魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第621話 世の中は必然と未知であふれている、

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 私たちは城に帰ると、まずは大通りを練り歩き、なぜか王を先頭に市民たちが兌換性で歓迎し、後で聞いたのだが、この歓迎の前に市民たちに酒と料理を配布していたそうだ。それは私達もだ。楽園が用意したパーティ料理を食べ、そして、帰る前に狩らなず教会に行くように告げられた後…みんなは享楽的な宴に準ずることになった。
「勝った!勝ったんだ!」
 相手が見上げても見上げきれない化け物だったこともあり、全員の動揺は恐ろしかった。そして、食べる手もまばらだった。ショックと疲労が、かさんでいるからだ。その中で又聞きで聞いた、今日後半の戦闘は一応凄かった。が、うん…。よくわからん。非常に攻撃が馬鹿にされつつ回避され、周囲で囲んでフルボッコにしたそうだ。
どう聞いても勇者な戦闘ではない気がするが、どちらにしろ魔王は討伐、そしてお姫様として里中女史は戻ってきたという事らしい。ただ理解はできる、手加減して戦闘していたのだろう、ほどほどの達成感を得られないとこの世界に残る”欲”ができてしまう。そしたら魔王討伐もやり直しだ。又は言わないが大方勇者討伐は相手を”無念が残らない程度に殺す”方法でも可能だ。と思われる。が、そうなると自然しか…相当長い期間勇者を維持させる必要がある、その国家的対策費用はだれがはらう?それを”魔王討伐”イベントは勇者を厄介払いできるいい方法なのだろう。そして次に聖女教大聖堂にて、謎の女神像…どうもこの像を掘るにはこれが限界で、これには”名もなき女神の像”という伝承があるあの女神の像らしい。その像に全員が拝むことになった。全員一斉に拝んでいた。が…。

「やっほー。」
 白い部屋。そこには私は覚えがある、転生前に来た…転生決定の時に来た場所だ。ふむ…。
「魔王討伐おめでとー。というより、まああんたは周囲警戒とか料理ばっかりだったけどね。」
 目の前には女神、私は存在していると分かるが、いつもは隣にいたフェルミィやミラージェの気配はない。
「なら、お願いは無しか?」
「そう言うわけじゃないんだけど、願い事ある?」
「いや、ない。」
 …やっぱり消えないか。
「ふむ…いらないの?手助け?」
「私は自力で建てたい。だから願い事をかなえる必要はない。」
 これは深層意識を読み込んだ受けで、ご褒美タイムという事らしいかな。実際禁句である”願い事はない”と言っても何も起きなかったのだから。実際の私は願い事の一割も達成していない。天を突くような摩天楼のダンジョン”ザ・バベル”や”最強の豪華さと利便性が融合した”大王城“などトライした事のない建築物が待っているしかも…これらを”人間”の手で作りたいその為に今は臥薪嘗胆とし、人間の育成に拍車をかけていく、これら代偉業の建物を人間が組み立てるその工程こそ、最も美しい、そして建築に携わった建築家しか味わえない世界だからだ。だからこそ、その為には願い事をここで”叶えてもらうわけにいかない”これを無視して叶えるなら、それを注意喚起するつもりでわざとこれを行った。
「…まあ、予想どおりかな。」
「そうなのか?」
「私にとって世界はその必然と、未知にあふれている。その中であなたはその選択をすると思っていた。だから、気にはならないよ、無礼とはね。」
 そこまで読んでいたか…。
「貸し、とかにするのか?」
「それでもいいけど、そこまで接触機会ないし…。だからパーッとなんか使い切って欲しいかな。それに必要なら私から接触するから。」
「ふむぅ。」
 ここで考えてでもひねり出すお願いというのも珍しいが…。
「そうだな、勇者は何で生まれたんだ?」
「そう願ったからよ、この世界でね。ただ、願った内容ごと…世界に来る時に記憶から消させてもらった。そうしないと、困ることが多いからね、こっちには。」
「あんた、苦悶の表情しているな。」
「これでもいろいろ考えているのよ、勇者になって女をレイプしたいとか…。そう言う連中を今回優先して送ったのよ。それよりひどい連中は送ってないけど、ただ本来は…ね。」
 という事は、この勇者ラッシュも、こっちのダンマスラッシュも全部彼女の手の打ちという事か…。勇者の軌道やそれ次第ではまだまだ油断ができないとみていいな。
「だからこそ、いや計算外も起きてるのよ、予定しないことがね、だからあんた達にはまだ迷惑をかけるわ。」
「分かった、そこはコストとして受け入れておこう。」
「ありがとうね、それでは…。」
 私の体が薄くなっていく…気がする。この事を覚えていればいいが…。
「そうだ、デバッグとして、いくつか報告しておくぞ。」
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