魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1188話 ボスは生えたり生え変わる?

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 ダンジョンは…しばらく進むと宝箱があって…ダンジョンが終わりだ。そこにヒントがあって。大体…。
「というかボス。いないのな。」
 最奥まで来て、宝箱があるだけだ。
「本来のゲームでもむしろ、ボス前提の箇所の方が少ないぞ。ボスなんて生えてるものじゃ…生やせるが、自然ではないな。」
 そう言えばボス部屋とかあるので、やろうと思えばそこにスポナー設置してボスが生えるダンジョンは作れる。気分悪いけど。このスポナーには欠点が多い。まず、スポナーから出てきたモンスターはこっちに忠誠を誓っているわけではない。たとえ友好的でもだ。この友好、中立の差も結構大きい。というのもよっぽど
トークに長けていたり波長が合ったりしないと…お互い喧嘩する。友好的だとこっちの言う事を基本好意的にとる。しかも無意識的にだ。その為交渉がしやすい…
しやすいだけだ。柳田レポートによると友好的でも悪い態度を取ると種族ごと好感度が下がる現象…種族好感度設定に異変が起こるらしい。ついでにこの種族好感度
スポナーで呼んだ…これから呼ぶ相手にさえ効果が発揮するダンマス専用裏パラメーターだと言っていた。ついでにこの検証のためにスポナーを一個大金はたいて
買ったが破棄せざる負えなくなったという。
「さて、行くか。ここからがベテランの腕の見せ所だ。」
「おおー!」
 全員には部屋の外に出てもらい。私はまず部屋を見渡す。トラップの多くは宝箱と部屋にある。しかも見えにくい。落とし穴もある場合も多い。こういう時に使う
のが…ゴーレムだ。
「というか、ゴーレム前に歩かせて…どうして?」
「トラップの半分以上は人間の重さに反応する又人間の足のサイズで反応する。そこでまずは自分が安全だと思ったルートをゴーレムに歩いてもらう。こうする事で
見落としをなくすんだ。」
 トラップにはいくつかの種類があるがスイッチ式が多い。そしてスイッチは締め付けの硬さの調整で反応する重さを調整できる。例えば体重をかけいないように移動すれば反応しない罠とかもできる。又ここにおいて体重は軽い方が武器になる。本来10フィート(30cm×10=3m)棒とか持って来て叩く方がいいが、これは
ゲームの罠の法則性に応じた物で。意地悪だとスイッチを押すと横の壁一面から矢が飛んできてそのまま射殺すストラップとかもある。だからまず部屋の外から安全なルートを確保する。これが優先だ。そして何もないままゴーレムは宝箱に到達する。
「おおー。」
「ここからだ。」
 私はゴーレムの歩いた場所を歩いていく。そして宝箱の周りを確認、特に宝箱と床の隙間を確認して、少し動かす。動くのを確認したら次のステップだ。動かない…又はあきらめる。諦めるには二種類ある。一つは部屋と繋がっていて、スイッチになっているパターン。そしてもう一つは宝はあるが重すぎるパターンだ。どっちにおいても動かないならまずは部屋を見渡すべきだ。宝箱とはすなわち金庫だから衝撃に強いが、重さで、ある程度中身やトラップは察せられる。又箱が動いてトラップが発動するならそれ以降のトラップはない。
 そして動くのを確認して、軽く蹴る。

 カラン

 蹴る時の音でギミックの有無、音による識別が可能だ。当然軽くでないと、中味が衝撃に弱くて崩壊したパターンもある。
「どう?」
「軽くて、音の具合だと中はほぼ空だ。どうする?」
「ほぼって?」
「中身が動いた音がした。中身は何か一個入ってるだけだろう。ありがたいがな。」
 ここでポイントなのが…トラップの中で音がしない系は付与魔法を使った攻撃魔法自爆トラップだ。これも…音で判別できる。この場合はもう…盗賊の仕事ではない。箱を開けたらトラップが起動する回路を組まれていて…そんな条件なんて探って宝箱開けていたら…気が付かんだろ。って事になるから、ここで盗賊のお仕事は終わりだ。そして回路とかの複数の金具が動く音がしない以上
「ただし警戒はしてくれ。死ねばどうなるか分かった以上。どうにもならんからな。」
 思い切って箱を開けてみると…小さい金具に挟まれた紙があった。そこには
『ドワーフの宝は回る。』
 と書かれていた。そして部屋から歩いて出てくると、全員に見せた。
「何だこれ?」
「回るって、宝玉でしょ?回るよね普通。」
 今の私達ならこのヒントはドワーフの宝珠に関するヒントだと分かるがドワーフとは何なのか、分からなければ意味不明なメモだろう。
「って事はこのダンジョンの目的って。このヒントだけ?」
「戦闘レベリングとヒントだな、きっと今後はもう少し宝馬後の会場が早くなるだろうけどな。」
 原作での宝箱のトラップ率は意外と高い。が、宝箱を開けると部屋のギミックが作動するという確率だけは低かった記憶がある。
「さ、帰ろ。疲れたよ。」
「帰るまでが、むしろ帰る時の方がダンジョンきついからな。気を張っていこうぜ。」
 そう、行くまでは物資が有り余っても帰りは物資がない事が多い。魔法もだ。帰る時の方がダンジョンはきつい。これが…ある意味常識なんだ。
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