”人間居住区からできれば2時間以内”の箇所がいい。」
「先生、大都市でも変わらないですか?」
「そこが第2の問題だ。当然人が大量に入れば、ダンジョンは圧殺される。ダンジョンの関係者専用ドアも最近値上がりし、この設定を入れたドアの最低価格は200万DPに変更されているお。条件付きも、そのアイテムの入手難度により変化、最大で2億DPの条件も存在する。なんでまずは所持DPからだ。」
「関係者ドアが優先か…。」
 無能っぽい意見だが、これが…。
「ただ、一応調査中だが、この関係者専用ドアは勇者大陸で数回破られている、SNSで報告が無いだけで、対策は存在する。」
「そんなのありかよ!」
「実際やった勇者も相当・・・悪辣だ、まず関係者を探し出す。実例だと、村でダンマスに優しくした少女だったそうだ。そいつの親を切り刻んで、脅して、関係者として関係者用のドアを開けて侵入。その子供毎、ダンジョンを破壊した。」
 その時、全員の空気の温度は確実に殺気で下がった。分かる。
「ついでにダンジョンを攻略するときの行為で、どんな悪逆をしても勇者は称号を失う事が無い。例えば、関係者がいる村を無関係な物を含め、全員殺してもノーカウントだ。」
「そんなの!」
「それのせいで焼けた村があり、しかも勇者優先法が成立した国家においてはその法律が保証する限り勇者は、勇者がダンジョン攻略に非協力的な村を一方的に虐殺しても良い。」
「はぁ!」
「ただし、そこでレイプとか、法律に書かれていない悪事を働くと、勇者の称号がなくなる。その線引きがあいまいで、ギルドはよく堕ちた勇者討伐を行った話がある。ただ、これにより勇者の市民的支持は消滅。勇者大陸での勇者は、亜人が解放令を出して、”国から解放”し、討伐を任務にしなくなった。それまでの勇者大陸の勇者の市民的人気は”国家認定のごろつき”だったそうだ。」
「なんかそう聞くと勇者は…。」
 月光は元勇者、そう聞くとつらいだろう。
「ついでに、月光含め、魔王討伐に成功した勇者は全員人格者だそうだ。が…。」
「そう聞くと勇者を殺すのもやぶさかではない…ですね。」
「まあ、余分になったな、今ではそう言うダンジョンからお宝持ち出す、専門の”冒険者”の比率が高いからな。最近だと企業化したダンジョン商会も多い。だからこそ、防衛力が優先だ。」
「ふむ…。まずは守る…ですか。」
「市民やオッサンが来るうちはいい。ただ、領域の収益化に二つの方法がメインだ。まず一つは”今人が住んでいる箇所を交渉して領域化させる”か、”誰の領域でもない場所を領域化してから、そこに人や動物に住んでもらう。」
「…普通ですね、そこは初心者ダンマス講習所でも聞きました。」
「このうち、ダンジョンを建設する際に街を作ってもらう、これが重要だが。ここで出る商材を提供できること、宝箱で誘引し、相手に安定的収益を与える、これが…最初に欲しい、モンスターはその後でいい。但し与える物次第で、当然リピーターになる。そこからは戦闘とかをしてもらい、いかににDPを吐いてもらって、一人当たりのDPを殺さず絞るかがメインだ。」
「リピーターを増やすという手にはならないんですか?」
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

母は何処? 父はだぁれ?

穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。 産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。 妹も、実妹なのか不明だ。 そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。 父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。 母は、どこへ行ってしまったんだろう! というところからスタートする、 さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。 変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、 家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。 意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。 前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。 もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。 単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。 また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。 「小説家になろう」で連載していたものです。

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

処理中です...