990 / 1,528
第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第982話 薔薇と白い月(2) 悪役令嬢ができる環境
しおりを挟む
それから、どうにか数日ゴーレム車を飛ばすと、王都につくことができた。まさか一週間かかるとか…思わないが…帰って…私達はそのまま公爵手に入れられることになった。そう言えば今のリューネはストーンフォールド公爵令嬢だ。
「おお!帰って来たか!クリメア!」
威厳もなく、クリメアに抱き着き、泣いているが、通称”鬼のストーンフォールド公爵”である。このゲームの王子様とかの中で宰相を務めるゲオルグの父と、相対する軍事関連のトップ。それがクリメアの父だ。ゲーム中ではどう見てもストーンと落ちるという、没落の象徴みたいなおっさんなんだが、設定ではこのオッサンが魔力が高く、クリメアを聖女にすべく尽力している。がその高さを引き継いだクリメア嬢が魔力を暴走しがちという設定があるが、悪趣味なぐらいキラキラしているな、建物。
「音尾様、そこに人がいますわ。お止めください。」
「一週間も外に出てかわいそうに。そこの子爵共は殺すべきだな!こんな目に!」
「逆ですわ。お父様。この方たちがいたから帰ってこれたのですわ。」
「…ぐ、この失態を隠すべく、殺す必要があるのでは?」
なんかすごい物騒な父親だな、隙あらば殺人とかサイコパスだぞこれ。
「この方、学園の先生ですわよ。王命に逆らう事になるのでは?」
話を聞いているだけで寒気がするんだが、このオッサン設定でクリメアがこの学校に来る前に聖女候補を集めて”全員自分の手で処刑した”ぐらいの思考を持つ。ついでに報告は事故だ。それ位クリメアを聖女にすることを悲願としている。クリメアが何をしてもおとがめなしなのは、この父親が…戦闘狂改めすぐに殺すマンだからだ。ついでに子爵くらいまでなら市民と変わらんぐらいに抹殺してくる。その為、クリメアが結婚で王家や公爵などに頼らない場合で”聖女として国に入る”という選択肢がないエンディングしかない理由がこのオッサンが暴れるからだ。聖女との友情エンドではクリメアと20までライバル関係が続き、その後に正式決定で敗北。クリメアとストーンフォールドがその際に反乱し聖女に鎮圧され…そのまま処刑されるという流れになる。それ位このオッサンの被害が大きいのだ。がこのオッサンに勝てるのは…王家を覗けばゲオルグたちのダンマス一族しかない。
「仕方ない…さっさと帰れ、命があるだけでも運がよかったな。」
「待って、お父様。この方たちにお礼がしたいの。」
「…こんなゴミカスに?」
「助けた人にゴミカス呼ばわりは、付いてくる民を亡くしますわ。」
というか、このオッサン娘に男が寄ろうとするのをよっぽど嫌いみたいだな。
「…これはむごい。」
「クックック、逆にあっさりだよ。ここまですがすがしいのは久々だな。」
教授でさえ殺気を放つほど、このオッサンの性格はねじ曲がっている。
「確かに宰相に報告が行けば問題か。分かった。娘の顔を立てる。運がよかったな。」
そう言うと、あごで、周囲のメイドに指示を与え、公爵は去っていった。そう言えばゲオルグの前の状態も、公爵令息として凄まじいプライドでその不名誉を消す為なら、シナリオを捻じ曲げる事さえいとわない。そう言う奴だった。だから教授が入ったんだが…この国腐ってると思うぞ、このオッサン野放しにしている段階で。
「こちらに…せめて旅に疲れをいやして帰ってください。」
「何とお優しい!」
今度はこれだけでメイドたちが涙を流して感動する。これ、確かに性格曲がるわ。
「彼らを案内して?」
「はっ。」
そして、クリメアは、奥の部屋に向かうと…
「わしら帰っていいのかのぉ?」
「またバグを疑うぞ、これ。」
「クックック、公爵令息で幼馴染さえこれか…。」
そう、クリメアの退場とともに、メイドたちも全員退場してしまい、玄関ホールには私達だけになった。こっちを無視して全員帰ってしまったのだ。
「…どうする?私も怒りそう。」
「いや、私達は席をはずそう。この対応は私とリリアが対象だろうからな。」
「すまないな。」
私たちが背を向け、玄関を出ると、私達は無人に近い玄関をゴーレム車に乗って帰ることにした。
「これは確かに悪役令嬢の家なのじゃ。儂もさすがに死ぬかと思ったのじゃ。」
「えっとちょっと待って、何で教授とネルしか来てないのよ、彼らに来て欲しかったのに。」
「クックック、彼らがいる限り私達は案内もされない上に動けないから仕方ないのだよ。」
