魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第18章 水木さんは地味に大幹部さん

第698話 ラーメンは醤油派です。

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「お姉さん。チャーシュー麺。」
「私は…そうですね、新作あります?」
 それでも時々お客さんは来る。今週は確か私のダンジョンがトップの為、ブリッジランを嫌った冒険者が他のダンジョンに出稼ぎに向かっているのだ。
その中で、この黒髪の少年と金髪の少女はどこかのダンジョンの部下なんだろうか、ここに来る年齢じゃない。
「最近は開発する暇も、ないわけじゃないけどさ。この活気だろ?」
 ついでに性格は、丁寧な言い方しているが、男勝りになっている、元のモンスターの性格があるせいか、凄い戦闘が好きで、男っぽい性格だった。客がいる時は私は静かにラーメンをすする、ついでに濃い豚骨ラーメンは苦手なので、すっきり鳥ガラ醤油ラーメンを食べている、しかも麺は少なめだ。
「それは?」
 少年たちがこっちに気が付いたみたいだ。確かにラーメンの色が違うが…。
「ああ、それ。裏メニューって奴でね。濃い味が嫌いな人向けに作ったやつでね。いつものガツンとした味でなくていいなら…。」
 これも奥原さんのメニューに合った奴で、隣が豚骨スープと豚骨スープを乾燥させた細粒しかないため、ラーメンを作ってみようと高い値段の喫茶店ラーメンを作ってみたのがこれだ。
「それお願いします、二人分。」
 ミリンちゃんがこっちをちらっと見てくる。私は軽く頷く、
「あいよ、ちょっと待ってくれ。」
 ミリンちゃんが奥に行く。
「でも普通の醤油ラーメンとか…。」
「マスター、お好きで?」
「いつも濃いのが多いからね、それにこういう外食は久々でね、でもいい感じだね。」
 中の外装は中華ラーメン屋を意識した作りではないが、それでも赤いカウンターテーブルと小さいキッチン。私はカウンターの隅である、
「豚骨は…。」
「好きには好きなんだけどね、パークボアってあるでしょ、あれだと思うんだよね、でも醤油ラーメンの味次第では…。」
「ほいよ、醤油ラーメン2丁。」
「おおー」
 ラーメンの具材は、ラーメン、チャーシューとねぎの代わりに乾燥香草。後は魚とジャガイモを練り込んで、ジャガイモの油で揚げたさつま揚げモドキだ。
「なんか。」
「研究のし甲斐があります。」
 という事は、ダンジョンの開発担当かな。

「久々に満足じゃー。」
「おいしゅうございました。これは醤油の活用としてはかなり…。」
「喜んでもらって嬉しいねぇ。」
 ミリンちゃんも満足だが、少年たちも満足のようだ。
「これの素材…何?」
「ああ、ダンジョンの素材がほとんどだよ。」
「買い取り?」
「そういう事さ。」
 誤魔化したな。
「…じゃあ、これって?」
「まあね、ダンジョンの素材を使うんだよ。」
 ほとんど使っていないが、実は一部だけ使う、それが”裏ごし”だ。ごくまれに”キッチンペーパー”らしきものがドロップすることが分かっている、ついでにこっちは飯垣さんの持っていた調理グッズの思い出召喚から買って作ったらしい。鳥ガラ人参香草スープを何回も”キッチンペーパー”で裏ごししてこの味にしたそうだ。努力には頭が下がる、だから嘘ではない。嘘では。
「…なんか…。」
「あんまり料理人の努力は知られれば当然、真似る奴が増えるだろ?これは非常に一杯が高いから…ね。」
「ダンジョンの活性化になりそうだけど、帰ろうか、ハーリス。」
「はい、ナオ。」
 そう言うと、二人は会計を済ませ、帰っていく、ふむ、ああいうお客さんもいるなら、醤油ラーメンと味噌ラーメンの開発もしてみようか…。

「あれ、絶対おかしい。」
「どこがおかしいですか?ナオ。」
「あれは鶏がらスープだった。鳥系モンスターはほぼいないはず、見たことない。」
「確かに、私の鑑定でも”詳細不明”とでていました。調べてみる必要がありますか?」
「はっ。」
「千鳥万花を取り込み、調査しないといけないかもしれない、調べてみて。」
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