魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第19章 VS飛鳥

第810話 建築家には美学がある。その設計ににじみ出るほどの。

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 それからもこっちの工事はつつがなく進んでいく。但し工期はかなり前半のアクシデントで送れている、あと一か月…無理に近いな…。
「でもほんと、凄いよね、この部屋。」
「……。」
 ついでにリューネと、鎧騎士はこっちが第一号”スィートルーム”が完成すると、邪魔にならないように乗り込んできた。ただ、スィートルームは本来政府要人迄想定した、スィートルームなので部屋が3部屋、うち一部屋がかなり贅沢な…要求した革張りの高級家具、こればっかりはギルドに発注した。自分が製作するのは能力値の加減もあるが、簡単なものだ、細かいのは…発狂しかねないほどの手間を惜しまず作られたものだ。実際生きて現世にいる時に一度はこれ位の家具のある格調高い部屋を作ってみたかった。ただ、そう言って作った豪華な部屋をいたく感動していた。
「凄いわね、流石建築の第一人者。」
「…肌触り。」
 少し心持鎧騎士さんの声が緩んでいる気がしている。
「でも、不満そうね」
 私はどうも、不満顔をしていたらしい。
「…ああ、元々日本人的にはスィートルームは気に食わないんだ。」
「およ、なんかあるの?」
 リューネの手招きに2番目の部屋に作られた会議用テーブルに着く、密談であっても、茶会が開ける格式あるテーブルを用いて、更にダンジョンオブジェクトに固定されているため、ここを海上と感じる者はいないだろう。
「建築家には様々な考え方がある、余白の美、機能美。導線の美、空白の妙。贅沢の極。華厳の極。正対の美学、交互意匠学の世界。色々ある、」
「・;・全然わからないいけど…。」
「私からすると、スィートの派手な部屋で寝るくらいなら、白く落ち着いた家具のあるシンプルな部屋のほうが寝やすい。そうして出来た機能美の世界のほうが好みだ。」
「ふむ…。確かに…。」
「こればっかりは部屋の好みを聞いて合わせていくのだが…。流石にホテルとかだと難しいんだ。」」
「なんか色々あるのね。建築様式。」
「まあな…だから…後今回は先ほどの騎士団を見て思い出したのだが…もう少しフロアに緩衝材を多めにした方がいいか悩んでいるのでね。」
「でも、工期は間に合うと思っている?」
「ほぼ、騎士団とか後、クラムブラッドも応援に来てくれているのだろう?」
「そうね、交代で護衛することになったわ。その方が効率が上がるって。」
 飯の法も供給されて、工事はかなりの勢いで進んでいるのだが。現場で図面を引く必要のあるルームが多い、特に問題は”コントロールルーム”だ。操舵室であり、船長とかの、航行の船員が生活する場所だ。これは本来は船幽霊だからいらないはずだ。一応要求道理視界の上下を取る為の専用通信風ポールも船に建てた。が問題は…この船、どういう原理で動いているのか、無茶苦茶あやふやで、どういう装備があったら航行しているように見えるのか全然
分からんって事だ。そこで、会議を数回してるのだが…相良と…というより元々の船の機構さえわかっていない。実は船の燃料はそれこそ数千万数億の次元かかるのだ。余りに高額で泣けるくらい。それよりは遅いが安価な”送風タービン”である。但し加速させるには当然DPが欲しい。で、このモーターだけを付けた、類似な軍艦”赤城”に用いて実験したところ…隣の相良所有の3番艦通常輸送船ガレオンにスピード負けして帰ってきた。この結果に全員が
愕然とした。遅いのだ。ついでに実験ではDPを使い無理矢理回転させれば何とかなるが…。この…船の送風うタービンだけで航行すると、困る、ただし凪であっても。
「でもね、理解できない合理性だと困ることが分かってね。どうした物か、だから取りあえず片っ端からね。」
 ここで問題なのがそんな船、どうやって浮くのか帆もないのに動く船。当然、王侯貴族を載せるらしく、当然船長室に乗り込んで来るはずだ。だからこそ、頭を抱えている、声で動かすか?ついでの本家は凄い一杯の装置に囲まれた…メカニカルな部屋で操縦する、数人の補助員と一緒にだ。ついでに…数人でいいのは最近の制御装置に3モニターコンピューターなどを用いたサポートシステムが拡充してきているからだ。やろうと思えば一人で動かせるらしい…ただし、それを真似て作っても、このボタン何とか…当然触りもするだろう、…そして偽装だから動かないって事になる、中世の船と、現代の船たと操縦に必要な技術が根本的に違う。だからと言って中世と一緒の舵だけ置くのはどうかと思う。
「ふむ…だからこそ…。」
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