乙女ゲ―の不人気デブ男にTS転生!悪役令嬢全員もらってハーレム作る

ぷにぷに0147

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16.朝練と呼び出し

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 お父様とレスリング鍛錬の時、前世の話はお父様お母様にしか詳しく話しちゃいけない、レスリング師範には、あまり詳しい話じゃ無ければ言ってもいいって言われたわ。その他の人には秘密ですって。
 う~ん、侍女には言っておいた方が良いと思うんだけど、あんまり自由に動けないしって言ったら、基本行動に制限はしないから、前世とか言わなければいいんだってさ。なんか適当ね、まあいいけど。

 で、良い師範を探すからって数日たったわ。
 その間ちょいちょい魔力を感じ取る訓練をしたわ。あったかい感じは良く感じられるようになったけど、少なくても磁石からボワーの感覚がわかる様にならないと魔力を扱うのは難しいんですって。それでも自分の魔力は取りあえず感じられるようになったから、他の人の魔力を感じる訓練も教えてもらったわ。
①相手と数十センチ離れて向かい合う。
②お互いに、指を上にした手のひらを、5~10センチ離した距離にかざし合う。まずは片手、次は両手。
③相互に手のひらを上下左右斜めに動かしながら、魔力を感じるか試す。手のひらを近づけたり離したりもしてみる。
 もっとあるみたいだけど、取りあえず最初はこれくらいって言われて、いとこや兄弟たちを相手に試したわ。魔力を感じる訓練って言ったら、「うぇ~魔法~!?、嫌い!、やだ~!」って最初は言われたけど、嫌な気分になったり疲れない部分だからって誘って一緒にやってみたら、結構みんな楽しそうに感じるか感じないかってやってくれたわ。
 ちょっと注意が有って、これやってる時、気分が悪くなったり、逆に気分が良くなったりしたら、魔力を取ったり取られたりしてるから、それは相性が良くないので相手を変えるって事。魔力を取られた相手はダル~クなったり、ストレスで不機嫌になって喧嘩腰になって殴りかかってくるから、さっさとやめましょう。つまり感じ取る訓練のはずが、魔力を取ったり取られたりする魔力操作の訓練になっちゃうから、それは段階的にまだ早いって事ねえ。

 それからお父様とお母様以外にも、おばあ様やお父様の兄弟方、補佐をしてるおじ様おば様達には前世の事を言ったから話していいとか、ちょっと口止め人数が変わったりもしたわね。まあ時間で状況が変わったりね、大人の世界は色々あるからね。

 さて今日から、レスリング師範が来るらしいんだけど、その前に朝稽古。
 朝食前に稽古して、終わったらご飯ってのが相撲部屋の基本なのよ。
 まあね、運動ってすきっ腹の方が体に優しいし、機敏に動けるだろうしね。
 運動部が朝練やる理由って、やっぱあるのよ。じゃないと伝統って廃れていくものだろうし。
 それから、運動の後の食事ってのが、筋肉を付けるのに効果的なんですって。主にタンパク質が重要よ。この世界プロテインないからねぇ。鶏肉とか魚、手軽なのは牛乳に卵かしらね。
 老人のリハビリとかダイエットウォーキングの後は、終わったら30分以内に牛乳を飲むのが筋力を付けるのに良いらしいわ。筋肉は運動後に作られるもんなのよ。

 相撲基本動作を一通りやった後、今日は中腰の構えと運び足を重点的に練習しようと思うわ。そう、レスリングにも使える相撲練習のこと。
 中腰の構えのポイントは、両足は肩幅より少し広く横に置き、足の爪先と膝を広く120度外側に開く、腰が引けて体が前傾しない様に注意する。ここまでは良いかしら。
 けど、倒さないのと突っ立ってるのとはまた別なのよ。構えの基本が出来たら、次は相手を押し出すイメージをもって上体の構えも練習よ。
 腰を引かずに、相手を押し出すことを意識して、背中を丸める。丸めるとき背中はちょっと前に傾ける程度。猫背と構えで丸めるのは意識が違うわよ。だらけるのと相手が居るイメージの違いだからね。
 そして顎を引いて正面を見る。肩の力を抜いて、脇を締めて、両手でボールを前に抱えるようにして肘を曲げる。構えと押し出しのイメージの構え、出来たかしら?