「…あいつらダメな子。」
「知らないわよ。でもこれ、早くいかないと問題があるわ。まだ話さないと不味い事があったのに。」
「おお!帰って来たか!クリメア!」
威厳もなく、クリメアに抱き着き、泣いているが、通称”鬼のストーンフォールド公爵”である。このゲームの王子様とかの中で宰相を務めるゲオルグの父と、相対する軍事関連のトップ。それがクリメアの父だ。ゲーム中ではどう見てもストーンと落ちるという、没落の象徴みたいなおっさんなんだが、設定ではこのオッサンが魔力が高く、クリメアを聖女にすべく尽力している。がその高さを引き継いだクリメア嬢が魔力を暴走しがちという設定があるが、悪趣味なぐらいキラキラしているな、建物。
「音尾様、そこに人がいますわ。お止めください。」
「一週間も外に出てかわいそうに。そこの子爵共は殺すべきだな!こんな目に!」
「逆ですわ。お父様。この方たちがいたから帰ってこれたのですわ。」
「…ぐ、この失態を隠すべく、殺す必要があるのでは?」
なんかすごい物騒な父親だな、隙あらば殺人とかサイコパスだぞこれ。
「この方、学園の先生ですわよ。王命に逆らう事になるのでは?」
話を聞いているだけで寒気がするんだが、このオッサン設定でクリメアがこの学校に来る前に聖女候補を集めて”全員自分の手で処刑した”ぐらいの思考を持つ。ついでに報告は事故だ。それ位クリメアを聖女にすることを悲願としている。クリメアが何をしてもおとがめなしなのは、この父親が…戦闘狂改めすぐに殺すマンだからだ。ついでに子爵くらいまでなら市民と変わらんぐらいに抹殺してくる。その為、クリメアが結婚で王家や公爵などに頼らない場合で”聖女として国に入る”という選択肢がないエンディングしかない理由がこのオッサンが暴れるからだ。聖女との友情エンドではクリメアと20までライバル関係が続き、その後に正式決定で敗北。クリメアとストーンフォールドがその際に反乱し聖女に鎮圧され…そのまま処刑されるという流れになる。それ位このオッサンの被害が大きいのだ。がこのオッサンに勝てるのは…王家を覗けばゲオルグたちのダンマス一族しかない。
「仕方ない…さっさと帰れ、命があるだけでも運がよかったな。」
「待って、お父様。この方たちにお礼がしたいの。」
「…こんなゴミカスに?」
「助けた人にゴミカス呼ばわりは、付いてくる民を亡くしますわ。」
というか、このオッサン娘に男が寄ろうとするのをよっぽど嫌いみたいだな。
「…これはむごい。」
「クックック、逆にあっさりだよ。ここまですがすがしいのは久々だな。」
教授でさえ殺気を放つほど、このオッサンの性格はねじ曲がっている。
「確かに宰相に報告が行けば問題か。分かった。娘の顔を立てる。運がよかったな。」
そう言うと、あごで、周囲のメイドに指示を与え、公爵は去っていった。そう言えばゲオルグの前の状態も、公爵令息として凄まじいプライドでその不名誉を消す為なら、シナリオを捻じ曲げる事さえいとわない。そう言う奴だった。だから教授が入ったんだが…この国腐ってると思うぞ、このオッサン野放しにしている段階で。
「こちらに…せめて旅に疲れをいやして帰ってください。」
「何とお優しい!」
今度はこれだけでメイドたちが涙を流して感動する。これ、確かに性格曲がるわ。
「彼らを案内して?」
「はっ。」
そして、クリメアは、奥の部屋に向かうと…
「わしら帰っていいのかのぉ?」
「またバグを疑うぞ、これ。」
「クックック、公爵令息で幼馴染さえこれか…。」
そう、クリメアの退場とともに、メイドたちも全員退場してしまい、玄関ホールには私達だけになった。こっちを無視して全員帰ってしまったのだ。
「…どうする?私も怒りそう。」
「いや、私達は席をはずそう。この対応は私とリリアが対象だろうからな。」
「すまないな。」
私たちが背を向け、玄関を出ると、私達は無人に近い玄関をゴーレム車に乗って帰ることにした。
「これは確かに悪役令嬢の家なのじゃ。儂もさすがに死ぬかと思ったのじゃ。」
「えっとちょっと待って、何で教授とネルしか来てないのよ、彼らに来て欲しかったのに。」
「クックック、彼らがいる限り私達は案内もされない上に動けないから仕方ないのだよ。」
「…あいつらダメな子。」
「知らないわよ。でもこれ、早くいかないと問題があるわ。まだ話さないと不味い事があったのに。」
0
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる