魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

文字の大きさ
1,107 / 1,528
第23章 それでもやっぱり領地開発したい

第1099話 交渉時に見つからない人間相手の尾行は普通にある。

しおりを挟む
 島原さんは復活する事無く…大体5日の旅程でどうにか…王都に戻ってきた。
「金カードの魔術師は瞬間移動でもしているのかという速さだな。」
 いつの間にかエルドア氏にはあだ名が付けられ…そのままイーハ商会の支店に向かう。
「…なんか、人がいないな。」
「昨日で商品が切れたのだろう。」
 嘘である。当たり前だが、私がこの店にやってきたことを知られると、周囲の商店街的にまずいので…。
「お久しぶりです。」
「…商会長。」
「やっと戻ってこられましたな。」
「し、知り合いですか?」 
 …あの雑貨屋のおやじ…。待ち伏せていたとは。この為に、3日前くらいに商品の売り切れを任意でさせて、店じまいさせていた。注目を亡くさせたところで、
「鉄器の方はともかく、この銅のフライパンが人気が高く、引き合いが多いから…。」
「…少し店の中で話そう。今日は重要な客人もいる。」
 私はいら立ちが隠せなかった。大方仕入れで納得できないのだろうが…私の輸入ルートは南の国境の国とは違う。そのごまかしでここに…。
「…鉄器!」
 やはりエルドア氏が反応したか…。さっきからある川下の国5か国の収益の原子は密輸品である”鉄器”だ。ザガートン国の高品質鋼鉄を使った武器や防具そして、ここではドワーフの奇跡と呼ばれる真鍮製のフライパンや、銅製のフライパンなどの調理器具は我が商会が販売している。なお、草原同盟にばれないために少数生産(ダンジョン製)としてある。鋼鉄のフライパンは重いだけで実際向こうでは鉄か、鋼鉄でしか物を作っていなかった。だが熱伝導がより良い銅製のフライパンの方がよく、包丁は別の合金の方がより良い物が使える。ただし玉鋼の手法を再現できる砂鉄の作成が出来ないので、この作成はやめている。またこれら含めすべてダンジョンが持つ”技法”なのでこれらの工業路線は王手というか、生産系大手は全て持っている。ただし開発に至るには相当大変ではある。特に柳田の持つ”スケルトンファクトリー”という…柔軟な生産ラインは優位性を失いつつあるが…それでも50体のスケルトン部隊による手作業生産は実はダンジョン稼ぎで唯一の能力だ。その強みもある。

 慌てて入ってもらって、商会長の話を聞くと、例の革命騒ぎ以降私は”仕入れに向かっている”と思われていて、この国の評議員になって欲しいと…ずっと思っていたらしい。何せ革命のトリガーを引いた悲劇の主人公だ。生きているだけでも不思議だがそして何より…
「王母様があなたを頼りたいと評議員入りを打診していた。」
「一度断っただろうが。仕入れに半年以上いなくなるものが国の評議会なぞふざけている。」
「そこまで!」
 実際私が提示(シルキー達には脅されたら吐いていい事になっている)しているのはこの国の東の山脈を登山道で越える手法で…下部組織があったころは機能していた。が昇天されてできたインスタンスダンジョンを撤去した際に…ダンジョンをまるごと消去した。その為にこのルートは嘘のルートという事になる。だってあそこを領域に加えると、こっちの領地ないなどの領域が足りなくなるのと・・・DP収益が無いのに維持する理由が存在しないんだ。無くてもここで商品を出していればそれでよいし、第一人の来ないトンネル維持する意味はない。あれは行商団を往復させてやっと機能する収益だ。ついでに道もない為に行くまでに普通の人だと4か月…越えるに差2か月。これを往復する必要があるくらい…山も高ければ森も深い地域だ。この辺の地域一帯のダンジョン領域は無いと偵察部隊に確認してもらってあるから・・・この国にはモンスターはいない。いても動物程度だ。それでも熊とか、いる可能性はあるがな。
「ぬぬぬ、そう言えば…。」
 商会長がエルドア氏を見つめる
「私。レクリッツァ家の、エルドアと申します。」
「これは!すいませんでした。」
 商会長が謝る。それはここでは改革が成立しても…第3の町の領主家の家の物となれば
「私は店に品物を運ぶために…店の奥にいる。後、相談した意見があれば、商会長殿に頼んだらどうですか?あと君たち。」
「は!」
「一人は残って。もう一人は私と来て欲しい。」
「は、」
 一応ダークボックスでいいとはいえ、偽装する必要があるが。シルキーを一人連れて作業してるふりを…
「ここがあなたの店?」
「支店だ。」
 島原たちが見上げると2階建ての雑貨店となっている。しかもかなり広い店でガラスが無い為にガラスのケースのの代わりに金網を使ったショーケースを作って展示しているとはいえ
「エルドア氏はこの町の有力者と会議中だ。それに君とは単独で離したい。」
「この子達は?」
「この子達に選ばせるつもりだ。エルドア氏に預けることも考えている。」
「もう私には…。」
「甘えないでほしい。君と同じ境遇は…分かっているだけで18人。いや、もっと多い。」
「へ?」
「私達の調査で分かっている限りでは…だ。その辺も含めて説明する。チャンスは存在する…には存在する。」
 カノジョを連れて2階に向かった。ここはもうダンジョン領域なので、島原の能力をラーニングさせてもらう事ができる。時間はかかるかもしれんがな。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

母は何処? 父はだぁれ?

穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。 産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。 妹も、実妹なのか不明だ。 そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。 父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。 母は、どこへ行ってしまったんだろう! というところからスタートする、 さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。 変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、 家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。 意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。 前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。 もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。 単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。 また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。 「小説家になろう」で連載していたものです。

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

処理中です...