 そうしたら、次は運び足の練習。仕切りから立ち上がって、中腰の構えで前に進む方法よ。
 仕切りっと立ち合いって、見合ってはっけよいのこったのことよ。
 大相撲で力士二人がこぶしを土俵に付けて、お互いに呼吸を合わせて同時に立ち上がる、相撲の試合の始まる瞬間ね。中々試合が始まらないのは、お互い呼吸を合わせるのを待ってんのよ。行司が合図で試合開始ではないのよね。まぁ、子供とかアマではこぶしをついて見あったら、審判の合図で試合開始するけど。
 よく誤解されてるけど「はっけよい」は力士が両者動かないとき、「のこった」は両者動いてる時の掛け声なの、「はっけよい」で試合開始ではないのよ。ちなみに大相撲の行司は袴で短刀を差しているんだけど、これ、軍配を差し違えてしまった場合には切腹するという覚悟って説があるみたい。差し違いをしてしまった行司は実際には切腹しないけど、相撲協会に進退伺いを出すのが慣例とか聞いた事あるわ。まあ、大相撲の世界ってデッカイお金も動くし、プロの世界って厳しいもんね~。アマチュア相撲は蝶ネクタイの白いシャツとズボンが審判の格好よ。

 さて仕切りの格好から、押しを意識した中腰の構えで立ち上がってすり足。足の裏で地面を擦る様に、親指を地面から離さないことを意識して前へ前へ。上体はぶれない、肩は上下しない、顎は付きださない!最後は相手を押し出す様に、両腕を斜め上に伸ばす!
 あ~、きつい~~~。内腿にガンガン負荷くるわぁ~!すきっ腹に響くわね、腹の虫がグググ~だの鳴り出したわよ。
 グググ~オバちゃん相撲慣れてんじゃないかって?グググ~部屋で中腰すり足やってキーボード打ってる文系の奴の心の叫びよ!グググ~やってみないとどこに負荷くるかわかんないからね!グググ~
 変な腹の虫ね、おかしな具合に人の声みたいに鳴ったけど今のは腹の虫の音よ、良いわね?中の人など居ないの。

 ………ふう。今日の朝練はこんなもんで良いでしょ。あ~お腹減った。朝ごはん何かしら?


 **********


「イワン様、ご領主様がおよびです。」
「父上が?先生が来たのかな。わかった。」

 父の侍女の呼び出しを受けて、一緒に付いていくわ。
 ほどなくして通されたのは、お父様の私用の客間よ。
 中級貴族だけど、土地だけはいっぱいあるし一族も多重婚だし、使用人もいるし警備の兵も居るからね、部屋数多いのよ。部屋数ってより、館の棟も何棟かあるのよね。館には公用の館と私用の館が数棟有んのよ。

「ご領主様、イワン様をお連れ致しました。」
「入りなさい。」
「お父様、参りました。」

 そこには、お父様と厳つい55~60代位の男の人がいたわ。

「イワン、紹介しよう。レスリングの訓練を指導してくれるラビ師範だ。」
「よろしくお願いします、イワン様。なるほど、聡明そうなお子様だ。」
「ありがとう、よろしくお願いします、ラビ先生、強そうですね。」
「ふふふ、こちらこそありがとう。強くありたいとは思っているよ。」

 師範はちょっと頭がM字のヘアーで眉の間が少し盛り上がっているわ、鷲鼻の初老ね。耳がいわゆる餃子耳になってるわ、レスリングのせいでしょうね。首がガッチリ太くて肩まわりの筋肉が中々太いわよ。胸周りも着衣の上からでもがっしり固太りって感じで、手をみると指も太いわ。指毛モサモサってことは、胸毛もモサモサっぽいわね。頭がちょっと来てらっしゃるし、男性ホルモン強そうよ。太い眉の下から覗く眼には力が有るけど、体の力を抜いて自然体で居るあたり、穏やかそうでもあるわね。

「さて、ご領主様とはお話が済んでいますが、イワン様、レスリングを習いたいとか。」
「うん、ちょっと体を鍛えたくて。」
「そうですか。しかし体を鍛えたい、というだけでしたら、やめることをお勧めします。」
「ええ?!」

 何この人、先生として雇われて教えてくれるんじゃなかったの?


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