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 そして今度は学童から、土曜日はやってませんという旨のメールが。もう正直ストレスのたまった子供達と二日間いたことと物流への不安で私はまいっていたので、土曜日は是非とも仕事に行きたかった。とは言えいつ余震がくるかもしれないから長男を半日と言えど家に一人で置いておくのは不安。苦肉の策で上司に子連れ出勤は可能かとラインしてみた。保育園チームは預ければ、いけるのではないだろうか。すると、こういう事態なので一人で待てるならオッケーですとの返答。よし、 明日は長男を連れて仕事に行こう。長女や次女も、友達と会いたいだろう。休む人は多いが、数名は登園するとの情報はあった。そして 登園すれば昼御飯をいただけるのは、この状況で本当にありがたいことなのだった。
 
 金曜日は普通に絵本を読んで、次男と寝た。実況を書き始めたので少し夜更かしして、うとうとしていた頃。
 グラグラ……
 あ、余震だ。震度二か三くらいかと感じた。次男は寝ている。私は揺れが収まるまで大人しくして、その後目を開けた。街灯が消えていかなかったので、停電は大丈夫ということを確認した。あの真っ暗な生活を再びするのは、本当に嫌だ。やっぱりドラッグストアで懐中電灯を買えばよかった。
 やはり明日再度買い物に出よう。サラダ油と米を、買ってこよう。
 
 翌朝スマホを見ると、充電器にさしていたのにフルになっておらず飛び起きた。まさかまさかまた停電が……? いや、違った。充電器がちゃんとささっていなかっただけだった。電気に過敏になる私。ニュースをつけると停電はほぼ解消したとのことで、ほくでんさんにお疲れ様と心の中で呟く。
 というわけで朝から通常モード、洗濯機を回し、化粧をして朝御飯作り。庭に出て使えそうな野菜はないかと探す。いつもトマトやきゅうり、なすやピーマンといった夏野菜に困ることはないのに、今年は異常気象で本当に不作なのだ。とりあえず元気なねぎと大葉、かろうじて三個色づいた黄色いミニトマトを収穫すると、ねぎは残り少なくなった白菜とともに味噌汁に、大葉はこちらも在庫があと数本のにらと一緒にオムレツに入れた。卵も五個使いたいところを四個にとどめる。いつ物がなくなるかわからない。節約しなければ。
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