魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル

第1346話 物事は一方から見れば正義であり、一方から見れば邪悪である

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「彼らは第3勢力…だな、これも説明するか…。」
 大森林の攻略に躍起になっているのは…なにも人間だけではない。大森林にいる現在7名だったかな。そのダンジョンマスターたちである。モンスターも多く、倒せばタダでモンスター召還の餌が手に入る非常に恵まれた立地に見せかけたムリゲーであった大森林スタートのダンジョンマスターたちは初期からダンジョン大ボスを務めるオーガの群れとか。100人を超える魔法使いを抱えるダークエルフ部族、エルフ部族などを相手にして数からして負けたのだ。
「じゃあ、。」
「ドランもダンジョンマスターだ。しかも強いな…その力の為にあんたらを売ったんだ。王妃はな。」 
「そんなに危険なのですか?」
「大森林は私も、通ったことがある関係で調査はしている。あそこにいる一部族を潰すにも…ダンジョンの資産が相当欲しい。そんなものが…最初からいる土地だな。運がいいなら生き残れるが…それが今のホワルカナン国の現状だ。」
 実際大森林間際を押さえる専門の大臣と言っていい領地をほぼ持たない南の公爵がいるくらいだ。それ位大森林に本腰である。そしてその境界線の町を支える為に大陸の9割以上が富を集中させているのが現状だ。
「…魔法の力がそんな事に…。」
「知らなかった‥。そんな事態になっていたのか…。俺の村も平和だったからよ。」
「知らなくて当然じゃ。その境界線の町々に…軍隊を集め、税金で食わせていて…ようやく抑え込んでおる、ただし…。」
 私も調べた結果を言うと現状はもっと悪い。
「大森林内部の部族の動向を見ると、大森林外部に全く興味がないから外に出てこないだけで、連中が団結して侵攻を開始すれば結構簡単に外壁は突破されるとみていい。」
 ダンマスも馬鹿じゃない。あの柳田率いるスケルトンファクトリーもある。だがどうにもならんと判断された理由はオーガの国家だけで数万のオーガ達がいて。ダークエルフも
分かっているだけで、70集落、4万人を超えている。ついでに境界線の村の人間の町の平均人口は150名から7000人だ。数だけでも負けるし、魔法や腕力の差だけでオーガが一体街に行っただけで、街が壊滅する恐れさえあるのだ。
「じゃあ、意味がないんじゃないですか?」
「向こうとは会話も基本出来んから…会話出来る大森林の部族と言うだけで彼らは人間側に得難い人材だったんだよ。王妃はな…。」
 但し火種はある。王妃の息子とされる…王子は現王妃の子供ではなくその前にいた王妃との子供である。そしてその実家が東の公爵家である。そういう意味でも…政治的実力があったはずだった。王妃の徳永が来るまでは。ただ人間側とダンマス側を足しても…中程度の大森林集落を落とすのが関の山という戦力差がある。そんな魔境があるからこそ…他にはない強さがパンダ同好会にはあるのだ。
「なんか、そんなに…あの大森林が凄いのは分かった。でも俺達の戦力が欲しいというのは…。」
「儂も全然その辺だけはつかめんかった。」
「私はレポートで見て、会長に言われてなんとなくわかったくらいの動きだ。」
 一応綱なくも彼らに説明したのは…パンダ同好会からすればギルドの戦力を足すことで人間の戦力側を拡張させ…少しでも戦力を得たいという考えもあった。ギルドの抱える勇者は一人で街一個を容易に滅ぼせる強大な戦力である。
「それって俺じゃねえじゃん。」
「いや、ギルドとの関係を考えると、リンベルトが何もできない少年だったとしても抱え込もうとするし、ギルドの支援をホワルカナン国に流し込ませるという大義名分があれば、資金援助も考えられる。ギルドはネル達…勇者大陸を制覇している大ダンジョンマスターを最低でも3名を抱える強大な戦力だ。それこそ魔法一撃で大地を薙ぎ払う程度にはな。そこの支援を引き出せば大森林に勝てるというわけだ」
「…そこまでして、大森林を攻略する…。」
 言わない範囲としては最悪のスタートを切った彼らからすれば初期ボーナスさえなくて、他に後れを取っているともいえる。むしろ同盟を組んで人間の元に庇護に向かうという動き自体が奇跡の行動だと言っていい。
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